松居寿來選手が開幕3連勝も、皆木駿輔選手が連勝を阻止

レポート カート

2026年6月12日

全日本カート選手権 OK部門の第3戦/第4戦が5月30~31日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット南コースで開催。勢いに乗るルーキーと、リベンジに燃えるベテランが熱戦の火花を散らした。

2026年JAF全日本カート選手権 OK部門 第3戦/第4戦
2026年JAFジュニアカート選手権 ジュニア部門(ラウンドシリーズ1) 第3戦/第4戦
2026年JAFジュニアカート選手権 ジュニアカデット部門(ラウンドシリーズ1) 第3戦/第4戦
2026 Rok CUP JAPAN Round3/Round4
2026 AUTOBACS GPR KARTING SERIES

開催日:2026年5月30~31日
開催地:鈴鹿サーキット南コース(三重県鈴鹿市)
主催:SMSC、GPR

 国内カートレースの最高峰たる全日本カート選手権 OK部門の2026シリーズは、全5大会中2つめの大会を迎えた。舞台となる鈴鹿サーキット南コースは、ローカルレースでも国内屈指の参加台数を集める、いわば日本のカートの聖地だ。全長1264mのコースは高速タイプのレイアウトでスリップストリームがよく効き、1コーナーから最終コーナーまでコース全域がオーバーテイクポイントになる。

 今回のOK部門にはいずれも注目度の高い3人のドライバーが2026シリーズに新規参入してきた。1人めはカート現役時代に日本カート選手権で6度のチャンピオンを獲得し、四輪レースのトップドライバーとなった今も日本屈指のカート使いとして名を馳せる佐藤蓮選手だ。

 2人めはOK部門デビューイヤーの2025年に1勝を挙げて年間ランキング7位となった澤田龍征選手。3人めは2003年に鈴鹿国際南コースで行われたCIK-FIAアジアパシフィック選手権 カートレースインジャパンでICAクラスのチャンピオンに輝き、38歳になった現在もROTAX MAX CHALLENGEのMAX Mastersで優勝争いの常連として活躍する木村一眞選手だ。

 なお、この大会ではジュニアカート選手権 ジュニア部門およびジュニアカデット部門(ラウンドシリーズ1)の第3戦/第4戦と、GPR KARTING SERIESの開催カテゴリーのひとつであるRokSHIFTERの第3戦/第4戦も同時開催される。

 決勝日、朝の鈴鹿南コースの上空は全天にうっすらと雲が広がり、初夏の強い日差しを和らげてくれていた。午後からは日差しが強まり地面にくっきりと影が現れることもあったが、それでも厳しい暑さにまでは至らず。まずは文句なしのレース日和といえるコンディションだ。

佐藤連選手がTony Kart R.T.J.よりOK部門にエントリー。若手選手を中心に、その走りに注目が集まった。
小林可夢偉選手や山内英輝選手らとカートで競い合ったことがある木村一眞選手もOK部門に出場。
ライブ配信の解説としてイゴール・フラガ選手が会場に現れ、大会の盛り上がりに華を添えていた。
パドックの一角ではアライヘルメットが新製品の四輪用およびカート用ヘルメットを展示。

全日本カート選手権 OK部門 第3戦/第4戦

 OK部門の出走は前大会より2台増えて22台。5分間の公式練習から5分間のインターバルを空けて6分間のセッションとして行われたタイムトライアル(TT)では、最年少ルーキーの横山輝翔選手が46秒391のトップタイムをマークした。2~3番手は前大会で2連勝のルーキー松居寿來選手と菊池貴博選手。今季からベガタイヤが新規採用された効果もあってか、上位14台が従来のコースレコードを更新している。

 TTの上位8台は、TT結果の逆順で各者2周の単独タイムアタックを行うスーパーポールに進出。ここでは松居選手がコースレコードをさらに更新する46秒387のトップタイムを記録して、第3戦のポールを獲得した。横山選手は0.064秒差の2番手。3~4番手には菊池選手と前大会を欠場した澤田選手が続いた。佐藤選手は9番グリッド、木村選手は15番グリッドから第3戦に臨む。

タイムトライアル(予選)上位8台で争われるスーパーポールを制したのは松居寿來選手(K.SPEED WIN)。

 第3戦は18周。スタートでは澤田選手が4番グリッドから一気にトップに立ち、横山選手も松居選手の前に出る。ポールから3番手に下がった松居選手はすぐに横山選手を抜き返し、2番手でオープニングラップを通過した。そして2周目、松居選手が澤田選手をパスしてトップの座に復帰。

