マツダ車ユーザーの栄誉を称えるMAZDA SPIRIT RACING モータースポーツ表彰式が挙行

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2025年3月5日

国内モータースポーツの各カテゴリーにおいて、マツダ車を駆って活躍したドライバーやチームを称えるMAZDA SPIRIT RACING モータースポーツ表彰式が開催。2月22日に都内ホテルで盛大な式典が催され、各種賞典が授与された。

MAZDA SPIRIT RACING モータースポーツ表彰式 2024
開催日:2025年2月22日
開催地:ヒルトン東京お台場 ペガサス(東京都港区)
主催:マツダ株式会社

 ロードスターを始め、さまざまなマツダ車でモータースポーツを楽しむドライバーが数多くいる中、とくに国内競技において優秀な成績を挙げてシリーズ上位入賞を果たした選手たちを表彰するのがMAZDA SPIRIT RACINGモータースポーツ表彰式だ。この表彰式は毎年開催されており、2024年度は東京都港区にあるヒルトン東京お台場を舞台に執り行われた。

 2024シーズンを戦い抜いてきた精鋭たちが式典会場であるボールルームのペガサスに集い、晴れやかな表情で表彰式に臨んだ。表彰対象はENEOSスーパー耐久シリーズ、全日本ジムカーナ選手権、JAFカップオールジャパンジムカーナ、全日本ダートトライアル選手権、全日本ラリー選手権、富士チャンピオンレースシリーズ ロードスターカップ、ロードスター・パーティレースIII、マツダファン・エンデュランス、マツダファン・サーキットトライアル、Gran Turismo World Series /MAZDA SPIRIT RACING GT CUPと多岐に渡る。

 式典の冒頭には今回の表彰カテゴリーを紹介するダイジェスト映像が大音量で会場スクリーンに流され、異様な熱気に包まれた。そして一瞬の静寂の後、「これよりMAZDA SPIRIT RACINGモータースポーツ表彰式 2024を開幕いたします」と、Zuppi!こと図師英嗣氏の司会進行で表彰式がスタート。

 主催者挨拶はマツダ株式会社 MAZDA SPIRIT RACINGの前田育男代表。「今日、何よりのヒーローはここにおられる競技者やチームの方です。どんなカテゴリーであれ、シリーズで上位にいるということは相当大変です。努力と情熱、そして家族のご支援にも敬意を表したいと思います」と挨拶。

 続けてMAZDA SPIRIT RACING前田代表より、2024年9月21日に茨城県下妻市の筑波サーキットで開催された第35回メディア対抗ロードスター4時間耐久レースが「最も長く続いている自動車のワンメイクレースシリーズ(英名:Longest running one-make automobile racing series)」としてギネス世界記録™に認定されたことで、そのギネス公式参加認定証がJAFモータースポーツ部の小林修課長へ贈られた。

 その後はいよいよ表彰へと移行し、カテゴリー・クラス別に賞典の授与が行われた。受賞者は名前が呼ばれたらステージに登壇して賞典を受け取り、チャンピオン(欠席の場合は次席)は壇上でコメントを述べる流れとなっている。表彰が終わった後は会場内に設けられたフォトブースでクラスごとに記念の撮影が行われることに。また会場には和洋中のさまざまな食事が用意され、立食で料理を楽しみつつ表彰にも参加できるスタイルが採られた。

 延べ155名が参加した、約3時間におよぶ表彰式も閉会が近づいた。マツダ株式会社ブランド体験推進本部の藤本恵利本部長が「このような形態でモータースポーツ表彰式を行いましたが、皆さんいかがでしたでしょうか? 楽しかったでしょうか?」と閉会の挨拶を述べると、出席者から大きな拍手が巻き起こった。“共に挑む”をキーワードとするマツダユーザーたちの、これから始まる2025年のモータースポーツの盛り上がりに期待したい。

