中国地区のモータースポーツ表彰式が広島で開催! 上位入賞者たちが一堂に会す

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2025年2月20日

2024年に中国地区で開催されたJAF中国地方選手権ならびにJMRC中国シリーズにおいて、上位成績を収めた選手たちを称える中国モータースポーツ表彰式が広島県広島市内のホテルで執り行われた。ジムカーナやダートトライアル、サーキットトライアルの表彰対象者にシリーズ賞典が授与された。

JAF中国地方選手権/JMRC中国シリーズ 2024年中国モータースポーツ表彰式
開催日:2025年2月8日
開催地:ホテル広島サンプラザ(広島県広島市)
主催:JAF中国本部、JMRC中国

 数年に一度と言われる強い寒波が日本列島に襲来した2月8日、JAF中国地方選手権/JMRC中国シリーズの上位入賞者の栄誉を称える中国モータースポーツ表彰式が執り行われた。式典会場となった広島県広島市のホテル広島サンプラザ周辺には、前日に降った雪が路上に薄っすらと残り、路面が凍結した場所も見受けられたほどだ。そのため出席を見合わせたり、遅延して会場に到着する一部招待者もいた。

 当日は表彰式に先立ち、9時30分から中宴会場・天王でJAF中国地域クラブ協議会(JMRC中国)の総会も開催される。審議事項は2024年度のJMRC中国活動報告、会計報告、監査報告、そして2025年度の監査役選出、予算と共済予算について、JMRC中国加入クラブについて、共済規定の変更について、そのほか、という9つの議案だ。

 JMRC中国の岩根つもる運営委員長を始めとする各運営委員がそれぞれ報告を行い、出席したクラブ・団体代表者が配布された資料を確認。JAF本部モータースポーツ部 モータースポーツ振興・業務推進プロジェクトチームの大野光一マネージャー、JMRC九州ダートトライアル部会の今福和彦部会長がオブザーバーとして総会に立ち合った。なおJMRC九州の星野元運営委員長も同席する予定だったが、降雪の影響で出席が叶わず。

中国地区の表彰式は広島市西区商工センターエリアにあるホテル広島サンプラザで開催される。路上には前夜に降った雪が残っていた。
式典は大宴会場・金銀星で行われる。会場は中央にステージ、左右にプロジェクターを配した横長のレイアウトだ。
出席および委任出席が議決に有効となる過半数を超え、各種承認事項も多数の拍手で承認され、スムーズな議事進行となったJMRC中国総会。
2025年度JMRC中国運営委員として、ジムカーナ部会の部会長が難波眞氏から馬場靖典氏に代わった。また副部会長に中田匠氏が新任し、それぞれ挨拶。

 粛々と総会が行われている中、大宴会場・金銀星では表彰式の受付が開始され、招待者が続々とロビーに集まった。そして総会が終了して間もなく会場の扉がオープンし、いよいよ式典がスタート。今年も司会進行は中国モータースポーツ表彰式でお馴染みの“アナ西元”こと西元直行選手だ。また新たにJAF広島支部の女性職員がサポーターとして西元選手の進行をフォロー。

 冒頭では会場照明が薄暗くなり、中国地区の2024シーズンを振り返るスライドショーで表彰式の雰囲気が高まる。歴戦の記憶が蘇る瞬間だ。その後は主催者挨拶として、JAF中国本部の内海敏行事務局長とJMRC中国の岩根運営委員長の祝辞に。岩根運営委員長からは昨年末に行われたJAFモータースポーツ表彰式において名誉委員の称号が贈呈された藤田直廣氏と、特別賞が贈呈された原博史氏の名が挙げられ、中国地区から2名が表彰されたことをうれしかったできごととして紹介。

 続いて来賓紹介では、株式会社岡山国際サーキットの杉浦隆浩代表取締役社長、株式会社フォルテシシモ(ブリヂストン)の山内真理代表取締役、住友ゴム工業株式会社モータースポーツ部の竹内二郎主幹、横浜ゴム株式会社タイヤ消費財商品企画部 モータースポーツグループの白井顕一主査、広島トヨタ自動車株式会社 GR Garage観音店の友田貴之店長、スポーツランドタマダの玉田敬司代表取締役、JMRC九州ダートトライアル部会の今福部会長、JMRC中国の藤田顧問、JAF本部モータースポーツ部の大野マネージャーが席上で紹介された。

