ダートトライアル観戦ガイド

迫力十分な“ダートラ走り”を身近に観戦

砂塵を巻き上げて疾走するダートトライアルは迫力十分です。JAF公認ダートトライアルは、全国のJAF公認スピード競技(ダートトライアル)コースで開催されています。

特に、その最高峰である全日本ダートトライアル選手権は、全国のトップドライバーが競い合う競技会なので、繰り出される激しい走りには見応えがあります。また、大会中にファンイベントがおこなわれたり、第1ヒートと第2ヒートの間にはパドックウォークなどがおこなわれることもあります。多くの競技会では、選手は1日で2本の走行するだけなので、出走直前といったタイミングを除けば、フレンドリーに接してくれることでしょう。お目当ての選手と楽しく触れ合える確率も高いのがダートトライアルの特徴でもあります。

開催情報はJAFモータースポーツサイトの競技会スケジュールや、ダートトライアルコースの公式ホームページなどで確認できます。モータースポーツ専門誌にも情報が掲載されています。

歩きやすく汚れてもいい服装がベスト

ダートトライアルは河川敷などで開催されることもありますが、全日本選手権や地方選手権の競技会はJAF公認スピード競技コースで行われます。これらの専用コースでは、走るコースを取り囲む土手の上に観戦場所が設けられているケースがほとんどです。ですが、観戦場所に砂利や泥が飛んでくるような場所には立ち入りが規制される可能性がありますので、オーガナイザーが指定した安全な場所で観戦することをオススメします。

また、天候によって路面状況は変化するので、晴天なら競技車両が巻き上げた砂埃がコースを覆いますし、雨が降ればコース内の泥がコース外にまで掻き出されることもあります。そのため、砂まみれや泥まみれになることは必至ですので、服装には注意が必要です。そして、専用コースであっても施設内は未舗装路であることがほとんどです。水たまりやぬかるみなどもありますので、歩きやすく濡れても大丈夫な靴を履いて行きましょう。

ダートトライアルで最速タイムを出すこと

ダートトライアルでは、コーナー進入のはるか手前から向きを変えるドリフト走行や、サスペンションがフルストロークするような激しい挙動が随所で見られるため、“ダートトライアル=激しい走り”というイメージがあります。ですが、ダートトライアルは、刻一刻と変化する路面で、どれだけクルマを前に進められるかどうかが大切なので、クルマのドリフト状態や、タイヤが空転する状態は大きなタイムロスになってしまいます。

未舗装路では、クルマはなかなか思い通りに走ってくれません。そのため、想定外に現れる路面状況に対して、起きてしまう挙動変化をいかに最低限に留めるか、といった操作もダート走行の大切な要素となります。ベテランになると、走行する路面選びも的確で、グリップが確かな路面にタイヤを置いて、クルマをまっすぐ前に進めています。そのため、ダートトライアルでタイムが出る走りは、意外とスムーズな見た目であるものなのです。

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