ルーキーの元田心絆選手がOK部門2連勝を達成!

レポート カート

2026年7月10日

国内カートレースの最高峰、全日本カート選手権 OK部門の第5戦/第6戦が6月27~28日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎ北ショートコースで開催。期待のルーキーが不順な天候を味方につけ、覚醒の走りを見せて初優勝、さらに2連勝を成し遂げた。

2026年JAF全日本カート選手権 OK部門 第5戦/第6戦
2026年JAFジュニアカート選手権 ジュニア部門(ラウンドシリーズ1) 第5戦/第6戦
2026年JAFジュニアカート選手権 ジュニアカデット部門(ラウンドシリーズ1) 第5戦/第6戦
2026 Rok CUP JAPAN Round5/Round6
2026 AUTOBACS GPR KARTING SERIES

開催日:2026年6月27~28日
開催地:モビリティリゾートもてぎ北ショートコース(栃木県茂木町)
主催:ホンダモビリティランド株式会社、GPR

 2026年GPR KARTING SERIESのOK部門にタイトルがかけられる全日本カート選手権 OK部門の2026シリーズは、再び開幕大会の地へとやってきた。今回の第5戦/第6戦の舞台は、4月に第1戦/第2戦が開催された、全長982mのモビリティリゾートもてぎの北ショートコースだ。

 OK部門には、新規参入の松尾瀬那選手を含む19台がエントリー。前大会で当部門に復帰し、今季の残り全レースの参戦を公言した佐藤蓮選手は、その言葉のとおりもてぎに姿を見せた。一方、スポット参戦ながら第3戦で2位、第4戦で4位と存在感を示した澤田龍征選手は、残念ながら今大会を欠場した。

 この週末はダブル台風となった7号・8号の影響による荒天が懸念されていたのだが、もっとも天候悪化が危惧されていた27日の専有走行日は、強い雨に見舞われることはなく、一部セッションではスリックタイヤで走れるシーンもあった。

 ところが、天気の回復が期待されていた28日の決勝日は、公式練習およびタイムトライアルの時間帯から本格的な雨に見舞われる。その後も一時的に雨脚が弱まることはあったものの、路面が乾くことはなく、すべてのヒートがウェットコンディションの中で行われた。

 なお今大会では、ジュニアカート選手権 ジュニア部門およびジュニアカデット部門(ラウンドシリーズ1)の第5戦/第6戦と、GPR KARTING SERIESのカテゴリーであるRok CUP JAPANの第5戦/第6戦が同時開催された。

決勝日はスリックタイヤで走れたのが序盤の公式練習&タイムトライアルまで。ほぼ終日ウェットコンディションに。
ライブ配信の解説には野尻智樹選手が登場。「負けて悔しいレースこそ価値がある」と後進にアドバイスを送った。

全日本カート選手権 OK部門 第5戦/第6戦

 最初の走行セッションである公式練習の最中、わずかに落ち始めた雨粒は急速に勢いを増し、スリックタイヤでコースインしていた全車は走行を切り上げてピットへ戻った。そこから5分間のインターバルを挟んで始まったタイムトライアルには、大半のマシンがウェットタイヤを履いて臨んだ。松居寿來選手、皆木駿輔選手、元田心絆選手、服部颯空選手の4台だけがスリックタイヤを選択する。これがレースの結末を大きく左右するひとつめのドラマを招き寄せることに。

 スリックタイヤ勢は、1台がコースイン直後にコースアウトを喫するなど、濡れた路面に苦戦。計測前半はいずれも下位に沈んでいた。しかし6分間の計測が終盤を迎えると、タイヤのウォームアップに成功した皆木選手と元田選手がグイグイとポジションを上げ、皆木選手が42秒314のトップタイムを、元田選手が0.052秒差の2番手タイムを叩き出した。

 ウェットタイヤ勢の最上位は佐藤選手の3番手、そしてポイントリーダーの松居選手は10番手となった。このタイムトライアルがウェットコンディションとなったため、規定によりタイムトライアル上位8台で争われるスーパーポールは実施されず、この結果が第5戦のスターティンググリッドとなった。

スリックタイヤでタイムトライアルに挑んだ皆木駿輔選手がトップタイムを記録し、ポールポジションを獲得。

 小雨が降り続く中、22周の第5戦がスタート。皆木選手がトップを守ってオープニングラップに入り、後方では佐藤選手が1~2コーナーで2番手に浮上する。さらに佐藤選手は3周目の複合コーナーで皆木選手を一発で抜き去ってトップの座を奪う。