表彰式の会場はゆりかもめの台場駅に直結しているヒルトン東京お台場。東京ベイエリアも一望できる絶好のロケーションとなっている。
MAZDA SPIRIT RACINGの前田育男代表が主催者を代表して挨拶。今回は厳かな会場をコンセプトにヒルトン東京お台場を式典の場にしたことを明かした。
ギネスワールドレコーズから発行される公式参加認定証が、MAZDA SPIRIT RACING前田代表よりJAFモータースポーツ部の小林修課長へ贈られた。
司会進行はロードスター・パーティレースIIIの実況など、落ち着いた美声を響かせるZuppy!(図師英嗣氏)。
表彰プレゼンターはMAZDA SPIRIT RACING前田代表と、マツダ株式会社ブランド体験推進本部の藤本恵利本部長が務めた。
マツダ株式会社モータースポーツ体験グループ マネージャーの久松忠輝氏がフォトブースでの記念撮影に立ち会った。
協力会社の表彰は株式会社B-Sportsが受賞。左から三城伸之氏、神子島隆氏。薦田美香氏は欠席。「参加者のための表彰式ですが、冒頭でこのような表彰を受けて驚いています」とB-Sportsの三城氏。
協力会社の表彰は富士スピードウェイ株式会社が受賞。左から森谷昌弘氏、関敦子氏、土屋雄氏。「このような表彰をしていただけるとは思ってもいなくて驚いている次第であります」と森谷氏。
協力会社の表彰はズミックスプランニングが受賞。左から深栖健男氏、安木美徳氏、広田惇朗氏。「走る、曲がる、止まるを体験いただくグラスルーツイベントを今年も引き続きやっていきます」と深栖氏。
協力会社の表彰はTCR JAPANが受賞。バーチャルとリアルをつなぐチャレンジプログラムの手伝いを行う加藤彰彬氏。参加者に向け「新しい子たちを温かく受け入れていただけばと思います」と加藤氏。
協力会社の表彰はTCP MAGICが受賞。左から川戸泰介氏、ファン・ミン・ホアン氏、谷勝尚人氏。「名誉ある賞をいただくことができたのはチームクルー、ドライバー、チームメンバーの皆さんのおかげだと思います」と川戸氏。
ENEOSスーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE ST-5クラスの表彰。左から2位の村上モータースMAZDAロードスター(吉田綜一郎選手)、チャンピオンのDXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2(大谷飛雄選手/野上敏彦選手/小西岬選手/西澤嗣哲選手)、3位のodula TONE 制動屋 ROADSTER(武地孝幸氏)。
「なかなかチャンピオンは獲れるものではないですけど、チームメンバーの活躍でやっと獲れました」と野上選手。
JAF全日本ジムカーナ選手権PE2クラスの表彰。左から3位の河本晃一選手、6位の芳賀綾音選手(代理)。4位の有田光徳選手は欠席。
「CP2(チャレンジPE2プログラム)として次世代ドライバーを育成するプログラムを昨年立ち上げました」と芳賀選手の代理受賞を務めた土田美夢選手を壇上で紹介した河本選手。
JAF全日本ジムカーナ選手権PN2クラスの表彰。左から5位の中田匠選手、チャンピオンのSHUN選手、4位の小野圭一選手、3位の箕輪雄介選手。2位の小林規敏選手、6位の古田公保選手は欠席。
「過去にはパーティレースに1年間参戦させていただいたことがあるんですけど、またレースをやりたいなと強く思っています」とSHUN選手。
JAF全日本ジムカーナ選手権PN3クラスの表彰。左から4位の野島孝宏選手、チャンピオンの大多和健人選手、3位の川北忠選手、2位のユウ選手。
「チャンピオンという肩書を引っ提げて、色々と歩いてモータースポーツの裾野を広げていく次第です」と大多和選手。