表彰式開会前には昨年にご逝去された“松井のおとうさん”ことラリークラブ広島の松井繁往代表を悼んで、招待者全員で黙祷が捧げられた。
司会進行はスラローム競技の実況でお馴染みの西元直行選手とJAF広島支部の職員。軽快な口調の“アナ西元”節が今年も炸裂した。
JAF中国本部の内海敏行事務局長は「本日表彰を受けられます選手の皆さまには心よりお祝いを申し上げます」と主催の挨拶。
「中国地区のモータースポーツを皆さんで盛り上げていけたらと思います」と挨拶するJMRC中国の岩根つもる運営委員長。
表彰プレゼンターのサポートを務めたのはゾリアーナ、MAIKO、KAKOの3名で、ステージを明るく華やかにした。
JAFモータースポーツ名誉委員の称号を贈呈された藤田直廣氏が「皆さんありがとうございます」と壇上で感謝のコメント。
「皆さんの協力あっての特別賞です。ありがとうございます」とJAFモータースポーツ特別賞が贈られた原博史氏。

 表彰の先陣を切ったのはジムカーナで、JAF中国ジムカーナ選手権/JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズのT28クラス、RCクラス、R2クラス、R4クラス、PN2クラス、PN3クラス、BC2クラス、BC3クラス、そしてJMRC中国ジムカーナフレッシュマンシリーズのFクラスとFATクラスの順で行われた。

 ダートトライアルはJAF中国ダートトライアル選手権/JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズのATクラス、PN1+クラス、NPSAクラス(JMRCはNクラスとPSAクラス)、SA1クラス、RWDクラス、NS1クラス、SCD1クラス、SCD2クラス、そしてJMRCのチャレンジクラスが表彰されていく。

 岡山国際サーキットトライアル選手権はCT1クラス、CT3クラス、CT4クラス、CT5クラスの順で表彰。すべてのカテゴリーのJAF選手権の賞典プレゼンターを務めたのはJAF中国本部の内海事務局長で、JMRC中国シリーズはジムカーナが馬場靖典ジムカーナ部会長、ダートトライアルが太田智喜ダートトライアル部会長が担当。

 続いて中国地区より全日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権に参戦した上位入賞者がステージに登壇したほか、JMRC全国オールスタージムカーナの地区対抗戦の優勝報告がなされた。なお中四国ラリー選手権の表彰については2月15日に岡山県玉野市のダイヤモンド瀬戸内マリンホテルにて四国地区と合同で開催される。

 今回の表彰式は盛り上がりの影響もあってか途中まで大幅に時間が押していたのだが、司会の西元選手が機転を利かせて巧みに進行を調整し、わずかな遅延でしっかりとまとめた。最後はJAF本部モータースポーツ部の大野マネージャーが閉会の挨拶を行い、記念の集合写真撮影で第一部の表彰式は閉幕となった。

JAF中国ジムカーナ選手権とJAF中国ダートトライアル選手権、JAF地方選手権 岡山国際サーキットトライアル選手権の表彰プレゼンターはJAF中国本部の内海事務局長が務めた。またJMRC中国ジムカーナの表彰はJMRC中国ジムカーナ部会の馬場部会長、JMRC中国ダートトライアルの表彰はJMRC中国ダートトライアル部会の太田智喜部会長がそれぞれ務めた。

JAF中国ジムカーナ選手権/JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ、フレッシュマンシリーズ 表彰

