ラリー競技におけるスペシャルステージ等での火災等の安全対策の徹底について

公示 ラリー その他

公示No.2024-WEB053
2024年6月17日

ラリー競技を開催するクラブ・団体の皆様におかれましては、「ラリー競技開催規定」および「FIAラリー安全ガイドライン」等の適用諸規則(ガイドライン)に基づき、安全なラリー競技の開催にご尽力いただいておりますが、本年国内で開催されたラリー競技のスペシャルステージ開催中にコースに隣接する箇所で火災が発生し、周辺の草木に延焼する事象が複数件発生しています。
本事象では、火災を早期発見した競技クルーはじめ競技関係者の初期消火活動により、大規模森林火災を未然に防ぐことができましたこと、協力を頂きました関係者の皆様に対してお礼申し上げます。
しかしながら、当該事象の重大性を鑑み、主催当事者からの報告および事実関係の確認結果に基づき、改めて係る安全対策の履行・徹底についてご協力をお願いいたします。

  • 1競技運営
    • (1)競技中はラリーコントロールを中心とした十分な連絡体制を取る。
    • (2)緊急事態に備えたセーフティプラン(緊急時マニュアル)に基づき運営すること。
      セーフティプラン策定の際には、事前に当該地域所轄当局との連携および緊急時の対応等確認も確実に行う。
    • (3)火災等が発生した場合や競技クルーから連絡を受けた場合、ステージコマンダーは直ちにラリーコントロールに連絡を取り、競技長の指示を仰ぎ、併せて発生事象・箇所、負傷者の有無等、これに影響を受けた競技車両の特定等時系列の情報収集に努め、適宜ラリーコントロールには追加情報提供を行う。
    • (4)競技長は火災等の状況に応じて速やかに当局へ通報する。
    • (5)競技関係者の火気使用が不可避の場合、必ず使用場所の管理者等から許可を得た上で消火器を配置する等の防火対策を行い、且つ必要以上の使用は控える。
    • (6)消火活動及びその救援のため善意で消火器を提供したクルーが不利益なく競技を続行できるよう、開催クラブ・団体は、代替用の貸出消火器と車両への固定方法、運搬方法等の計画を策定する。
  • 2クルーへの徹底
    • (1)ブリーフィング等において、オーガナイザーはクルーに対して注意喚起および二次的な事項も含めた火災発生時等の対応に係る説明を徹底する。
    • (2)トラッキングシステムを利用した通報については、事前に手順確認を徹底する。
    • (3)火災発生等に際して、クルーは自身の安全確保を第一に行動しオフィシャルへの通報を第一義とし、消火・救助活動は、後続車両等を含めた二次的災害の防止を念頭に行動する。
    • (4)車両火災以外であっても、走行中、近隣に炎の兆候や火災を発見した場合には、上記2(3)に係る対応を行うことをクルーに奨励するとともに、善意で走行を中止し対応に当たったクルーには不利益を被らないように扱う。

以上

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