 4周目、スタートでポジションを下げた元田選手が皆木選手をかわして2番手に浮上。以降は佐藤選手、元田選手、皆木選手のトップ3が、それぞれ数車身差のほぼ等間隔で周回を重ねていった。

 そして10周目、約0.5秒差で推移していた佐藤選手と元田選手のギャップが急に詰まった。これがレースの行方を左右するふたつ目のドラマの前兆である。元田選手は13周目、佐藤選手のテールを完全に捕え切れていない距離から相手のインにマシンを突進させ、強烈なブレーキングでトップに踊り出た。

 首位に立った元田選手は衝撃的なスピードを披露する。3周で佐藤選手を1秒以上引き離すと、さらに2周でそのギャップを2秒以上に拡大。これで勝負あった。2025年は全日本FS-125部門で年間ランキング2位となって意気揚々とOK部門に乗り込んできた14歳のルーキーが、腕っこきの先輩たちを下し、ついに覚醒の初勝利を挙げた。

 佐藤選手は2.910秒差の2位でフィニッシュし、今季初の表彰台を獲得。そこからさらに3秒強遅れて皆木選手が3位に入り、4位には1ポジションアップの菊池貴博選手が続いた。

OK部門 第5戦優勝は元田心絆選手(YAMAHA MOTOR Formula Blue)。
「レースが始まって、トップに追いつける感触はありましたね」と振り返る元田選手。前の2台を見ながら猛プッシュしたという。「佐藤選手にはなかなか追いつけなかったけれど、後ろで走りを見させてもらいました。佐藤選手を抜くときは、行くしかないって気持ちで行きました」と語り、「最高峰のOK部門で勝てて、めっちゃうれしかったです」と勝利を喜んだ。
2位は佐藤蓮選手(Tony Kart R.T.J.)、3位は皆木駿輔選手(K.SPEED WIN Drago CORSE)。
OK部門 第5戦の表彰式。左から2位の佐藤選手、1位の元田選手とウィナーチームのYAMAHA MOTOR Formula Blue、3位の皆木選手。

 第5戦のベストタイム順で決まる第6戦のスターティンググリッドは、元田選手がポール、佐藤選手が2番手に。グリッド2列目には皆木選手と菊池選手、3列目には横山輝翔選手と三村壮太郎選手が並んだ。また、7番手にはOK部門デビューの松尾選手がつけ、光る速さを見せている。

 第6戦は26周。その開始時間を前に、雲はやや薄まり空は明るさを増したが、まだわずかな雨がコースを濡らし続けている。コースコンディションは全面ウェットだ。

 レースがスタートすると、佐藤選手が見事なマシンコントロールを披露した。1~2コーナーを元田選手のアウト側に並んで回ると、スピードに乗ってバックストレッチでその前に出て、一躍トップに躍り出る。

 だが、元田選手の勢いは第5戦からまったく衰えていなかった。2周目、6コーナーでアウト寄りのラインを取る佐藤選手のインに飛び込んで先頭に復帰、さらに1周で佐藤選手を約1秒後方へと突き離した。早くも独走状態確立だ。

 一方、その後方で目覚ましい追い上げを見せる選手がいた。6番グリッドからスタートした三村選手だ。オープニングラップでふたつ順位を上げた三村選手は、3周目に皆木選手をパスして3番手に浮上。さらに前を行く佐藤選手にぐいぐいと接近し、7周目にこれをかわして2番手に上がる。このとき、トップの元田選手と三村選手のギャップは2秒強。ここまでの勢いからすれば、三村選手が元田選手を捕えて追いつく展開も十分に考えらえた。

 しかし、第5戦で待望の初優勝を挙げて緊張がほぐれた元田選手は動じない。タイヤに摩耗の気配が見えれば濡れた路面を走ってケアし、持ち前のスピードを遺憾なく発揮しながら周回を重ねて、三村選手の接近を許さない。むしろ、2台の差はじわじわと広がっていく。そして、レースはこのままチェッカーへ。元田選手は最終的に5秒以上までリードを広げ、堂々の2連勝を果たした。三村選手は今季初勝利こそ逃したが、存在感のある走りで今季最上位の2位フィニッシュだ。

 その後方では表彰台の最後の一席をめぐる争いがヒートアップしていた。20周目を過ぎると、佐藤選手と皆木選手が目に見えて接近。そして22周目、最終コーナー手前の複合コーナーで皆木選手が佐藤選手に襲い掛かる。だが、ここで2台は接触。3番手の座を守った佐藤選手と皆木選手の間には1秒以上の差が開いた。