JAF中国ジムカーナ選手権 T28クラスの表彰。左からチャンピオンの渡部峻佑選手、2位の西島公一選手、3位の石原大吾選手、4位の桝田努選手、5位の西岡良浩選手、6位の柳知志選手。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ T28クラスの表彰。左からチャンピオンの渡部選手、2位の西島選手、3位の石原選手、4位の西岡選手、5位の柳選手、6位の桝田選手。
JAF中国ジムカーナ選手権 RCクラスの表彰。左からチャンピオンのKAZUYA選手、2位の姫宮拓海選手、4位の星川栞人選手。3位の石川晃選手、5位の大原秀樹選手、6位の足立孝貴選手は欠席。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ RCクラスの表彰。左からチャンピオンのKAZUYA選手、2位の姫宮選手、3位の石川選手(代理)となった。
JAF中国ジムカーナ選手権 R2クラスの表彰。左からチャンピオンの石井拓選手、2位の廣田賢興選手、3位の影山幸輝選手、4位のTARO選手(代理)、5位の上久保伸哉選手、6位上程恒夫選手。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ R2クラスの表彰。左からチャンピオンの石井選手、2位の廣田選手、3位の影山選手、4位の上久保選手、5位のTARO選手(代理)。
JAF中国ジムカーナ選手権 R4クラスの表彰。左からチャンピオンの川上智久選手、2位の迫谷政則選手、3位の丸岡茂選手、5位の中原敏之選手、6位の難波信善選手。4位の三木健太郎選手は欠席。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ R4クラスの表彰。左からチャンピオンの川上選手、2位の迫谷選手、3位の丸岡選手。
JAF中国ジムカーナ選手権 PN2クラスの表彰。左からチャンピオンの西村優輝選手、2位の武内靖佳選手、3位のTomohide選手(代理)、4位の下山昴晃選手、5位の奥山和宏選手(代理)、6位の乗本佳樹選手。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ PN2クラスの表彰。左からチャンピオンの西村選手、2位の武内選手、3位のTomohide選手(代理)、4位の下山選手、5位の奥山選手(代理)、6位の乗本選手。
JAF中国ジムカーナ選手権 PN3クラスの表彰。左からチャンピオンの松村正吾選手、2位の池澤亮太選手、3位の内田敦選手、4位の宮部貴盛選手、5位の竹村穣選手(代理)、6位の高杉和成選手。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ PN3クラスの表彰。左からチャンピオンの松村選手、2位の池澤選手、3位の内田選手。
JAF中国ジムカーナ選手権 BC2クラスの表彰。左からチャンピオンの藤井雅裕選手(代理)、2位の花本豊壽選手、3位の馬場靖典選手、4位の片山達也選手。5位の坂本稔和選手、6位の岡満香選手は欠席。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ BC2クラスの表彰。左からチャンピオンの藤井選手(代理)、2位の花本選手、3位の馬場選手。
JAF中国ジムカーナ選手権 BC3クラスの表彰。左からチャンピオンの堂本直史選手、2位の佃真治選手、4位の藤木誠選手、5位の藤木拓選手、6位の根岸雅也選手(代理)。3位の石原秀晃選手は欠席。
JMRC中国ジムカーナチャンピオンシリーズ BC3クラスの表彰。左からチャンピオンの佃選手、3位の藤木拓選手。2位の石原選手は欠席。
JMRC中国ジムカーナフレッシュマンシリーズ Fクラスの表彰。左からチャンピオンの今山輝選手、2位の河野響史郎選手、3位の五葉風雅選手。
JMRC中国ジムカーナフレッシュマンシリーズ FATクラスの表彰。左からチャンピオンの美野翔太選手、2位の木下裕司選手(代理)、3位の東美里選手(代理)。

