競技会への出場・参加手続き

1. 国内Bライセンスの取得

ここでは、18歳以上のJAF競技ライセンスを所持していない人が、実際にモータースポーツを始める場合を想定して、ライセンスの取得方法から競技会に出場するまで順を追って紹介します。国内Bライセンスを取得することで、JAF公認ラリーを始め、スピード競技と呼ばれるJAF公認ジムカーナやダートトライアル、サーキットトライアルなどに出場できます。JAF公認レースに出場するには、さらに上級の国内Aライセンスを取得する必要があります。

  • 1)運転免許証とJAF会員証
    国内Bライセンスを取得するには、普通自動車運転免許証を持つ必要があります(公認審判員許可証の取得のみは除く)。もちろん有効期限切れや停止期間中であってはならず、18歳以上ならJAFの個人会員であることが必要です。その理由は、JAFのモータースポーツ統轄業務は、JAF会員に対する様々なサービスの一環であるからで、JAF家族会員なら、改めてJAF個人会員になる必要があります。JAFの入会金は2,000円で、年会費は4,000円です。
  • 2)Bライセンス講習会を受ける
    国内Bライセンスを取得するには、JAF登録クラブが開催している国内Bライセンス講習会に参加する方法が一般的です。全国各地で開催されている講習会の主催者に直接申し込んで受講します。その他、JAFが主催するオンラインで開催される講習会もございます。受講料は、教材費込みで5,000円~6,000円程度。当日JAFに入会する場合は、入会金と年会費が別途必要となります。

    モータースポーツ講習会一覧

  • 3)試験はなく受講すれば合格に
    Bライセンス講習会は約90分程度で、主催者によって開始時間は様々です。講習内容は、競技規則や車両規則、参加手続きの方法などです。講義が終了すると、ライセンス発給申請書に受講証明が得られます。JAFが主催するオンライン講習会では、動画視聴後の理解度チェックが完了すると、受講完了コードを取得できます。また、障がいのある方は、ライセンスを取得する適性についてJAFの審査を受ける必要がありますので、事前にJAF地方本部・支部に相談してください。
  • 4)国内Bライセンスの発給申請と取得
    講習会の主催者からライセンス発給申請書に受講証明のスタンプ(オンライン講習会:受講完了コード)をもらったら、本人がJAF地方本部・支部の窓口に申請に行きます。受講証明スタンプ(オンライン講習会:受講完了コード)が押されたライセンス発給申請書に、顔写真と許可証料3,100円を添えて窓口に提出すると、その場で仮の国内Bライセンスが発給されます。この仮ライセンスでJAF公認競技会に出場できます。国内Bライセンスは、基本的にはどこのJAF地方本部・支部でも申請できます。
  • 5)正式なライセンスは後日送付される
    Bライセンス講習会の主催者によっては、申請手続きを代行してくれることもあります(有料の場合もある)。また、直接JAF窓口に出向く時間がない場合は、郵送などでも受け付けてもらえます。仮ライセンスが発行されると、正式なライセンスは後日送付されてくるので、そこで仮ライセンスの役割は終了となります。限定国際ソーラーカーライセンス、またはカート国内Aライセンス以上をすでに所持している場合は、同一年または翌年の国内Bライセンスを申請することができます。
  • 6)JAF登録クラブの入会を強く推奨
    全国にはJAFに登録された多くのモータースポーツクラブ(JAF登録クラブという)があります。モータースポーツに入門する際には、クラブに入会すると様々なノウハウを入手でき、同好の仲間との交流を広げることもできます。JAFが発行している書籍「モータースポーツイヤーブック」やJAFモータースポーツサイトには、JAF登録クラブ・団体名簿が載っているので参考にしてください。各クラブには特徴があり、得意なジャンルやメインに活動する競技が異なるので、しっかり確認するようにしましょう。
2. JAF公認競技会への出場 
  • 1)出場したいJAF公認競技会を選ぶ
    国内Bライセンスを取得したら、競技会を見つけてオーガナイザーに参加の手続きをおこないます。JAFモータースポーツサイトやモータースポーツ専門誌のイベント情報ページなどを参考に競技会を選ぶことが一般的です。その際に、競技会の格式や競技車両の内容、あるいは選手権の格式などの項目を調べることで、ある程度競技のレベルを推測することができます。最初は初心者を対象とした競技会を選ぶことをオススメします。