JAF全日本ジムカーナ選手権BC2クラスの表彰。左から3位の藤井雅裕選手、5位の飯野哲平選手。
「ジムカーナではたくさんの方に応援いただき、3位という成績を残すことができました。今年もモータースポーツ頑張りましょう」と藤井選手。
JAFカップオールジャパンジムカーナPN2クラスの表彰。優勝の若林隼人選手。
「シリーズの方は成績が振るわなかったですけど、1回勝てば呼ばれるJAFカップで勝てて良かったです」と若林選手。
JAF全日本ダートトライアル選手権PN1クラスの表彰。4位の太田智喜選手、6位の本道治成選手は欠席。
JAF全日本ラリー選手権JN5クラス ドライバーの表彰。チャンピオンの松倉拓郎選手、3位の河本拓哉選手は欠席。
JAF全日本ラリー選手権JN5クラス コ・ドライバーの表彰。3位の有川大輔選手。チャンピオンの山田真記子選手は欠席。
「今年も全日本ラリー選手権に参戦しますが、ドライバーの河本選手と一緒にチャンピオンが獲れるように頑張ります」と有川選手。
富士チャンピオンレースシリーズ ロードスターカップRSC1.6クラスの表彰。チャンピオンの野木強選手。
「ロードスターカップの中では一番古い90年式のNAですけど、できる限り続けていきたいと思います」と野木選手。
富士チャンピオンレースシリーズ ロードスターカップRSC1.8クラスの表彰。左から2位の神谷誠選手、チャンピオンの関野大志選手、3位の松浦健選手。
「レースを始めて3年目でようやくチャンピオンを獲ることができて、大変うれしく思います」と関野選手。
富士チャンピオンレースシリーズ ロードスターカップRSC1.5オープンクラスの表彰。チャンピオンの国分務選手、2位の佐藤文昭選手、3位の山本謙悟選手は欠席。
富士チャンピオンレースシリーズ ロードスターカップRSC1.5チャレンジクラスの表彰。左から2位の田中悠太選手、チャンピオンの鷲尾拓未選手、3位の小野佳寿美選手。
「このような結果を残せたのはチーム代表が戦闘力の高いマシンを提供してくれたおかげだと思います」と鷲尾選手。
富士チャンピオンレースシリーズ ロードスターカップRSC2.0オープンクラスの表彰。チャンピオンの長岡哲也選手。
「もうそろそろ引退しようかなと思ったんですけど、今シーズンも頑張っちゃおうかなと思います」と長岡選手。
ロードスター・パーティレースIII ジャパンツアーシリーズの表彰。左から6位の三宅陽大選手、2位の石谷豪志選手、チャンピオンの加藤達彦選手、3位の吉田恭将選手、4位の南澤拓実選手、5位の勝木崇文選手。
株式会社エンドレスアドバンスの小野寺智氏、日本モビリティサービス株式会社の藤田隆志氏より各選手へ副賞が贈られ、加藤選手のみ株式会社ブリヂストンの笠井鷹介氏より副賞が贈呈された。
「高レベルで厳しいレースも多かった中、素晴らしいライバルたちとのバトルの末にチャンピオンが獲れて光栄に思います」と加藤選手。
ロードスター・パーティレースIII 東日本NCシリーズの表彰。左から6位の松浦俊一選手、4位の佐久間行雄選手、チャンピオンの中島優太選手、3位の荒川智弘選手、5位の石浜一樹選手。2位の井尻薫選手は欠席。
「2年前にS耐のチャレンジプログラムに参加した経験が活きて、今回チャンピオンが獲れたのかなと感じています」と中島選手。
ロードスター・パーティレースIII 東日本NDシリーズの表彰。左から4位の上田純司選手、2位の佐々木光選手、チャンピオンの深谷諄選手、3位の森本進一選手、5位の宮應政宗選手、6位のイシカワ選手。
「たくさんの方々の現地でのサポートや家族や友人の応援でやり切ることができたなと感じております」と深谷選手。
ロードスター・パーティレースIII 西日本NDシリーズの表彰。左から5位の菅田政宏選手、2位の本多永一選手、チャンピオンの小林太一選手、4位の鎌田昌弘選手、6位の吉田郷史選手。3位の有岡綾平選手は欠席。
