2025シーズンも北海道が地方選手権表彰式の先鋒!札幌市内に王者たちが集う!!

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2025年12月25日

2025シーズンも全国8つの各地区では、JAF地方選手権などのタイトルを賭けてアツいバトルが繰り広げられた。一年間をかけて王座を争い、チャンピオンはじめ優秀な成績を収めた選手たちを讃えるのが、各地区のモータースポーツ表彰式だ。今季も北海道地区が先陣を切り、12月6日に札幌市内にて「JAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦モータースポーツ表彰式2025」が開催された。

JAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦
モータースポーツ表彰式2025

開催日:2025年12月6日
開催地:札幌サンプラザ 金枝の間(北海道札幌市)
主催:JAF北海道本部、JMRC北海道

 北海道モータースポーツの今季を締めくくる晴れの舞台は、札幌市北区に建つ「札幌サンプラザ」。コンサートも行えるホールやホテル、プールも備える複合施設で、2024シーズンから会場を担っている。

 昨季、復活を遂げたビュッフェ形式の料理は今季もふるまわれた。JMRC北海道シリーズ戦の表彰式で乾杯の音頭とともに“解禁”されると、出席者たちは種類も豊富な料理の数々を味わいながら、式典を楽しんでいる様子だった。

 式典は16時にスタート。その前には、札幌サンプラザ至近の札幌市北区民センターにて、JAF北海道本部とJMRC北海道による「2026年モータースポーツカレンダー調整会議」が開催された。来たる2026シーズンに道内で各競技会を主催するクラブの代表者たちが集い、今季の活動報告に始まり、来季開催する各カテゴリーの北海道地方選手権をはじめ競技会の開催日と、競技会名の確認と調整などが行われた。

「JAF北海道地方選手権/JMRC北海道シリーズ戦モータースポーツ表彰式2025」は12月6日に開催。直近に降った雪も残る札幌市北区に建つ、札幌サンプラザが二年連続で晴れ舞台を担った。
式典の準備と並行して、JAF北海道本部とJMRC北海道は札幌市北区民センターの会議室にて「2026年モータースポーツカレンダー調整会議」を実施。今季モータースポーツ活動の報告と来季の地方選手権はじめ道内で開催される競技会の確認とともに、オンライン化した各種登録や申請についてなど、活発な質疑応答も行われた。

JAF北海道地方選手権表彰式

 JMRC北海道が制作した、今季の北海道モータースポーツを振り返る動画によって式典は幕を開け、迫力の走行シーンの数々に場内は見入っていた。JAF地方選手権を1シーズンかけて争った選手たちを表彰するJAF北海道地方選手権表彰式は、厳かな雰囲気の中で行われた。開会の挨拶にJAF北海道本部の小島雄一事務局長が登壇、続いてJAFモータースポーツ部から業務課の小林修課長が壇上に上がった。年明け早々から先月まで、長い北海道モータースポーツのシーズンを戦い抜いた選手とチーム関係者、そして彼らが競う競技会を支えた主催クラブ、コース所有者や自治体などの関係者たちを労った。

 表彰は、JAF北海道ジムカーナ選手権、JAF北海道ダートトライアル選手権、JAF北海道ラリー選手権の順で賞典が授与された。ジムカーナは小島事務局長、ダートラは小林修課長、ラリーはJAF北海道本部の村上直樹事業部長とJAF札幌支部の西條崇事務所長から、各クラスのチャンピオンたちに賞典が手渡された。更に今季は『JAF賞』として、チャンピオンたちにはお米券も贈呈。思わぬプレゼントに、緊張の面持ちだったチャンピオンたちの頬も緩んだ。

先発は2025年JAF北海道地方選手権の上位選手たちを讃える表彰式。JAF北海道本部の小島雄一事務局長による開会の挨拶によって幕を開けた。
JAF本部モータースポーツ部からは、小林修業務課長が出席。小島事務局長に続き壇上に上がり、受賞者への祝辞などを述べた。
北海道で開催される競技会の数々でもMCを務める、間野目聖子氏が2024シーズンの表彰式に続き司会を務め、円滑な進行とともに式典を盛りあげた。
JAF北海道地方選手権表彰式、JMRC北海道シリーズ戦表彰式ともに、チャンピオンにはプレゼンターが賞状を読みあげ、賞典を手渡した。また、チャンピオンは戴冠の喜びなどを一言、マイクの前で語った。