 後方では7番手まで上がっていた佐藤選手がマシンをエスケープゾーンに出してストップ、メカトラブルでレースを終える。4周目、8番グリッドから4番手に浮上の皆木駿輔選手を、ヘアピンで元田心絆選手がオーバーテイク。この競り合いで2台は前から遅れを取り、戦況はトップ松居選手から0.5秒ほど離れて澤田選手と横山選手が2番手を競い合う形で一旦落ち着いた。

 スタートの出遅れを素早く取り戻した松居選手のペースはライバルたちを上回り、セカンドグループとのギャップはじりじりと開いていく。そのリードは10周目を過ぎると約1.5秒まで拡大。もはや松居選手の完全な独走状態だ。これで勝負は決した。

 松居選手は最終ラップの最終コーナーを立ち上がると高々と右手を挙げてフィニッシュ、堂々の開幕3連勝を成し遂げた。澤田選手と横山選手はゴールまで接近戦を続けたが、そのポジションは最後まで変わらず、澤田選手が復帰レースで2位を獲得、横山選手は第1戦に続く2度目の3位でこのレースを終えた。

 4位には単独走行を続けた元田選手が入って、OK部門1年目と2年目の新勢力たちが上位4位までを独占する。一時6番手まで後退した皆木選手は、先行を許した坂野太絃選手をラスト2周で再逆転し、ベテランの意地を見せて5位に入賞した。

OK部門 第3戦優勝は松居寿來選手(K.SPEED WIN)。
松居選手は今シーズンFS-125部門にも並行して参戦しているが、OK部門の快進撃とは異なり、未だ未勝利。その理由について「チーム代表と話をして、タイヤと乗り方がマッチしてるんじゃないか」と言われたそうだ。第3戦のスタートの出遅れは「焦りはなくて、なんとか取り返そうと思って、自分を落ち着かせながら走っていました」と3勝目を手にした。
2位は澤田龍征選手(GAINER TANAX with HIROTEX)、3位は横山輝翔選手(HIROTEX RACING)。
OK部門 第3戦の表彰式。左から2位の澤田選手、1位の松居選手とウィナーチームのK.SPEED WIN、3位の横山選手。

 第3戦のベストタイム順で決まる第4戦のグリッドは、松居選手がまたもポール、横山選手が2番手に。グリッド2列目には澤田選手と菊池選手、3列目には坂野選手と皆木選手が並んだ。第3戦を早々にリタイアした佐藤選手は、最後尾の22番グリッド。第4戦の周回数は、第3戦より4周多い22周だ。

 そのスタート直後、1コーナーで多重アクシデントが発生し、7番グリッドから発進した元田選手のマシンが宙を舞って裏返しに。これでレスキュー車両がコースに入り、レースは赤旗中断。マシンのリペアが可能なインターバルをはさんで、本人に深刻な怪我はなかったもののマシンが大破した元田選手を除く21台がグリッドに再整列し、第4戦は22周のままやり直しとなった。

 2度目のスタートでは松居選手が先頭の位置をキープ。それに対して2番グリッドの横山選手は10番手近辺まで後退し、4番グリッドの菊池選手も順位を下げた。これで4番手に上がった皆木選手は、2周目に坂野選手と澤田選手を次々に抜き去り、4ポジションアップの2番手に上がってきた。スタートダッシュを狙った松居選手と皆木選手のギャップは約0.7秒だ。

 皆木選手の背後では、6番手まで下がった菊池選手が逆襲を図り、澤田選手とホットな3番手争いを展開。このバトルでペースが鈍った2台の後方には10台近いマシンの列ができ上がった。そんな事態とは無縁の松居選手と皆木選手は、群れを抜け出して2人だけの戦いへと突き進んでいく。

 松居選手と皆木選手の序盤戦のペースはほぼイーブンで、2台は0.5秒前後の間隔を保って3番手以下を引き離しながらラップを重ねていった。14歳と25歳のトップ争いだ。レースが折り返し点を過ぎるとその2台のギャップが徐々に詰まり始め、16周目にはほぼ一丸となった。

 すると皆木選手が間を置かず勝負に出る。17周目、最終コーナーで松居選手をかわしてトップを奪取。さらにマシンにムチを入れ、18周目には約0.5秒差へ、19周目には約0.8秒差へと一気にリードを広げていく。21周目、皆木選手のアドバンテージは1秒を超えた。これで勝負あった。皆木選手は両手を広げて悠々とチェッカーをくぐり、2025年第4戦以来の優勝を飾った。