 実は、この勝負が決着したのはレース終了後のこと。車検場に戻ってきた佐藤選手はフロントフェアリングのペナルティで5秒加算を宣告されたのだが、皆木選手もコーナリング中の接触で10秒加算のペナルティを課され、佐藤選手の正式結果は3位のままで変わらず。一方、皆木選手は5位に罰退し、代わって菊池選手が2戦連続の4位入賞となった。

 開幕3連勝でポイントレースをリードする松居選手は、ふたつの決勝をともに7位で終え、125点でランキング首位の座をキープ。元田選手は112点にポイントを伸ばしてランキング2番手に浮上した。皆木選手は3番手に下がったとはいえ、元田選手との差は1点。シリーズの折り返し点を過ぎてランキング上位陣の得点差はかなり詰まってきた。今季の残りは2大会4戦。チャンピオン争いはいよいよ激しさを増しそうな気配だ。

OK部門 第6戦優勝は元田選手(YAMAHA MOTOR Formula Blue)。
「スタートで佐藤選手が前に出たのは、ぜんぜんびっくりしてなかったです」と想定内の展開だったという元田選手。「第5戦でひとつ勝ったこともあって、たいぶ余裕を持って走れましたね。ほぼ狙いどおりのレースができました。次のオートパラダイス御殿場はけっこう得意なんで、この調子で行きたいです」
2位は三村壮太郎選手(PAROLIN JAPAN)、3位は佐藤選手(Tony Kart R.T.J.)。
OK部門 第6戦の表彰式。左から2位の三村選手、1位の元田選手とウィナーチームのYAMAHA MOTOR Formula Blue、3位の佐藤選手。

ジュニアカート選手権 ジュニア部門 第5戦/第6戦

 出走11台のジュニア部門は、9周の予選で戦況が動いた。ウェットコンディションでヒートが始まると、フロントローの林樹生選手と北中一季選手がいきなりポジションダウン。ジュニア選手権初出場のロイド海翔選手が6番グリッドから一躍トップに立ち、3番グリッドの飯田一仁選手がそれを追う展開となった。

 そして最終ラップ、飯田選手がロイド選手をパスして真っ先にゴール。ところが飯田選手はフロントフェアリングのペナルティで5秒を加算されて3番手に後退。ロイド選手がトップに繰り上がって第5戦のポールを手に入れた。2番手は藤原迪永選手、3番手は林選手。第3戦ウィナーの北中選手はジャンプスタートによる5秒加算のペナルティで、10番グリッドから第5戦に臨むこととなった。

 18周の第5戦は、スタートで林選手が順位を下げ、ロイド選手、藤原選手、5番グリッドから浮上の飯田選手が先頭集団を形成する。4周目、飯田選手はトップ争いの隙を突いて2番手に浮上。さらに6周目、飯田選手は複合コーナーでロイド選手を抜き去りトップに立った。それに遅れを取るまいと、藤原選手もロイド選手をパスしていく。

 ここから飯田選手と藤原選手はロイド選手を引き離してマッチレースを展開。僅差のタンデム走行が延々と続き、レースが残り2周になると飯田選手はコーナー進入でインを閉めて逃げ切りを図る。この戦略が功を奏し、飯田選手は藤原選手を背後に閉じ込めたままフィニッシュ、この部門2年目で初優勝を果たした。藤原選手は約0.5秒差の2位。3位には池見樹選手の追い上げから逃げ切ったロイド選手が入った。

ジュニア部門 第5戦優勝は飯田一仁選手(TAKAGI PLANNING)。
初優勝を遂げた飯田選手は「勝ててうれしいです」とコメント。レースについては「追い上げているときは、冷静に行けば大丈夫だと思っていました」と言い、続く第6戦の勝利の意気込みを語った。
2位は藤原迪永選手(SD-STYLE)、3位はロイド海翔選手(GOLD MOTORSPORTS)。
ジュニア部門 第5戦の表彰式。左から2位の藤原選手、1位の飯田選手とウィナーチームのTAKAGI PLANNING、3位のロイド選手。

 第6戦は22周。第5戦のベストタイム順で決まるスターティンググリッドは、藤原選手と飯田選手がフロントロー、久田朱馬選手と林選手がセカンドローだ。レースがスタートすると、飯田選手が1~2コーナーをアウト寄りのラインでスピードを乗せて回りトップに浮上。一方、藤原選手は4番手に後退し、久田選手が2番手に、新橋武選手が3番手に上がった。