2025年JAF北海道ジムカーナ選手権

H-PN1クラスの表彰。左から2位の由田兼三選手、3位の山口武人選手、チャンピオンの米澤匠選手、4位の河原浩幸選手、5位の帷子浩義選手、6位の三輪紀仁選手。
H-BC1クラスの表彰。左から2位の築山拓也選手、3位の宮田祐次選手、チャンピオンの成瀬悠人選手、4位の石川晋選手、5位の長南明宏選手、6位のナツキ選手。
H-BC2クラスの表彰。左から2位の笠原康彦選手、3位の大川龍之介選手、チャンピオンの小野寺俊選手、4位の逸見将吾選手、5位の木村司選手。

2025年JAF北海道ダートトライアル選手権

2026年JAF北海道ダートトライアル選手権では、シードゼッケンが復活する。チャンピオンと対象の受賞者は賞典とともにシードゼッケンも小林修課長から贈られた。
FF-1クラスの表彰。左から2位の岡村巧選手、5位の土佐岡慎選手、チャンピオンの大場元貴選手、6位の城越明日香選手。3位の竹花豪起選手と4位の今田恭嗣選手は欠席。
FF-2/4WD-1クラスの表彰。左から2位の内藤修一選手、3位の柴田純選手(代理)、チャンピオンの川口昭一選手(代理)、4位のMCタマー選手、5位の張間健太選手、6位の村上海斗選手。
RWDクラスの表彰。左から4位の吉川高利選手、2位の安藤純一選手、チャンピオンの和泉泰至選手、5位の田中光徳選手。3位の古谷欣竹選手と6位の川口選手は欠席。
4WD-2クラスの表彰。左からチャンピオンの村上周選手、2位の小林茂則選手、3位の笠原陸玖選手、5位の杉本義実選手。4位の島部亨選手と6位の板岡史朗選手は欠席。

2025年JAF北海道ラリー選手権

RA-1クラスの表彰。左からチャンピオンの和氣嵩暁/高橋和多利組、2位の近藤拓/川名賢(代理)組、ドライバー3位の山田健一選手、4位の金藤公人選手とコ・ドライバー3位の原田直人選手、ドライバー5位の関根正人選手とコ・ドラ4位の松川萌子選手、5位の宗片さおり選手。6位の今井聡/安東貞敏組は欠席。
RA-2クラスの表彰。左から2位の髙橋龍生/古崎翔太組、コ・ドラ3位の小池征寛選手、チャンピオンの石田侑生/松嶋比奈子組、ドライバー5位の佐藤秀輝選手とコ・ドラ4位の松井浩二選手。ドライバー4位の谷岡一幸選手とコ・ドラ5位の岸田勇人選手は代理が受け取り、ドライバー3位の泉祐悟選手と6位の山田裕一選手、コ・ドラ6位の小野寺由紀子選手は欠席した。
RA-3クラスの表彰。左からコ・ドラ3位の尼子祥一選手、ドライバー2位の近藤太樹選手とコ・ドラチャンピオンの中村真一選手、ドライバーチャンピオンの藤澤和弘選手、コ・ドラ4位の河村幸子選手、ドライバー6位の三橋清哉選手、コ・ドラ6位の和田誠選手。ドライバー3位の井土正高選手、4位の室田彰仁選手、5位の三苫和義選手、コ・ドラ2位の大日方唯子選手、5位の坂井理崇選手は欠席した。

2025年JMRC北海道シリーズ戦表彰式

 2025年JMRC北海道シリーズ戦表彰式は、JMRC北海道の永井真運営委員長による開会の挨拶で始まるはずだった。しかし、永井運営委員長は出席が叶わず、石川和男ジムカーナ部会長が登壇。続けて株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント事業企画部TRD事業グループの、柏村勝敏ゼネラルマネージャーによる乾杯の音頭とともに、ビュッフェ形式の食事が始まった。

 JMRC北海道WinmaXジムカーナシリーズからスタートした表彰は、JMRC北海道Moty’sダートトライアルシリーズ、JMRC北海道TEINラリーシリーズ、JMRC北海道スノーチャレンジカップ、JMRC北海道クラブマンカップレースシリーズ、JMRC北海道トヨタカローラ札幌GRガレージ札幌西オートテストシリーズと今季復活なったJMRC北海道サーキットトライアルシリーズ、7シリーズでの上位入賞者に賞典が贈られた。