 勝利こそ逃したものの、松居選手は2位フィニッシュでポイントランキングの首位を快走。3位争いを制した菊池選手は集団を抜け出して単独走行で走り切り、今季初の表彰台に上った。11番グリッドからグイグイと順位を上げて4番手でゴールした三村壮太郎選手はフロントフェアリングのペナルティ(5秒加算)を受け、代わって澤田選手が4位に入賞。佐藤選手はたっぷり残ったタイヤの力も借りて最後尾のグリッドから目の覚めるようなオーバーテイクショーを展開し、5位の結果を得ている。

OK部門 第4戦優勝は皆木駿輔選手(K.SPEED WIN Drago CORSE)。
「昨年は勝てそうで勝てないレースが続いていたので、優勝は何よりうれしいですし、支えてくれた方々に感謝しています」と安堵の表情を見せた皆木選手。「レースは長いので無理はしませんでした。ペースはコントロールしていたけれど、余裕があったわけではなかったです」と語り、トップに出てからは残り周回数を意識して突き放すつもりで走ったそうだ。
2位は松居選手(K.SPEED WIN)、3位は菊池貴博選手(K.SPEED WIN)。
OK部門 第4戦の表彰式。左から2位の松居選手、ウィナーチームのK.SPEED WIN Drago Corseと1位の皆木選手、3位の菊池選手。

ジュニアカート選手権 ジュニア部門 第3戦/第4戦

 13台が出走したジュニア部門のタイムトライアルでは、北中一季選手が新コースレコードとなるトップタイムをマーク。続いて行われた7周の予選ヒートでは、新橋武選手が4番グリッドから浮上してトップでゴールし、第3戦のポールを手に入れる。残り2周の逆転で、2番手は林樹生選手、3番手はユン・イサック選手のものに。北中選手は4番手でこのヒートを終えた。

 迎えた第3戦の決勝は14周。林選手はスタート直後の位置取り合戦に敗れて大きく順位を下げ、前半戦は新橋選手、北中選手、ユン選手、6番グリッドから浮上の今村昴星選手が先頭集団を構成する展開になった。すると9周目、北中選手が新橋選手からトップの座を奪い、ユン選手も新橋選手の前へ。この競り合いをきっかけに5番手以下のマシンも先頭集団に追いつき、10台がずらり一列に連なる大接戦が始まる。

 そんな中、北中選手は終盤に背後の2番手争いを利してリードを築き、トップのままでフィニッシュ。2024年にスポット参戦を開始して以来の待ちかねた初優勝を飾り、歓喜の涙にくれた。2位は新橋選手、3位には今季初表彰台となった今村選手が入った。

ジュニア部門 第3戦優勝は北中一季選手(HIROTEX RACING with IMPUL)
安田裕信チームオーナーに出迎えられ、感極まって目頭を押さえる北中選手。「大きいシャシーになって初めて勝てて、めっちゃうれしかったです」と勝利の実感がじわじわとわいて涙した。「第4戦も頑張ります。頑張ってチャンピオンを目指します」と意気込みのコメント。
2位は新橋武選手(Sigma Racing)、3位は今村昴星選手(Vitec Racing)。
ジュニア部門 第3戦の表彰式。左から2位の新橋選手、1位の北中選手とウィナーチームのHIROTEX RACING with IMPUL、3位の今村選手。

 第4戦のグリッドは、第3戦で完走最下位に終わりながらファステストラップを記録した藤原迪永選手がポール、4位に入賞した北村紳選手が2番グリッドとなった。グリッド2列目は今村選手と新橋選手で、北中選手は11番手に埋もれる。18周のレースが始まると、オープニングラップに新橋選手がトップへ浮上し、藤原選手は3番手に下がった。新橋選手を先頭にした大集団の中では2番手がたびたび入れ替わり、林選手が5番グリッドから2番手に上がってくる。

 9周目、林選手と藤原選手がそろって新橋選手をパスしてトップと2番手に上がり、続いて北村選手も3番手に浮上。林選手と藤原選手はタンデム走行で後続を引き離していく。残り2周、林選手と藤原選手のバトルがヒートアップすると、1秒以上遅れを取っていた北村選手がそこにグイグイと近づいてきた。3台は激しく競り合いながら最後の最終コーナーを回り、ひと固まりになってチェッカーへ。ゴールは藤原選手、北村選手、林選手の順だった。