  • 2)競技内容を確認して資料を取り寄せる
    競技会のオーガナイザーに直接連絡を取り、参加要項、申込用紙、特別規則書など必要書類を取り寄せて、さらに競技内容を具体的に確認しておきましょう。また、実際に競技会を見学に行くこともオススメです。自分がやりたい競技がどういったものなのかを自分の目で確かめれば、自分の思っていた競技かどうかが、より確実に判断できるようになります。
  • 3)オーガナイザーに参加申し込みをおこなう
    参加申し込みは、参加申込書や車両改造申告書に必要事項を漏れなく記入して、参加料や保険料などを添えてオーガナイザーが指定する連絡先(大会事務局など)に申し込みます。20歳未満の場合は参加申込書に親権者の承諾印が必要になります。参加申込がオーガナイザーに受理されると、オーガナイザーから「参加受理書」が送付されてきます。参加受理書は、競技会当日に必要になるので、大切に保管しておきましょう。
  • 4)出場する競技車両を手配する
    出場する大会が決まったら、その競技に適したクルマを準備する必要があります。初心者向けの大会ではナンバーの付いた(車検の有効な)車両なら、無改造で出場できることもあります。すでにある程度の改造を施していたり、競技の種類によっては、保護部材の追加などが必要な場合もあるので、出場する競技会の車両規則に合った車両が必要です。
  • 5)競技会の改造範囲を確認する
    出場する車両の改造箇所については、参加申し込みの際に提出する改造申告書の内容に影響するので、各項目を漏れなく記入するためにも、早めに手配する必要があります。さらに、新たにクルマを購入する場合や、手持ちのクルマを競技用に改造する場合は、それぞれ手間や時間が掛かるので、時間にゆとりを持った計画的な準備が肝要です。
  • 6)ナンバー付き車両ではない場合
    参加しようとする競技によって車両の改造できる範囲や必要な装備が異なるので、特別規則書や車両規則を熟読する一方で、不明な点はオーガナイザーに確認することが大事です。また、ナンバー付き車両でない場合は競技会場まで車両を運搬する必要があります。また、ナンバー付き車両であっても、転倒やクラッシュのリスクを考慮して、あらかじめ車両運搬車に載せて行くことも選択肢に入れておくといいでしょう。
  • 7)「ダブルエントリー」もできる
    ジムカーナやダートトライアル、サーキットトライアル、オートテストといったスピード競技では、1台の競技車両を使って複数名のドライバーが出場すること(ダブルエントリーなどという)を許されている場合があります。クルマを持っていないクラブ員や仲間同士で融通し合えば、競技車両を準備するための費用を低く抑えることができるでしょう。
  • 8)万が一に備えて保険に加入
    万が一の事故や負傷などに備え、保険に加入する必要があります。また、所定の補償金額に見合った保険に加入していないと、競技に参加することができない場合があります。保険会社によっては、モータースポーツなど危険を伴うスポーツを担保しない場合があるので、補償内容を十分に注意して、不明な点は事前に保険会社に問い合わせておきましょう。
3. JAF公認競技会の当日
  • 1)競技会の前日は余裕をもって
    競技会の前日は、当日のシミュレーションをするぐらいの余裕が必要です。特に、参加受理書と一緒に送付されるタイムスケジュールやエントリーリストを元に、自分が出走する時間を確認しておきましょう。競技会当日の朝には、参加確認受付や車検、慣熟歩行、開会式などの、大会公式行事が分刻みでスケジュールされています。自分が早いタイミングで出走する場合は、準備できる時間も限られますので、余裕をもって行動しましょう。
  • 2)競技会の会場に着いたら
    当日、競技会場に着いたら、参加受理書を見せて会場内に入り、オーガナイザーが指定する場所(ピットやパドック)に車両を停めます。そして、まずは参加受け付け(参加確認受付)を行います。大会事務局または指定の受付場所で参加受理書を提出すると、ゼッケンや入場のパス(ドライバー、メカニックなどの記載がある)、車両通行証などが渡されます。これらの手順は競技会によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
  • 3)必要書類の検査
