2026年のEV部門ドライバーが決定

ニュース カート

2026年4月23日

電気モーターとバッテリーを動力とする“EVカート”のワンメイクレースで行われる、全日本カート選手権 EV部門。その2026年のシリーズに参戦するチームとドライバーが発表され、5月6日のシリーズ開幕に向けて準備が整った。

 2022年に始まった全日本EV部門は、JAFが設けた国内四輪モータースポーツの選手権の中で唯一、内燃機関以外のパワーユニットのみで競技が行われるものだ。この選手権専用のワンメイクマシンとして株式会社トムスが開発したTOM’S EV-KC22は、レースの運営者が全車を管理して大会のたび参加ドライバーに貸与され、イコールコンディションでレースが行われる。

 この選手権は2024年にシリーズ開催の形式を一新。国内四輪レースのトップカテゴリーに参加するレーシングチームや企業がオーナーとなってチームをつくり、各チーム2台ずつでシリーズを戦うシステムを採用した。同時に、各チームの所属ドライバーを公募によるオーディションと公開開催のドラフト会議で決定するユニークな選出方法も始めた。

 さらに2025年には、将来プロドライバーを目指す若手ドライバーの発掘と才能を育て上げることに主眼を置いたこの選手権では、四輪レースのプロドライバーやチーム監督を講師に招聘して参加者たちにプロドライバーを目指すための心得を教授する”ドライバー講習会”もスタートしている。

 そして迎えた2026年も、シリーズ参加者の公募を実施。これに応募したドライバーたちを対象に、2月19日~3月12日に一次選考(書類審査)を、2月28日に体験走行会を、3月19~20日に二次選考(走行実技審査)を行ってドライバーの選考が進められてきた。走行実技審査の初日に参加したのは6名、同2日目に参加したのは10名。この実技審査には海外からも計4名の参加があった。

 シリーズに参加するドライバーの最終的な選出は、今季に関しては公開のドラフト会議を行わず、参加チームの関係者たちが熟考を重ねて決定されることになった。そうして4月17日15時、2026シリーズの参加チームと参加ドライバーが、同選手権の公式サイトで発表された。

2026年も東京都江東区のシティサーキット東京ベイを舞台に、全日本カート選手権 EV部門が4大会/全8戦で開催される。
KONDO EV Kart Racing Team(監督:近藤真彦氏)
#3 松井沙麗選手(15歳)、#4 Nocom Axel選手(14歳)
KNC EV Kart Racing Team(監督:子安英樹氏)
#11 Degtyarev Timofey選手(18歳)、#14 佐藤琉葵選手(19歳)
CDエナジー EV Kart Racing Team(監督:岩井博幸氏)
#17 新谷咲華選手(14歳)、#18 山本新之助選手(14歳)
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL(監督:星野一義氏/星野一樹氏)
#19 中井悠斗選手(15歳)、#20 松尾柊磨選手(14歳)
TOM’S EV Kart Racing Team(監督:舘信秀氏)
#36 大和田海翔選手(14歳)、#37 横山優之介選手(17歳)
PONOS NAKAJIMA RACING EV Kart Team(監督:中嶋悟氏)
#64 徳岡大凱選手(15歳)、#65 Mullany Flynn選手(23歳)

 計6チームが2名ずつのドライバーを擁して全12名が参加という形は2025シリーズを継承。CDエナジー EV Kart Racing Teamは2026年からの新規参入チームだ。ドライバーは最年少14歳、最年長23歳。海外勢が3名、女性が2名とバラエティ豊かな顔ぶれに。このうち中井悠斗選手と徳岡大凱選手は2025シリーズに引き続いての参加、松井沙麗選手は2024シリーズ以来の復帰だ。

 2026年の全日本EV選手権は2025年と同様、東京都江東区のシティサーキット東京ベイをシリーズ全戦の会場として、1大会2レース制で全4大会/全8戦が実施される。そのキックオフとなる第1戦/第2戦は5月6日(水・祝)に開催。シリーズチャンピオンに授与が予定されているFIA-F4選手権またはKYOJO CUPへの参戦権利を懸けた熱い戦いに、いよいよ期待が高まる。

 全日本カート選手権 EV部門 参戦チーム&ドライバー発表が行われた4月17日、モビリティリゾートもてぎではGPR KARTING SERIESが開催されており、この大会に参戦しているEV部門ドライバーに選出された選手たちに喜びの声を聴いた。

松尾柊磨選手(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)
「選ばれるかどうかちょっと心配でした。どのチームが採ってくれるのかも気がかりだったんですが、名門チームに入れることになって良かったです。オーディションではあまりうまく走れなかったけれど、自分の速さには自信があるので、まず1勝を狙っていきます」
大和田海翔選手(TOM’S EV Kart Racing Team)
「1年前からこの選手権に出たいって周りに言っていました。それが今回選んでもらえて参戦が実現して、すごくうれしいです。2025年は兄(夢翔選手)がこの選手権に出ていたので、レースはよく見ていました。目標はもちろん1位になることです。優勝を重ねてチャンピオンを獲って、FIA-F4参戦の権利を獲得したいです」
横山優之介選手(TOM’S EV Kart Racing Team)
「昨年の全日本選手権では成績が振るわなかったので心配だったけれど、こうして参加できることが決まってうれしいです。とにかくイケイケで自分らしくレースすれば、結果はついてくると思います。優勝とチャンピオンを狙っていくことはもちろんですが、存在感のあるレースをしたいですね」

PHOTO/今村壮希[Souki IMAMURA]、後藤佑紀[Yuuki GOTOU]、長谷川拓司[Takuji HASEGAWA]、JAPANKART、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/水谷一夫[Kazuo MIZUTANI]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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