2025年度Formula Beat表彰式は最終戦終了直後の富士スピードウェイで開催!
2026年1月12日
2月に鈴鹿サーキットで幕を開けた2025年JAF Formula Beat地方選手権は2025シーズンも国内7つのJAF公認サーキットで全15戦が開催され、毎戦アツいバトルが繰り広げられた。12月20・21日に富士スピードウェイで開催された第14戦と最終第15戦の余韻も束の間、2025シーズンに優秀な成績を収めたドライバー・チームを讃える表彰式が、富士Aパドック内に建つ公式レストランCRANE Gardenで行われた。
2025年度Formula Beat表彰式
開催日:2025年12月21日
開催地:CRANE Garden(富士スピードウェイAパドック内)
主催:(株)日本フォーミュラ・フォー協会
新たなシリーズ名となり3季目となるFormula Beat(F-Be)の2025シーズンは、富士での第2・3戦は悪天候によって予選が中止となるなど、空模様に悩まされることが多いシーズンとなった。この日行われた第14・15戦もともにウェットコンディションでのレースとなったが、予選ではF-Be初参戦の村上大晟選手がいきなり2戦連続ポールポジションを獲得。決勝は第14戦を金井亮忠選手、第15戦を酒井翔太選手がそれぞれ制した。
また、15戦中9戦で勝利を飾った酒井選手は、圧倒的なポイント差をつけてJAF地方選手権とグランドチャンピオンシップ、ともにチャンピオンを獲得。またJAF地方選手権がかからない、45歳以上のドライバーが対象のジェントルマンクラスではKAMIKAZE選手が二連覇を達成した。
最終戦の興奮も冷めやらぬ中、始まった表彰式の司会は、オートポリスを中心に「準備はいいか!?」のグリッド紹介でお馴染みのレースアナウンサー、カーリー氏が担当。レースを終えたばかりのドライバーやメカニック、そしてスポンサーの方々など、例年の表彰式よりも多くの関係者が参加し、一年の功を労った。
式典はF-Beを開催する、株式会社 日本フォーミュラ・フォー協会の福永亜希子代表が、「今年(2025年)もなんとか無事に皆さんと、全15戦を駆け抜けることができました。来年もFormula Beatの良さをもっと多くの方に知ってもらい、サーキットの皆さんとエントラントの皆さんで、このカテゴリーを盛りあげていきたいと思っておりますので、引き続きよろしくおねがいします」と挨拶し、幕が上がった。
続いて来賓を代表して、住友ゴム工業株式会社の安岡生人氏と、新興工業株式会社の笹沼靖憲氏、autosport編集長の田中康二氏が挨拶した。田中氏は「私は、かつてF4と呼ばれる時代に、このレースに出てドライバーになることを夢見ていました」と、自身のドライバー時代を明かし、会場にはどよめきが起こる場面もあった。その後、乾杯の音頭を皮切りに軽食などがふるまわれた。
出席者たちが懇親を深める中、いよいよ表彰式がスタート。まずはジェントルマン王者のKAMIKAZE選手が表彰され、「来年はオーバーオールのクラスで戦いたいと思っています」とジェントルマン卒業を宣言した。続いて行われたグランドチャンピオンシップの表彰では、王者の酒井選手と2位の金井亮忠選手、3位のハンマー伊澤選手に目録が贈呈された。また、酒井選手とKAMIKAZE選手には、それぞれの車両の写真が大きく載った盾と、協賛企業から両手には抱えきれないほどの豪華副賞が手渡された。
2年連続でのグランドチャンピオン獲得と、2024シーズンは逃したJAF地方選手権チャンピオンをついに獲得した酒井選手は、「開幕戦から全戦優勝するつもりで臨みましたが、初っ端から2位になっていきなりその目標は達成できなくなってしまいました。しかし、その後出たレースはほとんどのラウンドで優勝することができ、自信を持つことができました。チームのみんなのおかげです」と、第15戦の後にコメントを残した。