 ところがレース後、藤原選手には黄旗無視で1周減算のペナルティが下り、勝利は繰り上がりで北村選手のものになった。2025年にジュニアカデット部門(ラウンドシリーズ1)で3勝を挙げてランキング2位となった北村選手は、初めてジュニア部門に参戦した大会での初優勝だ。2位は林選手、3位には8ポジションアップの北中選手が入賞した。

ジュニア部門 第4戦優勝は北村紳選手(KWS Speed)。
「前の2台はラスト1周か2周でバトルするだろうなと思っていました」とレース展開を読んでいた北村選手は「自分がミスしないように、前に少しでも追いつくように考えながら走っていました」と語る。優勝については「うれしいです。まあ、当たり前ですよね(笑)」とおどけた。
2位は林樹生選手(HIROTEX RACING with IMPUL)、3位は北中選手(HIROTEX RACING with IMPUL)。
ジュニア部門 第4戦の表彰式。左から2位の林選手、ウィナーチームのKWS Speedと1位の北村選手、3位の北中選手。

ジュニアカート選手権 ジュニアカデット部門 第3戦/第4戦

 10台の新規参戦組を迎え、今大会最多の24台が出走したジュニアカデット部門。タイムトライアルでトップタイムをマークした加納康裕選手は、6周の予選でもトップをキープし続けて第3戦のポールを獲得した。予選2番手は丹羽舜也選手、3番手は2024年ぶりにジュニアカデット部門に参戦の川端歩武選手だ。

 12周の第3戦が始まると、加納選手は3番手に後退。代わって丹羽舜也選手が先頭に、川端選手が2番手に上がってきた。2周目に2番手へ戻って丹羽舜也選手の背中を追った加納選手は、6周目に丹羽舜也選手を抜き返して先頭の位置に戻る。

 後半戦は加納選手と丹羽舜也選手の一騎討ちだ。残り2周、3コーナーで丹羽舜也選手がトップを取り返すと、最終ラップの1コーナーで加納選手がみたびトップに立って熱戦に終止符を打った。2025年の終盤4戦にスポットでジュニアカデット部門に参戦を始めるや、1勝を含む3度の表彰台を獲得してみせた加納選手が、ホットな攻防を制して今季1勝目だ。丹羽舜也選手は0.087秒差の2位。川端選手が復帰戦で初表彰台の3位を獲得した。

ジュニアカデット部門 第3戦優勝は加納康裕選手(TOPLABO)。
「とてもうれしいです」と口角を上げてニコニコ顔で応える加納選手。「スタートはミスってしまいました……。でも、そこからはペースがあったのでいけました」と言い、第4戦でも第3戦のようなレースがしたいと意欲を見せた。
2位は丹羽舜也選手(LUCE MOTOR SPORTS)、3位は川端歩武選手(ERS with SACCESS)。
ジュニアカデット部門 第3戦の表彰式。左から2位の丹羽舜也選手、1位の加納選手とウィナーチームのTOPLABO、3位の川端選手。

 第3戦のベストタイム順で決まる第4戦のグリッドは、川端選手がポール、今村颯星選手が2番手、丹羽舜也選手の弟の絢士選手が3番手となった。丹羽舜也選手は5番手、加納選手は6番手だ。16周で行われた第4戦は、またも加納選手と丹羽舜也選手のマッチレースになった。

 2周でトップに立った丹羽舜也選手と3周で2番手に上がった加納選手は、7周目に先頭の座を入れ替え、折り返し点から3番手以下を引き離して優勝争いを展開。11周目に丹羽舜也選手が一旦はトップ奪還に成功したものの、翌周に加納選手が先頭へと返り咲き、そのままゴールへと走り切った加納選手が2連勝を成し遂げた。

 丹羽舜也選手は今度も僅差での2位。そこから2秒半ほど遅れて丹羽絢士選手と川端選手が横一線でチェッカーをくぐり、この競り合いを丹羽絢士選手が0.059秒差で制して3位に入り、兄弟そろっての表彰台登壇を果たした。

ジュニアカデット部門 第4戦優勝は加納選手(TOPLABO)。
加納選手が2連勝を達成。「勝てる確信はなかったです」と、難しいレース展開だったことを吐露。「トップ争いの中ではちょっと厳しかった気がしました」とコメント。第3戦との違いについては「意外と早く上がれたことですかね」と6番手からうまく浮上できたことだと語った。
2位は丹羽舜也選手(LUCE MOTOR SPORTS)、3位は丹羽絢士選手(LUCE MOTOR SPORTS)。
ジュニアカデット部門 第4戦の表彰式。左から2位の丹羽舜也選手、1位の加納選手とウィナーチームのTOPLABO、3位の丹羽絢士選手。