    参加受け付けでは、参加受理書の提出と同時に、国内Bライセンスや運転免許証、保険証などの確認がおこなわれるのが一般的です。併せて、服装やヘルメットやグローブなど、身体的な安全装備の点検がおこなわれることもあり、これは車検の際に行われることも多いので、事前送付書類(特別規則書やタイムスケジュール)または、当日のオーナガイザーから参加者への伝達事項(公式通知)が張り出される大会公式掲示板を確認しておきましょう。
  • 4)競技会の車両検査
    受け付けの後には、参加車両の車両検査(車検)がおこなわれます。ここでは、持ち込んだ車両が国内競技車両規則や改造申告書どおりに製作されているかどうかを、車検委員が検査します。競技会によっては、指定の車検場へ参加車両を持ち込んだり、車検委員が各車のピットやパドックに出張して検査する場合があります。事前送付書類や当日の公式通知、受付時に渡された書類などに記載がありますので、こちらも確認しておくことが必要です。
  • 5)車検での確認事項
    車検では、ガラス類の飛散防止対策や、エンジンルーム内にある油脂類タンクキャップの緩み、車室内における競技走行に不要な装備の有無などの確認がおこなわれます。参加受付で配布されたゼッケンが所定の位置に張り付けられているかどうかも確認されるので、出走前のすべての準備を終えてから車検を受けるようにしましょう。車検に合格するといよいよ準備完了となりますが、車検に合格しなければ出走できなくなるので注意が必要です。
  • 6)ブリーフィングには必ず出席
    出走前には、参加者全員を対象とした説明会(ドライバーズブリーフィングまたはドライバーズミーティング/エントラントミーティング)が行われます。「ドラミ」「ドラブリ」などと呼ばれることもあり、その場所はサーキット施設のブリーフィングルームを始め、パドックやコースの一角など、競技会によって異なります。この説明会は必ず出席しなければならないので、公式通知や場内アナウンスなどをしっかり確認しておきましょう。
  • 7)ブリーフィング内容
    ブリーフィングでは、当日のコース設定やシグナル(信号旗)の説明、スタート方法の手順など、競技が始まってから参加者にとって必要な情報が伝達されるので、必要であればメモを取るなど、説明内容に聞き漏らさないようにしましょう。また、ブリーフィングは競技スタート直前におこなわれることが多く、競技会のタイムスケジュールは分刻みで組まれているため、遅刻や欠席をすると競技会の進行に影響が出ます。時間厳守が原則です。
4. いよいよ競技がスタート
  • 1)ジムカーナは慣熟歩行から
    ここからは、国内で最も多く開催されているジムカーナ競技会を例に、実際の競技会の流れを追ってみましょう。ジムカーナでは、競技走行前にコースを下見する「慣熟歩行」がおこなわれます。オーガナイザーが配付または掲示するコース図に従って、参加者がコースを歩き、コースレイアウトを頭に入れたり路面状況を確認することができます。競技会によっては、自分の参加車両でコースをゆっくり走る(慣熟走行と呼ぶ)こともあります。
  • 2)ジムカーナは2回走行する
    一般的なジムカーナでは、通常2回の走行機会(第1ヒート、第2ヒートなどと呼ぶ)があり、いずれかの走行で良い成績(または合計タイム)が正式結果に反映されます。エントリーリストにあるゼッケン順に出走するので、自分が出走するタイミングに合わせて、パドックからスタート待機場所に移動します。ジムカーナのスタート方式は、最近ではオーガナイザーがスタンディングスタートとランニングスタートのどちらかを選べるようになったので、スタート時に戸惑わないよう、特別規則書などを事前に確認しましょう。
  • 3)日章旗とチェッカーフラッグ
    スタートの合図は、国旗(日章旗)またはクラブ旗と決められていて、合図が出たら遅滞なくスタートしなければなりません。慣熟歩行で覚えたコースレイアウトを思い出しながら、ミスコースしないように規定のコースを走行します。ゴールラインを通過する際にはチェッカーフラッグが振られ、それが競技走行終了の合図となります。ゴールラインを通過したらゆっくりとパドックに戻り、2回目のスタートに向けて自分の場所で待機します。
  • 4)第2ヒートが終わると表彰式