 久田選手は0.8秒ほどあったビハインドをぐいぐいと削り取り、6周目の3コーナーで飯田選手のインを突く。ここで接触があり、久田選手が先頭に立つ一方、飯田選手はコースアウトを喫して3番手に後退、スタートの出遅れを3番手まで挽回していた藤原選手が2番手に上がった。

 久田選手と藤原選手は約1秒の差を保ったまま周回を重ねていく。すると13周目に2台の間隔が急に詰まり、15周目に藤原選手が複合コーナーで一気にトップを奪う。ここから藤原選手は周回ごとにリードを広げ、最終的には背後に約3秒のギャップを築いて第1戦以来2勝目のチェッカー。久田選手はプッシングで5秒加算のペナルティを取られたのだが、最終結果に変化はなく2位に。3位には単独走行の飯田選手が入った。

 ここまでの6戦で5人のウィナーが生まれ、ポイントレースは混迷。94点で暫定ランキング首位の飯田選手以下、89点の北中選手、88点の藤原選手、74点の新橋選手、63点の林選手と、上位陣は僅差でチャンピオン争いの後半戦に突入することになった。

ジュニア部門 第6戦優勝は藤原選手(SD-STYLE)。
「最初の3コーナーで飛んで行ったのが無駄だったと思います」とレース内容に不満の表情を見せつつ勝利した藤原選手。「第5戦の2位の悔しさを晴らせるように、今後も勝ちたいです」
2位は久田朱馬選手(ガレージC)、3位は飯田選手(TAKAGI PLANNING)。
ジュニア部門 第6戦の表彰式。左から2位の久田選手、ウィナーチームのSD-STYLEと1位の藤原選手、3位の飯田選手。

ジュニアカート選手権 ジュニアカデット部門 第5戦/第6戦

 今大会最多の25台が出走したジュニアカデット部門。タイムトライアルはABの2グループに分かれて行われ、Aグループで総合トップタイムをマークした鈴木秀弥選手が予選ヒートのポールとなった。なお、AグループのトップとBグループのトップで規定以上のタイム差がついたため、セカンドグリッドにはBグループトップの今村颯星選手が、グリッド2列目にはAグループ2番手の渡部慎乃亮選手とBグループ2番手の漆戸暖選手が並ぶことになった。

 7周の予選では、鈴木選手がトップの座を守ってスタートすると、後続を大きく引き離し先頭のままゴールして第5戦のポールを獲得。以下、4番手までグリッドどおりの順でこのヒートを終了した。

 14周の第5戦が始まっても鈴木選手の勢いは収まらず、1周目で後続を1秒以上も引き離してたちまち独走に。さらに鈴木選手は2番手争いにも乗じて4周目に約2秒、5周目に約3秒とリードを広げて、2年目の同部門で初優勝を飾った。漆戸選手は1周で戦列を外れ、丹羽舜也選手が5番グリッドから順位を上げて2位に入賞。3位には今村選手が入った。

ジュニアカデット部門 第5戦優勝は鈴木秀弥選手(チームTKC)。
これまでもてぎで雨の練習をいっぱいしてきたという鈴木選手。「速く走ることができました。雨になってラッキーだと思いました。第6戦は路面が乾いても雨でも絶対に優勝します」
2位は丹羽舜也選手(LUCE MOTOR SPORTS)、3位は今村颯星選手(HIGUCHI RACING TEAM)。
ジュニアカデット部門 第5戦の表彰式。左から2位の丹羽舜也選手、1位の鈴木選手とウィナーチームのチームTKC、3位の今村選手。

 16周の第6戦は一転、スリリングな展開になった。ポールから発進した鈴木選手は序盤で1秒弱のリードを築き、それをセカンドグリッドの丹羽舜也選手が追う展開に。ところがレースが折り返し点を過ぎると、丹羽舜也選手が鈴木選手に急接近。ストレートで後ろをチラチラと振り返る鈴木選手に、丹羽舜也選手は間髪入れず勝負を仕掛け、12周目には二度にわたってポジションを入れ替えあう。

 辛くもトップを死守し続ける鈴木選手のテールに、丹羽舜也選手はピタリと張りついて周回を重ね、目の前の敵を追い込んでいく。それに対して、鈴木選手は時にインを閉めてコーナーを守り、背後の敵にチャンスを与えない。この勝負は結局、鈴木選手のものに。鈴木選手は高々とナンバー1サインを掲げてチェッカーを受け、2連勝を果たした。