「このような賞をいただきまして、レースをやっていて良かったです。今年も頑張ります」と小林選手。
ロードスター・パーティレースIII 北日本NDシリーズの表彰。左から4位の沢崎祐一選手、2位の石谷豪志選手、チャンピオンの関豊選手、3位の上田純司選手、5位の登坂紀選手、6位の和光博紀選手。
「レースはひとりではできません。協力していただいた皆さんのおかげです」と関選手。
ロードスター・パーティレースIIIの特別賞。グレートパーティレーサー・オブ・ザ・イヤーは佐久間行雄選手、ルーキ・オブ・ザ・イヤーは佐々木光選手が受賞。
マツダファン・エンデュランス(マツ耐)ジャパンツアーシリーズの表彰。前列左から4位の酒レーシングロードスター美酒堂(須藤利明選手/山本秀慈選手/土屋祐輔選手)、5位のJRCパワースロードスター4号(大西剛選手/半田安伸選手)、6位のJRCパワースロードスター8号(森口晃選手/森口拓哉選手)。後列左から2位のワッパクラブロードスターS(長岡楓己選手)、チャンピオンのOUAC &M DXL デミオ(河島隆治選手/森田正穂選手/安井亮平選手/出野貴選手)、3位のDXL黒猫団モティーズデミオ(菊地隆之選手/伊藤竜二選手/佐藤元春選手)。
「最終戦までもつれるチャレンジングかつスリリングな展開でした」とOUAC &M DXL デミオの河島選手。
マツダファン・サーキットトライアル ジャパンツアーシリーズの表彰。左から6位の湯崎伸選手、5位の飯塚和男選手、チャンピオンの市川彰選手、2位の樋口豊選手、3位の安井亮平選手、4位の能勢健一朗選手。
「最終戦まで2位の樋口選手とプレッシャーを感じながら争ってきました」と市川選手。
マツダファン・エンデュランス(マツ耐)の特別賞。前列はmuramoぴよロードスター(山口和紗選手/樋渡舞選手/岩岡万梨恵選手/田村和華子選手/山崎明子選手/清水愛選手)。後列左から甲信マツダ MAZDA2 2号(中澤謙一選手)、ワッパクラブロードスターS(長岡楓己選手)、K'sロードスター106号(川口晃司選手)、OUAC &M DXL デミオ(河島隆治選手/安井亮平選手/出野貴選手/森田正穂選手)。
マツダファン・サーキットトライアルの特別賞。左からB★アライズNUTECRX-8(小島美智子選手)、切羽詰まるAZNロードスター(樋口豊選手)、関東マツダ洗足店ロードスター(市川彰選手)、OUAC &M DXL デミオ(安井亮平選手)、WW2 アクセラ(松本哲也選手)。
Gran Turismo MAZDA SPIRIT RACING GT CUP 2024 チャレンジクラスの表彰。左から2位の西谷翔真選手、チャンピオンの國分諒太選手、3位の瀬川彰斗選手。國分選手はGran Turismo World Seriesマニュファクチャラーズカップのマツダ(アジア/オセアニア)代表。
「リアルで活躍されている方の中でバーチャルの活躍を表彰していただけることに大変光栄に思います」と國分選手。
閉会の挨拶はマツダ株式会社 ブランド体験推進本部の藤本恵利本部長で「参加者人数も増え、マツダの参加型モータースポーツは盛り上がってきています。皆さまのおかげです。ありがとうございます」とコメント。
最後は表彰者全員がステージに一堂に会して記念の集合写真撮影。
表彰式の全参加者には、マツダ株式会社の本社がある広島県の銘菓もみじ饅頭が記念品として配られた。

フォト/宇留野潤、長谷川拓司、マツダ株式会社、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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