JAF地方選手権モータースポーツ表彰式は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を考慮して相次いで中止に

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2022年2月7日

新型コロナウイルス感染拡大によって中止を余儀なくされた、2020年JAF地方選手権モータースポーツ表彰式。そして2021年はその表彰式の開催に期待を寄せて各種準備を進めていたものの、一部の地方を除いて軒並み中止となってしまった。

JAF公認モータースポーツの成績上位入賞者を称える「2021年JAFモータースポーツ表彰式」は、2021年12月3日に東京都内のホテルにて、新型コロナウイルス感染症の感染対策を十分に採って実施された。なお、その前年は事前収録形式のオンライン配信で行われただけに、リアル開催が実現できたとして、コロナ禍においての一歩前進した表彰式となった。

そして8地方と1シリーズで行われる地方選手権モータースポーツ表彰式は、2020年が軒並み中止となってしまったこともあり、JAF地方本部ならびにJMRC地方運営委員会が2021年の開催実現に向けて各種準備を進めていた。

例年、地方選手権表彰式の先陣を切る形で開催されるJAF北海道地方選手権表彰式は、会場として予定しいた札幌コンベンションセンターが大規模接種会場となっていたことから、早々に中止を決定した。同会場以外の代替会場も模索したものの、表彰対象者が密にならない大型会場の確保が困難であったため、中止は苦渋の判断だったようだ。そして表彰対象者には2020年と同様に楯やカップ、記念品を同梱して2月中に発送されることとなっている。

年が明けて2022年1月9日、四国地方選手権表彰式は香川県高松市のJRホテルクレメント高松で実施された。続いて1月15日には中四国ラリー選手権表彰式が岡山県総社市のサントピア岡山総社で行われ、翌16日には九州地方選手権表彰式が福岡県福岡市のヒルトン福岡シーホークで行われた。いずれも万全の感染対策を講じての表彰式で、従来の式典とは雰囲気が異なった。

一方、開催の可否について長らく検討を重ねていた関東地方選手権表彰式は、感染状況を逐一モニタリングしていたが、日を追うごとにオミクロン株が拡大していたために、開催日の2月11日までに減少傾向にならないと判断、1月7日に中止の決断を下した。賞典は2月9～10日に発送準備を行い、その後に各表彰対象者へと発送されることとなっている。

また2月6日に予定していた中国地方選手権表彰式について、年明け早々の1月7日に政府から広島県と山口県に発令されたまん延防止等重点措置を受け、また1月10日に行われたJMRC中国運営員会の会議の結果、1月11日に中止を発表する。そして賞典は地方選手権の第1戦にエントリーした表彰対象者には直接の授与を行い、参加できない表彰対象者にはクラブ経由、もしくは発送されるとのこと。

1月29日に予定していた中部地方選手権表彰式は、JMRC中部運営委員会とJAF中部本部とで協議を重ねた結果、1月16日に中止を発表。こちらもまん延防止等重点措置が発令されたことに起因する。入賞対象者の皆さんには表彰楯および副賞を個別に送付、2月中には到着する見込みだ。

2月6日に予定してた近畿地方選手権表彰式は、JAFモータースポーツ表彰式と同じくチャンピオンのみを招待する形式で表彰式の開催を試みていたが、予想を上回るペースの急激な感染拡大状況を鑑みて、JAF関西本部とJMRC近畿運営委員長の協議を経て、1月19日のJMRC近畿運営委員会でやむなく中止を決定。賞典については準備が整い次第、順次発送の予定だ。

最後まで開催の意向を表明していた東北地方選手権表彰式は、当初12月中の開催を予定していたが、1月に延期し、さらに2月20日に再延期して開催に漕ぎ着けようとしていた。だが1月28日に行われたJMRC東北の総会で中止が決定。表彰対象者に向けた出欠の回答も、オミクロン株の拡大が影響して芳しくなかったようだ。賞典や記念品は準備が整い次第、発送されることとなっている。

やはり受賞者や来賓の健康と安全のため、そして社会全体における新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年地方選手権表彰式は6地域で中止となってしまったが、2022年地方選手権表彰式こそは無事に開催されることを祈るばかりである。