 0.132秒差で初勝利を逃した丹羽舜也選手は、4戦連続の2位入賞、さらに開幕戦から全戦表彰台登壇を続けている。3位フィニッシュの渡部選手は、デビュー6戦目での初表彰台だ。

 シリーズ全10戦のうち6戦を終え、ポイントリーダーに立ったのは128点の丹羽舜也選手。2番手には加納康裕選手が121点で続き、このふたりが85点の同点で3・4番手につける鈴木選手、横井愛到選手以下をやや引き離している。

ジュニアカデット部門 第6戦優勝は鈴木選手(チームTKC)。
第5戦で語った抱負どおりに勝利した鈴木選手。「ずっと抜かれないように考えて走っていました。抜かれないようにブロックしたことが勝因だと思います」とコメント。
2位は丹羽舜也選手(LUCE MOTOR SPORTS)、3位は渡部慎之亮選手(REON RACING TEAM)。
ジュニアカデット部門 第6戦の表彰式。左から2位の丹羽舜也選手、1位の鈴木選手とウィナーチームのチームTKC、3位の渡部選手。

Rok CUP JAPAN RokSHIFTER 第5戦/第6戦

 3つの部門の日本選手権と同時開催されたRokSHIFTER第5戦/第6戦は、出走8台。ここではデリケートな路面コンディションでベテランのプロドライバーたちが輝きを放った。まずチョイ濡れ路面のタイムトライアルで、47歳の松田次生選手がトップタイムをマーク。2番手に15歳の大和田海翔選手をはさんで、31歳の藤波清斗選手が3番手につけた。

 雨が本降りに変わった空模様の下、RokSHIFTER独自のスタンディングスタートで18周の第5戦が始まると、松田選手は揺るぎなくスタートを決めてトップのまま発進。藤波選手はオープニングラップで2番手に上がった。2台は1秒前後のギャップを保ったまま周回を重ね、3番手以下を置き去りにしていく。この静かで熱い優勝争いは、RokSHIFTERのキャリアに勝る松田選手のものに。濡れた路面でハイパワーマシンを見事に操り、2025年第8戦以来の勝利を遂げた。

 今季第3戦から参戦を開始した藤波選手は、自己最上位を更新する2位に入賞。そこから4秒半ほど遅れ、大和田海翔選手が3位でチェッカーを受けた。

RokSHIFTER 第5戦優勝は松田次生選手(NEXTBIRTH with HKC)。
「RokSHIFTERはフォーミュラに乗っている子にもこれから乗る子にも勉強になるので、こんな47歳のおっさんに負けない若い子がどんどん出てきてほしいです」と笑顔で勝利を喜ぶ松田選手。
2位は藤波清斗選手(KF MOTORSPORT)、3位は大和田海翔選手(HRT-CSI Racing)。
RokSHIFTER 第5戦の表彰式。左から2位の藤波選手、1位の松田選手とウィナーチームのNEXTBIRTH with HKC、3位の大和田海翔選手。

 22周の第6戦でも、松田選手と藤波選手はトップ争いを演じた。松田選手はポールから見事なスタートダッシュを決めて先頭の座を堅守。2番グリッド発進の藤波選手がそれに続き、3番グリッドの大和田海翔選手は5番手までポジションを下げた。

 序盤戦で1秒弱だった松田選手と藤波選手のギャップは、6周目に1秒以上へと拡大し、以降はじわじわと広がっていく。雨で体力面のハンデも帳消しになった松田選手は、文句なしの独走でフィニッシュ、会心の2連勝に満面の笑顔だ。藤波選手は約5秒差の2位でレースを終えるも、今季復帰のカートレースに早くも手応えをつかんでいる様子。3位には中盤戦の5番手走行からポジションをふたつ上げた横山優之介選手が入った。

RokSHIFTER 第6戦優勝は松田選手(NEXTBIRTH with HKC)。
松田選手が2連勝。「昔のフォーミュラみたいで面白いですよね。ポールから行ってブッチ切るみたいな。まだ若い気持ちで走れているんで、うれしいですね」
2位は藤波選手(KF MOTORSPORT)、3位は横山優之介選手(TAKAGI PLANNING)。
RokSHIFTER 第6戦の表彰式。左から2位の藤波選手、1位の松田選手とウィナーチームのNEXTBIRTH with HKC、3位の横山選手。

PHOTO/今村壮希[Souki IMAMURA]、後藤佑紀[Yuuki GOTOU]、長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、JAPANKART、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/水谷一夫[Kazuo MIZUTANI]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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