JAF中国ダートトライアル選手権/JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ 表彰

JAF中国ダートトライアル選手権 ATクラスの表彰。左からチャンピオンの行友優太選手、2位の豊島優凛選手、3位の北村一貴選手、4位の松原健一選手、6位の林彩夏華選手(代理)。5位の西岡章夫選手は欠席。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズATクラスの表彰。左からチャンピオンの行友選手、2位の豊島選手、3位の北村選手、4位の松原選手、5位の林選手(代理)。
JAF中国ダートトライアル選手権 PN1+クラスの表彰。左からチャンピオンの山谷隆義選手、2位の藤原祐一郎選手(代理)、3位の井上翔太郎選手、4位の宗正勝吉選手、5位の建部伸夫選手(代理)、6位の南優希選手。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ PN1+クラスの表彰。左からチャンピオンの山谷選手、2位の藤原選手(代理)、3位の井上選手、4位の建部選手(代理)、5位の宗正選手、6位の南選手。
JAF中国ダートトライアル選手権 NPSAクラスの表彰。左からチャンピオンの岩坂有洋選手、2位の谷口成治郎選手(代理)、3位のハンター大谷ヒロシ選手、4位の藤井啓壮選手、5位の西隆司選手、6位の國富雅貴選手。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ Nクラスの表彰。左からチャンピオンの谷口選手(代理)、2位の岩坂選手、3位のハンター大谷ヒロシ選手、4位の藤井選手、5位の上清瑞穂選手、6位の國富選手。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ PSAクラスの表彰。左からチャンピオンの楠弘隆選手、2位の小野守選手、3位の西選手、4位の原聡美選手(代理)、5位の片山浩三選手(代理)、6位の阿部和男選手(代理)。
JAF中国ダートトライアル選手権 SA1クラスの表彰。左からチャンピオンの北野壱歩選手、2位の中畑有貴選手(代理)、3位の丸本淳二選手、4位の髙橋義晴選手、6位の松岡修司選手。5位の河原誠選手は欠席。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ SA1クラスの表彰。左からチャンピオンの北野選手、2位の中畑選手(代理)、3位の髙橋選手、4位の丸本選手、6位の松岡選手。5位の河原選手は欠席。
JAF中国ダートトライアル選手権 RWDクラスの表彰。左からチャンピオンの畑窪琢巳選手、2位の丸本光選手、3位の大竹公二選手(代理)、4位の望月浩孝選手、6位の横山修二選手。5位の櫻井貴章選手は欠席。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ RWDクラスの表彰。左からチャンピオンの畑窪選手、2位の丸本選手、3位の大竹選手(代理)、4位の望月選手、5位の横山選手、6位の藤井慎也選手(代理)。
JAF中国ダートトライアル選手権 NS1クラスの表彰。左からチャンピオンの西田ツカサ選手、2位の川戸惟寛選手、3位の清岡毅選手、4位の河田富美男選手、5位の川野想一朗選手、6位の片岡学選手(代理)。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ NS1クラスの表彰。左からチャンピオンの西田選手、2位の川戸選手、3位の清岡選手、4位の青戸浩喜選手(代理)、5位の片岡選手(代理)、6位の河田選手。
JAF中国ダートトライアル選手権 SCD1クラスの表彰。左からチャンピオンの重松良輔選手、2位の一柳豊選手、3位の鈴鹿浩昭選手、4位の夏明成己選手、5位の小川英二選手、6位の坂井秀年選手。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ SCD1クラスの表彰。左からチャンピオンの重松選手、2位の一柳選手、3位の鈴鹿選手、4位の夏明選手、5位の小川選手、6位の坂井選手。
JAF中国ダートトライアル選手権 SCD2クラスの表彰。左からチャンピオンの古屋慶己選手、2位の西元直行選手、3位の上田強選手、4位の今川正樹選手(代理)、5位の河内渉選手(代理)、6位の小田文之選手(代理)。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ SCD2クラスの表彰。左からチャンピオンの古屋選手、2位の河内選手(代理)、3位の上田選手、4位の今川選手(代理)、5位の西元選手(代理)、6位のアキマただゆき選手。
JMRC中国ダートトライアルチャンピオンシリーズ チャレンジクラスの表彰。左からチャンピオンの藤原卓司選手、2位の野村滉揮選手、3位の村田峻哉選手、4位の井上大輔選手(代理)、5位の藤川航大選手、6位の矢吹陽選手(代理)。

JAF地方選手権 岡山国際サーキットトライアル選手権 表彰

JAF地方選手権 岡山国際サーキットトライアル選手権 CT1クラスの表彰。チャンピオンの矢野桐馬選手。2位の石田泰久選手、3位の福冨航平選手、4位の中嶋努選手、5位の赤石憲俊選手、6位の勝田裕貴選手は欠席。
JAF地方選手権 岡山国際サーキットトライアル選手権 CT3クラスの表彰。左からチャンピオンの木村芳次選手、2位の酒井利恭選手、3位の野村生雄選手。4位の正木勇二選手、5位の三浦俊哉選手、6位の橋爪清史選手、西森裕司選手は欠席。
JAF地方選手権 岡山国際サーキットトライアル選手権 CT4クラスの表彰。左からチャンピオンの高橋太一選手、2位の渡邊敬司選手、3位の野添光治選手、6位の光井有紀選手。4位の吉岡正人選手、5位の橋爪清史選手は欠席。
JAF地方選手権 岡山国際サーキットトライアル選手権 CT5クラスの表彰。左からチャンピオンの土居清明選手、2位の久保侑大選手。3位の山下猛選手、4位の山村純一選手、5位の應治明彦選手、6位の酒田慎也選手は欠席。