2位の金井選手は、「スポット参戦にはなってしまいましたが、シリーズ2位といういい成績を収めることができました。また来年いい成績残せるように頑張りますので、卒業までにいいクルマに仕上げてください」と、指導する日本自動車大学校の学生たちにエールを送った。
続いて3位のハンマー選手は、「世代交代を感じるメンバーでしたが、来年(2026年)はKAMIKAZE選手がオーバーオールクラスに挑戦してくるということで、もうちょっと頑張ってみようかなって思いました」と、2026シーズンも参戦を継続する可能性を明かした。
また、優秀な技術者やレーシングカー製造者、自動車産業が育つ環境構築のために国土交通省がエールを送る国土交通大臣賞は、優れたレーシングカー開発技術を評価し、全15戦で得たポイントの合計数が最も多かった、酒井選手が駆ったファーストガレージFG108が受賞。国土交通省のロゴを模した重厚なオブジェとトロフィー、賞状が贈呈された。
各賞の表彰が終わり、会場も賑やかになってきたところで、協賛企業から提供された豪華賞品をめぐるじゃんけん大会が行われた。今回は参加人数が多いことからカーリー氏のアイデアで、ルーレットで誕生月を指定し、当たった誕生月の出席者の中でじゃんけんをし、勝った人から賞品を獲得していくユニークな方法で実施。12月生まれが当たると、この日が誕生日のハンマー選手が登場。出席者たちから温かい拍手で祝福を受けた。その後もじゃんけん大会は続き、一番最後まで残ったのはグランドチャンピオン酒井選手。苦笑いしながらも用意された賞品を両手いっぱいに持ち帰った。
じゃんけん大会が盛況に終わると、いよいよ中締め。ファーストガレージの中村真悟代表取締役社長が「皆さん今年もお疲れ様でした。福永会長もおしゃっていたとおり、更なる盛りあげに私たちも尽力していきたいと思いますので、みなさん2026年もよろしくお願いします」と挨拶をし、シーズンを締め括った。
式典の翌日、22日にはF-Beのホームページにて2026シーズンの暫定カレンダーが発表。2025シーズンと同様、2月末に鈴鹿で開幕して新たに第4・5戦の舞台となる筑波サーキット コース2000が加わった、全9大会15戦で競われる予定であることが明かされた。2026シーズンは更に白熱したシリーズになることを期待したい。
2026シーズンFormula Beat暫定カレンダー
2025年JAF Formula Beat地方選手権「初」チャンピオンインタビュー
酒井選手は2025シーズンのF-Beで待望のJAF地方選手権チャンピオンと、二連覇したグランドチャンピオンの二冠を達成した。「去年はただ乗っているだけの状態でしたが、今年は体づくりから取り組み、走りもデータを見て勉強しました。チームにアドバイスをいただいている岡田秀樹さんからデータロガーを速いドライバーと比べた際の違いや、路面に応じた走らせ方などの乗り方を、オンボード映像を見ながら指導していただいています」と、更なる速さを求めて今季は新たな取り組みを始め、貪欲な姿勢で臨んだそうだ。またシーズン途中から、レース前にジャグリングをするなど、独自のトレーニングを行っているシーンも多く見られた。「本当思いつきだったのですが、スタートとかが苦手だったので、反応速度を上げたりする目的で取り入れました。予選、決勝ともに効果はあったと思います」と、課題の克服に手応えを感じている様子。所属するファーストガレージから挑んだ4つのJAFスーパーFJ地方選手権でも、もてぎ・菅生とオートポリスでチャンピオンを確定させている酒井選手は、「(F-Beで)出たレースはほとんどで優勝することができました。チームのおかげです」と、JAF地方選手権三冠確定を支えたチームへの感謝も忘れなかった。
PHOTO/成田颯一[Soichi NARITA] REPORT/成田颯一[Soichi NARITA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]