    第1ヒートの走行が終了すると、第2ヒートが始まる前に、再び慣熟歩行がおこなわれます。ここでは、第1ヒートに反省があれば、より良い走行をするために傾向と対策を練る機会となります。第2ヒートの自分の走行が終わり、すべての参加者の走行が終了すると、クラス別に暫定成績が発表されて、抗議や違反がなければ正式な表彰式が行われます。表彰式では、オーガナイザーが用意したトロフィーや副賞のほか、JAF公認競技の上位入賞者に対しては金、銀、銅のJAFメダルが贈られます。
  • 5)ジムカーナ競技以外にも……
    国内Bライセンスがあれば、ダートトライアル競技やラリー競技にも参加できます。ラリーの場合はドライバーのほかに、コ・ドライバー/ナビゲーターが同乗します。また、ラリーは走行が夜間に及ぶこともあるので、体調管理や、他の一般交通を含めた安全運転への配慮が大切になります。また、国内Bライセンスでは、サーキットトライアル競技にも出場できます。ピットから1台ずつコースに入り、レースの予選のような形式でおこなわれますが、複数の車両が同じコースを共有するため、他車との接触に注意する必要があります。
  • 6)完走はレース出場の第一歩
    レースに参加するためには国内Aライセンスが必要で、その取得方法の一つには、ジムカーナやラリーなどのJAF公認競技会に1回以上の出場実績があれば申請できます。JAF公認競技では、オーガナイザーは「競技記録カード」に出場証明印を捺印してくれますが、これは「完走印」などとも呼ばれていて、当該競技会を完走した証明となります。国内Bライセンスから国内Aライセンスへ上級申請したい場合は、しっかり完走して、オーガナイザーから出場証明印を押してもらうことも忘れないようにしましょう。
5. JAF公認レースに出場するためには
  • 1)レースには国内Aライセンスが必要
    JAF公認レースに参加・出場する場合は国内Aライセンスが必要となります。すでに国内Bライセンスを所持している場合と、国内Bライセンスを所持していない場合で、申請する際の資格が変わります。いずれにしても、全国で開催されているJAF認定の国内Aライセンス講習会を受講する必要があります。自分のスキルを徐々に高めながら、より上級のライセンスを取得して、上位のカテゴリーを目指しましょう。
  • 2)国内Bライセンスを持っている場合
    すでに国内Bライセンスを所持している場合は、国内Aライセンスへの上級申請が必要になります。上級申請するには、国内Aライセンス講習会を受講する前の24か月以内に、JAF公認競技会に1回以上出場した証明、またはJAF公認サーキットでの25分以上のスポーツ走行証明といった実績が必要で、なおかつ国内Aライセンス講習会を受講して、合格すると国内Aライセンスへの上級申請が可能になります。
  • 3)国内Bライセンスを持っていない場合
    国内Bライセンスを所持していない場合でも、国内Aライセンスを新規申請することができます。その場合は、国内Aライセンス講習会を受講する前の24か月以内に、JAF公認サーキットでの50分以上のスポーツ走行経験がある実績証明が必要で、なおかつ国内Aライセンス講習会を受講して、合格すると新規申請が可能になります。スポーツ走行がセットになった講習会もありますので、利用しない手はありません。
  • 4)国内Aライセンス講習会は実技がある
    国内Aライセンス講習会はJAF公認サーキットで開催されていて、ほぼ一日の時間を必要とします。その内容は、座学講習のほかスポーツ走行や筆記試験がおこなわれます。そのため、スポーツ走行をするための車両を自分で用意する必要がありますが、基本的にはナンバー付きの乗用車でも構いません。講習会によっては、専用装備を施した競技車両が必要になる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
  • 5)国内Aライセンス講習会の内容
    国内Aライセンス講習会の座学講習では、レースで適用される規則と競技走行上のマナーなどに関する講義がおこなわれ、実際のコースでシグナルや信号旗の動作を体験できるスポーツ走行もあります。筆記試験は資料の持ち込みが可能です。講習会は、安全に関する規則やマナーを理解しているか、それに従った運転・走行ができるかどうかなどに重点が置かれています。落ち着いて取り組みましょう。
  • 6)国内Aライセンス発給の手続き