JAF全日本選手権上位入賞者

JAF全日本ジムカーナ選手権に中国地区から参戦した上位入賞者。左からPN2クラス5位の中田匠選手、BC2クラス3位の藤井雅裕選手、PE2クラス4位の有田光徳選手、PE2クラス1位の髙屋隆一選手。PN1クラス5位の井上賢二選手、PN2クラス2位の小林規敏選手は欠席。
JAF全日本ダートトライアル選手権に中国地区から参戦した上位入賞者。左からPN1クラス4位の太田智喜選手、PN1クラス5位の南優希選手、PNE1クラス6位のハンター大谷ヒロシ選手、SC1クラス5位の坂井秀年選手。SA2クラス2位の浜孝佳選手、SC1クラス4位の山下貴史選手、 Dクラスチャンピオンの田口勝彦選手は欠席。
JMRC中国ジムカーナ部会の馬場部会長が優勝旗をお披露目し、11月2~3日に鈴鹿サーキット南コースで開催されたJMRC全国オールスタージムカーナ in 近畿の地区対抗戦で中国地区が優勝したことを報告。
「表彰された選手の皆さまにおかれましては、そのご活躍に対しまして心より敬意を表します」と閉会挨拶を行うJAF本部モータースポーツ部の大野マネージャー。

 第二部となる懇親会は表彰式と同じ大宴会場・金銀星で行われた。会場の雰囲気は一転して和やかになり、緊張が解けた表彰対象者は穏やかな表情を見せていた。司会進行は引き続き西元選手がマイクを握る。冒頭では改めて来賓の紹介があり、来賓を代表して岡山国際サーキットの杉浦代表取締役社長が挨拶。乾杯の音頭はスポーツランドタマダの玉田代表取締役が行った。

 さまざまな料理がテーブルにズラリ並んだビュッフェは大好評だったようで、懇親会出席者の胃袋に次々と消えていった。食事ができる円卓にはカテゴリーごとに人の輪ができて、2024シーズンのできごとを振り返ったりと会話が弾んでいたようだ。

 歓談の途中には再び来賓にスポットが当てられ、横浜ゴム・白井主査、フォルテシシモ(ブリヂストン)・山内代表取締役、住友ゴム工業・竹内主幹の、3メーカーがそれぞれ登壇を求められ、ひと言コメントの時間が設けられた。急な振りにも関わらず即興で自社PRを行い、会場からは拍手が巻き起こっていた。最後は3名揃っての記念撮影という中国地区恒例の光景に。

 ビンゴ大会なども催され、楽しい時間はアッという間に過ぎていき、中締めの時間を迎える。JAF本部モータースポーツ部の大野マネージャーが離席中につき登壇のタイミングで不在!?というハプニングもあったが、盛大な拍手で迎えられしっかり締めの言葉を述べた。またJMRC中国の藤田顧問から「JMRC中国に所属するメンバーは全員、JAF会員証は自動更新に!」という指南も。そして一本締めが行われ、お開きとなった。

「新しい年に向かってますますのご健勝を祈念いたします」と挨拶した岡山国際サーキットの杉浦代表取締役社長。年内いっぱいで電子フラッグを導入することを明かした。
スポーツランドタマダの玉田敬司代表取締役はビールグラスを片手に「モータースポーツの繁栄、人口が増えることを祈念して……乾杯!」と発声。
会場2か所に設けられたビュッフェ。和気藹々としたムードの中、各々が好きな料理を皿に取り分けて食事を満喫していた。
中国地区では恒例となっている、タイヤ3メーカーが手を合わせる貴重なシーン。競技会場ではライバルだが、仲の良さをアピール。
JAF九州ダートトライアル選手権上位入賞者の表彰があり、左からDクラス6位の塚本哲彦選手(代理)、Dクラス5位の古屋慶己選手、RWDクラス5位の畑窪琢巳選手、RWDクラス4位の南優希選手、PN1+クラス6位の井上翔太郎選手、S1クラス5位の小川英二選手が登壇した。

ビンゴ大会

 懇親会の合間に行われたのがお待ちかねの余興、中国地区名物のビンゴ大会だ。豪華商品券のほかユニークな副賞も用意され、会場のボルテージは最高潮に。何枚ものビンゴカードを手に、読み上げられる番号に一喜一憂しながら大盛り上がりとなった。

 ビンゴとなった人は次々とステージに並び、先着15名に絞られたところで1枚の封筒を引く再抽選となった。封筒の中に入っている用紙に何が書かれているかで賞品が決まるシステムで、端から順番に開封されていく。幸運の封筒を手繰り寄せて大喜びする人が現れた一方、何等という文字ではなく文章が記載された用紙を持つ人も!?