Rok CUP JAPAN RokSHIFTER 第3戦/第4戦

 出走8台の中に松田次生選手、藤波清斗選手、大木一輝選手と3名の四輪プロドライバーが加わって注目の一戦となった RokSHIFTER。タイムトライアルでは第1戦のウィナー横山優之介選手が47秒215のトップタイムをマークし、大和田海翔選手が2番手、大木選手が3番手につけた。

 14周の第3戦では、 RokSHIFTER独特のスタンディングスタートで横山選手が6番手に下がったのに対し、大和田夢翔選手が4番グリッドからロケットスタートを決めてトップを奪う。すると、弟の海翔選手が3周目に兄を逆転して先頭に立ち、一気に後続を突き放していく。結局、これ以降トップの座に迫る者は現れず、大和田海翔選手は3秒弱のリードを築く独走で感涙の初優勝を飾った。

 2位は大和田夢翔選手とのバトルに競り勝って単独走行へと持ち込んだ大木選手。その後方では大和田夢翔選手、横山選手、松田次生選手が接近戦を繰り広げ、スタートの出遅れを懸命に挽回した横山選手が最終ラップの逆転で3位入賞を遂げた。

RokSHIFTER 第3戦優勝は大和田海翔選手(HRT-CSI Racing)。
「スタートがうまく決まって、兄の夢翔選手をうまく抜いて、そのあと夢翔選手がディフェンスに入ったおかげでの優勝だったのかもしれません」と大和田海翔選手は謙遜するも「僕も安定して走れたので、上出来のレースだったと思います」と自己評価。「めちゃくちゃうれしいです」とコメントを残した。
2位は 大木一輝選手(MOMOX KART RACING)、3位は 横山優之介選手(TAKAGI PLANNING)。
RokSHIFTER 第3戦の表彰式。左から2位の大木選手、ウィナーチームのHRT-CSI Racingと1位の大和田海翔選手、3位の横山選手。

 第3戦のベストタイム順で決まる第4戦のグリッドは、またも横山選手がポールとなった。2番手以下には大和田海翔選手、大木選手、大和田夢翔選手と続いている。

 18周の第4戦は、スタンディングスタートを控えたグリッドでポールの横山選手がエンジンをストールさせた。これでフォーメーションラップがやり直しになり、横山選手はペナルティで最後尾のグリッドに下げられることに。さらに仕切り直しのスタートが切られると、大木選手が実質2番グリッドからの好発進を決めてトップを奪い、オープニングラップには最終コーナーで大和田夢翔選手がアクシデントによりスピンしてリタイア、とハプニングが相次ぐ幕開けになった。

 大木選手の背後には僅差で大和田海翔選手が食い下がるが、レースが残り3分の1になるとその間隔が開き始め、最後には独走になった大木選手が優勝。年に一度の恒例行事となった鈴鹿大会へのスポット参戦を最高の結果で終えた大木選手は、満面の笑顔だ。

 2位は大和田海翔選手。続いて3位でチェッカーを受けたのは、最後尾グリッドからスタートした藤波選手だった。第3戦を0周リタイアで終えた藤波選手は、新品に近いタイヤの威力も借りてオープニングラップで3番手に上がり、さらにファステストラップをマークしながら大きく開いていた大和田海翔選手との間隔を縮めてみせた。加えて4位には松田選手が入賞し、プロドライバー勢が衰えぬカートの腕前を見せつける一戦となった。

 なお、レースは規定どおりの18周が行われたのだが、フォーメーションラップのやり直しがあったため、規則に沿って1周減算されて17周目終了時点の順位が最終結果となった。

RokSHIFTER 第4戦優勝は大木選手(MOMOX KART RACING)。
「昨年のスポット参戦では勝てず、一年間モヤモヤと悔しい思いを抱えてきて、チームのみんなと考えて努力してきた結果が出たので、本当にうれしいです。以前のカート現役時代だったら焦り散らかしてミスしていただろうけれど、現在の経験が活き、冷静な走りを保つことができました」と大木選手。
2位は 大和田海翔選手(HRT-CSI Racing)、3位は藤波清斗選手(KF MOTORSPORT)。
RokSHIFTER 第4戦の表彰式。左から2位の大和田海翔選手、ウィナーチームのMOMOX KART RACINGと大木選手、3位の藤波選手。

PHOTO/今村壮希[Souki IMAMURA]、後藤佑紀[Yuuki GOTOU]、長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、JAPANKART、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/水谷一夫[Kazuo MIZUTANI]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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