    筆記試験に合格したら、講習会のオーガナイザーからライセンス発給申請書に証明印を押してもらいます。その書類に許可証料4,100円を添え、JAF地方本部・支部の窓口に提出すれば、その場で仮ライセンスが発給され、追って正式なライセンスが送付されます。国内Bライセンス所持者が同一年の国内Aライセンスを申請する場合は、その料金は国内Aライセンスの許可証料との差額1,000円になります。郵送での対応も可能となっています。
  • 7)別にサーキットライセンスが必要
    複数台が混走するサーキット走行には、サーキット独自のルールやマナーもあるので、国内Aライセンスを取得して、いきなりレースに出場するのではなく、事前に練習走行を行うことが肝要です。サーキットで練習走行をおこなうには、JAFが発給するライセンスとは別に、各サーキットが発行しているサーキットライセンスを取得する必要があります。
  • 8)サーキットライセンスの取得
    サーキットライセンスは、各サーキットが定める申請料を添えて各施設に申請すると発行されます。国内Aライセンス講習会を受講した場合は、受講したサーキットのサーキットライセンスを講習会の際に発行してもらうのが一般的です。国内Aライセンスを取得する前にサーキットライセンスだけを取得することもできます。その場合は、サーキットが主催する講習会を受講する必要がありますので、各サーキットに問い合わせてみましょう。
  • 9)レースへの参加手続きと出場準備
    レースに参加する手順は、国内Bライセンスで参加できる競技会に出場する手順とほぼ同様です。一般的に、レース競技では予選と決勝が行われ、予選の成績が良かった順に決勝グリッドの順番が決まります。参加台数が多い場合はグループに分かれた予選がおこなわれることもあり、成績が悪ければ決勝の出走枠から外れる「予選落ち」となる場合もあります。
6. 国際ライセンス取得と国際格式競技会出場
  • 1)ハイレベルな競技会に挑戦する
    国内の国際格式競技会や海外の公認競技会に参加するためには、国際競技運転者許可証(国際ドライバーライセンス)が必要となります。これらの申請には所定の出場実績が必要になります。国内Aライセンスの取得後に、所定の競技会に出場して完走実績を重ねていくことにより、所定の実績に対応した上級の国際ライセンスを取得することができます。
  • 2)国際ドライバーライセンスの種類
    国際C-Rライセンスは、FIA世界ラリー選手権(WRC)やFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)などに参加できます。国際C-Cライセンスはラリークロスやオートクロスに参加でき、国際Bライセンスは、国際格式で行われるJAF全日本スーパーフォーミュラ選手権やFIAインターナショナルシリーズのスーパーGTに必要とされています。国際Aライセンスは、FIAフォーミュラ1世界選手権(F1)出場に必要なスーパーライセンス(FIAが発給)とともに、最上級の国際ライセンスとなっています。
  • 3)ルールブックはFIA
    国際格式競技会や海外の公認競技会では、JAFが統轄する国内競技規則や国内競技車両規則ではなく、FIA国際モータースポーツ競技規則が適用されます。そのため、FIAホームページに公開されている各種規定・規則(英語/フランス語併記)を逐次確認することが必須となります。F1を始めとした、国内で開催される国際格式競技については、JAFモータースポーツサイトに規定・規則の日本語訳が公開されています。
7. 身体に障がいがある方の「ユニバーサル・シンボル」の掲示について

2022年1月より、国内競技規則細則JAFスポーツ資格登録規定第3章第7条6に基づき、競技運転者許可証を取得する適性についてJAFの審査を受け、承認を得た身体に障がいのある方は競技中、自身の車両にFIAが所管する委員会によって承認された識別のためのユニバーサル・シンボルの掲示が義務付けられています。
掲示に際しては以下の点に注意し、ご自身にてシンボルの印刷および掲示をお願いいたします。

注意事項

  • 1)車両の前後及び両側面の4箇所に掲示する。
  • 2)ゼッケンの50%以上のサイズで掲示する。(最小サイズは8cm²)
  • 3)加工(シンボルと背景の色の変更、縦横比の変更等)しての使用は認められない。
  • 4)2種類(シンボルが白色のものと紺色のもの)のどちらを使用しても構わない。より目立つ方の使用を推奨する。
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