年に一度の運試しということで、当選確率を高めるために多くのカードを手元に並べ、自分のカードの数字に集中。
幸運の封筒をつかんだのは楠弘隆選手。喜びを爆発させるとともに破顔しながら1等の賞品を受け取った。
上程恒夫選手は“懇親会サポーター3名と握手ができる権利”で、うれしそうな表情を見せた。照れながら“JAFモータースポーツ特別賞の原博史様とハグできる権利”を行使したのは西田ツカサ選手。
遊・クラブの原賢太郎代表が幸運!?を手繰り寄せ、懇親会の手締めを担当することに。

■2024年JAF中国地方選手権「初」チャンピオンインタビュー

JAF中国ジムカーナ選手権PN2クラス 西村優輝選手
現在27歳の西村選手は広島大学の自動車部出身で、中国地区のモータースポーツ界隈にはその卒業生も多い。「入学初日に自動車部へ入部し、ジムカーナとダートトライアル漬けの日々を送っていました」と在学中には主将を務めたほか、今も大学でコーチを行っているという。2024年は全6戦3勝という成績で「PN2クラスは誰が勝ってもおかしくない状況だったんですけど、メンタルやフィジカルをしっかり整え、一発の速さより安定して戦うことを意識しました。勝負強かったシーズンだったと思います」と総括。ターニングポイントには備北サーキットで開催された第3戦での接戦を挙げ、そこから3連勝と波に乗れたようだ。そしてこの表彰式を迎えたわけだが「元々チャンピオンを獲らなければダメだという気構えでシリーズに臨んでいたのもあって、チャンピオンを獲った瞬間は確かにうれしかったんですけど、今は2025シーズンに気持ちが行っています」とすでに気合い十分の様子だった。
JAF岡山国際サーキットトライアル選手権CT1クラス 矢野桐馬選手
矢野選手とサーキットトライアルの出会いは、約2年半前に千葉から広島への転勤を契機に、GR Garage HATSUKAICHIにクルマのメンテナンスをお願いしたところから始まる。「最初はサーキットの走行会のお誘いを受けたんですが、その後に本格的に走ってみない? と言われたのがきっかけです」と、十数年ぶりにモータースポーツ熱が沸騰したそうだ。若いころには筑波や茂原で走っていた経験もあったようだが、ブランクがありながらサーキットトライアル初参戦で見事にタイトルを獲って見せた。「2024シーズンは天候に恵まれたのひと言ですね。振り返ると一勝もできなかったんですけど、ドライで速い選手がウェットで伸び悩む中、安定して上位入賞できたことが大きかったです」と勝因を分析。「正直、獲れるとは思っていなかったので、驚きとともにうれしさがあります」とチャンピオンの感想を述べた。今年はOKAYAMAチャレンジカップN1-86に参戦とのことだが、「自分のクルマで走りたいですね」とサーキットトライアルにも参戦予定だ。
JAF岡山国際サーキットトライアル選手権CT4クラス 高橋太一選手
「こんな立派な表彰式とは思いませんでした」と成績の認定を受けてうれしさを滲ませていた高橋選手。モータースポーツ歴はトータル約30年、そして本格的に競技に取り組んでから約20年での待望の戴冠だ。「サーキットでタイムを叩き出すのが好きで、長らく鈴鹿のサーキットトライアルで走っていたんですけど、昨年から岡山の方にエントリーしました」と参戦の経緯を語る。「2024年はすべてがうまくハマった年でした。一昨年にクルマを乗り換えまして、RG-O(レーシングガレージ大住)さんにすべてお任せで、勝つクルマに仕上げてもらいました。膨大なノウハウを駆使していただいた甲斐あって、良い成績で終われたと思います」と大住拓代表への感謝の気持ちも忘れない。「今シーズンは岡山での初戦を皮切りに、筑波のJAFカップにも出場します。まずは岡山でコースレコードを樹立したいですね」と新たな目標を打ち立てている様子だ。「目標とする大住さんと肩を並べられるように頑張りたいです」

フォト/谷内壽隆、JAFスポーツ編集部 レポート/JAFスポーツ編集部

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