D1GP最終戦・台場で内海彰乃が初優勝! シリーズタイトルの栄冠は横井昌志に!!

レポート ドリフト

2018年11月8日

東京・台場で開催されたD1グランプリシリーズ最終戦。単走ではベテランの末永直登が優勝、追走では内海彰乃が初優勝を挙げ、シリーズチャンピオンは横井昌志が獲得した。

2018 D1グランプリシリーズ第8戦 お台場大会
※FIA Intercontinental Drifting CUPと併催

開催日:2018年11月2〜3日
開催地:東京都江東区青海NOP地区(台場特設コース)
主催:(株)サンプロス

 「2018 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX」シリーズを締めくくる最終戦が東京・台場の特設コースで行われた。

 この最終戦はこれまでの7戦中6戦の有効ポイントランキング上位24名の選手のみに参加資格が与えられるため、単走の予選は開催されず、戦いは単走決勝からのスタートとなった。

 単走決勝の1本目は途中から小雨がぱらつき、さらに路面温度の低下による影響もあってか点数が伸び悩む中、末永直登(Team ORANGE SILVIA S15-2JZ)が1セクションで角度の大きな振り出しからの進入を決めて98.61点を記録。2本目は誰もこのスコアを上回れず単走優勝を決めた。

 既に単走のシリーズ優勝を決めている川畑真人(GReddy 35RX spec-D)は8位で追走進出を果たし、2位は田中省己(D-MAX REMS N-body S15シルビア)の98.55点、3位は98.49点の末永正雄(GReddy 35RX spec-D)となった。

 追走ランキングトップの横井昌志(D-MAX S15 Silvia 1号機)は、単走3位でチャンピオン確定という状況だったが、4位に留まってしまったため、決勝トーナメントにチャンピオン確定は持ち越しとなった。

 単走上位16名による追走決勝トーナメントでは、雨の心配はなく、安定したドライ路面で行われた。

 単走優勝の末永直登は、追走緒戦で内海の速さの前に敗退。追走決勝へ向けてタイヤを温存した川畑は、追走緒戦の2本目、スタートの瞬間に駆動系のトラブルが発生してリタイアとなり、この瞬間に横井の追走シリーズチャンピオンが確定した。

 もう1台のGT-Rを駆る末永正雄は、安定した強さでベテラン藤野秀之(WISTERIA 180SX)やチャールズ・エン(TEAM JULIUS 180SX)、北岡裕輔(MORIパーツオフ マーク㈼)を次々と下して、決勝戦へと駒を勧めた。

 横井はベスト8戦で松井有紀夫(RE雨宮 K&N RX-7)とハイレベルな激闘を制して準決勝まで駒を進めたものの、追走でキレのある走りを見せる内海に僅差で敗退。しかし3位決定戦では北岡が1本目で自滅。3位は横井に決定した。

 決勝1本目は、先行の内海が素晴らしい角度で1セクションに飛び込み、その先も完璧な走りを見せた。ニュータイヤを履いた末永正雄は1000馬力のGT-Rを持ってしてもインに入りきれず、内海が0.5ランクのアドバンテージを得た。

 前後を入れ替えた2本目は末永正雄が1セクション飛び込みでやや失速。ピタリと寄せていた内海はインカットとなり、ドリフトも戻ったという一連の流れが審査の対象となった。結果発表まで時間がかかったものの、判定は大差で内海が勝利。
 内海は5年ぶりの決勝進出、そしてD1グランプリはキャリア初優勝という結果となった。

 2018年D1グランプリシリーズは、最終戦の単走優勝は末永直登、追走優勝は内海彰乃という結果で幕を閉じ、単走チャンピオンは川畑真人、追走チャンピオンは横井昌志に確定している。

追走決勝は内海彰乃(左)と末永正雄の戦い。勝利の瞬間、内海が雄叫びを挙げた!
3位決定戦は横井昌志と北岡裕輔の対戦。チャンピオンを決めた横井が大会3位を獲得。
単走優勝はS15シルビアを駆る末永直登。2位は田中省己、3位は末永正雄となった。
2018年シリーズは横井昌志が総合で初タイトルを獲得。単走チャンピオンは川畑真人。
ページ
トップへ