ラリー

ラリーは公道を走るモータースポーツ

未舗装路やスノー路面など、待ち構える幾多の難関を突破してゴールに向かうモータースポーツ、それがラリーです。オーガーナイザーが指定したルートで運転の正確性や走行タイムを競うカテゴリーで、あらゆる地域の様々な条件下にさらされた路面を相手に、山岳路や、ときには一部を閉鎖した市街地を走ることもあります。

ラリーには、FIAフォーミュラ1世界選手権(F1)のように世界選手権のタイトルがかけられていて、FIA世界ラリー選手権(WRC)が世界最高峰のラリー競技会としておこなわれています。WRCのような大規模のラリーは、3日程度の日程で20に及ぶステージを走行して勝敗を決し、総走行距離は1000~1500kmにも及びます。

また、ラリー競技には、ダカール・ラリーに代表されるラリーレイド、クロスカントリーラリーもあり、競技日程や走行距離が長く、より過酷な道を走破する内容となっています。

日本のラリーはオリジナルな形で進化した

日本でも1950年代から数多くのラリー競技会がおこなわれてきましたが、かつての国内ラリーはWRCでおこなわれる形式とは異なっていました。WRCでは「スペシャルステージラリー」と呼ばれる形式で開催されていて、公道を閉鎖してタイムトライアルを行うスペシャルステージ(SS)と、SSをつなぐ移動区間のロードセクションで構成されています。原則として、SS走行タイムのトータルタイムが最も少ないクルーが勝者となります。

かつての国内ラリーは、ドライバーとナビゲーターの2名(または3名)が乗車して、オーガナイザーが指定した区間を指定された時間および速度で走り、その正確性を競うリライアビリティランが大半でした。それも、2000年代にWRC日本ラウンドが初開催された辺りから、スペシャルステージラリーが主体となっていきました。リライアビリティランは、アベレージラリーと呼ばれ、現在も一部の地域で開催されています。

「ナビゲーター」が勝負のカギを握る

リライアビリティランでは、ドライバーが速く正確に運転することと同等に、指定された平均速度(法定速度内)をいかに守って走行するかが勝負のカギとなっていました。そのため、ナビゲーターが大きな役割を担っていて、ラリー黎明期にはナビゲーターが2名や3名乗車してラリーに臨むこともありました。

ナビゲーターは指示速度と実際の走行速度の差を補正し、できるだけ減点が少ない走行方法をドライバーに指示します。かつての国内ラリーでは、移動区間での減点とSSでの走行タイムを減点で表現し、その合計で順位が決まるスタイルが一般的でした。そのため、ナビゲーターのスキルやドライバーとの信頼関係も勝敗に大きな影響を与えてきました。

スペシャルステージラリーが主流に

省エネや騒音問題が叫ばれていた時代には、国内ラリーは週末の夕方に始まり、夜通し走るようなスケジュールでおこなわれてきました。それが、2000年代には国際格式のラリーが国内でも開催されるようになり、WRCのように、昼間に走るタイムトライアルを主体としたスペシャルステージラリーを開催する機運も高まりました。

その後、各地のオーガナイザーやラリー関係者などの地道な努力により開催地域の理解を得て、現在にも通じるスペシャルステージラリーがおこなわれるようになりました。国内では、最高峰の全日本ラリー選手権や地方選手権だけではなく、国際格式ラリーのFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)なども定期的におこなわれるようになりました。

入門して海外ラリーに参戦することも

国内ラリーの頂点に位置するのが全日本ラリー選手権で、全国5地区(北海道、東日本、中部近畿、中四国、九州)の競技会には地方選手権もかけられています。これらは中・上級者を対象としたラリーですが、参加者のレベルに合わせて全国各地で様々なラリーが開催されており、スペシャルステージのない初級者向けのアベレージラリーもあります。

また、自動車メーカーが支援する、入門者を対象とした独自の公認ラリーシリーズも活発におこなわれていて、スペシャルステージラリーの入口としてすでに定着しています。

国内では入門ラリーから国際格式ラリーまで様々な競技会が開催されていて、趣味として楽しむことや、WRCやAPRCへの出場を目指すこともできるようになっています。

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