 ジムカーナが石川和男ジムカーナ部会長、ダートラは瀬尾毅ダートトライアル部会長が、ラリーは秋葉貴之ラリー部会長と藤原篤志ラリー副部会長、レースとサートラは柴田誠レース部会長、オートテストは古島淳一オートテスト部会長と、例年どおりJMRC北海道の役員たちが受賞者たちに賞典を贈った。また、ジムカーナのミドル部門とダートラのジュニアクラスの各クラス上位3選手には開催コースのひとつ、オートスポーツランドスナガワの指定管理者を務める株式会社邦明商事から走行券も進呈。ウデを磨く機会が増えた受賞者たちは、大いに喜んだ。

JMRC北海道の永井真運営委員長は急遽、欠席することに。JMRC北海道ジムカーナ部会の石川和男部会長が代理で開会の挨拶を務め、2025年JMRC北海道シリーズ戦の表彰式が始まった。
石川和男ジムカーナ部会長に続き、株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントの事業企画部TRD事業グループゼネラルマネージャー、柏村勝敏氏が壇上に上がり、乾杯の音頭をとった。
昨季、再開して出席者たちから大好評を受けた、ビュッフェ形式による食事の提供は今季も健在。札幌サンプラザ自慢の色とりどり、種類豊富な料理の数々を味わう出席者たちの笑顔は絶えず、和やかな式典となった。

2025年JMRC北海道WinmaXジムカーナシリーズ

チャンピオンH-PN1クラスの表彰。左から2位の由田選手、3位の山口選手、チャンピオンの米澤選手、5位の帷子選手、4位の河原選手、6位の三輪選手。
チャンピオンH-BC1クラスの表彰。左から2位の築山選手、3位の宮田選手、チャンピオンの成瀬選手、4位の石川晋選手、5位の長南選手、6位のナツキ選手。
チャンピオンH-BC2クラスの表彰。左から2位の笠原康彦選手、3位の大川選手、チャンピオンの小野寺選手、4位の逸見選手、5位の木村選手。
ミドルR-ECOクラスは左から、2位の田中立行選手とチャンピオンの矢口泰成選手、3位の森本里美選手が表彰された。4位の上井康斗選手は欠席。
ミドルR-ATクラスは左から、チャンピオンの丸田敦士選手と2位の數野康博選手が表彰を受けた。
ミドルR-1クラスの表彰。左から2位の小石翔太選手、3位の小畑涼介選手、チャンピオンの向中野凌選手、6位の吉崎選手、4位の木村朝基選手(代理)。5位の沓澤大祐選手は欠席。
ミドル86/BRZクラスの表彰。左から2位の山内見音選手、3位の尾崎光歩実選手(代理)、チャンピオンの北村拓也選手、4位の吉原友貴選手、5位の菅原隆三選手。
ミドルR-2クラスは左から、2位の伊藤健太選手とチャンピオンの川尻尚克選手、3位の長谷川皓平選手が表彰された。

2025年JMRC北海道Moty’sダートトライアルシリーズ

チャンピオンFF-1クラスの表彰。左から5位の土佐岡選手、2位の岡村選手、チャンピオンの大場選手、6位の城越選手。3位の竹花選手と4位の今田選手は欠席。
チャンピオンFF-2/4WD-1クラスの表彰。左から2位の内藤選手、3位の柴田選手(代理)、チャンピオンの川口選手(代理)、4位のMCタマー選手、5位の張間選手、6位の村上海斗選手。
チャンピオンRWDクラスの表彰。左から3位の吉川選手、2位の安藤選手、チャンピオンの和泉選手、5位の田中光徳選手。4位の古谷選手は欠席。
チャンピオン4WD-2クラスの表彰。左から2位の小林茂則選手、チャンピオンの村上周選手、3位の笠原陸玖選手、5位の杉本選手。4位の島部選手と6位の板岡選手は欠席。
ジュニアJ-1クラスは左から、チャンピオンの原田大響選手と3位の桑原正裕選手が表彰された。3位の及川隼兵選手は欠席。
ジュニアJ-2クラスは左から、チャンピオンの中澤昌彦選手と2位の神戸大輔選手が表彰を受けた。3位の宮村智選手は欠席。

2025年JMRC北海道TEINラリーシリーズ

チャンピオンRA-1クラスの表彰。左からチャンピオンの和氣/高橋和多利組、ドライバー2位の近藤選手、3位の山田健一選手、コ・ドラ2位の宗片選手、ドライバー4位の金藤選手とコ・ドラ3位の原田直人選手、ドライバー5位の関根選手とコ・ドラ4位の松川選手、6位の竹下選手。ドライバー6位の今井選手、コ・ドラ5位の秋山美沙子選手は欠席。
チャンピオンRA-2クラスの表彰。左から2位の髙橋龍生/古橋組、コ・ドラ3位の小池選手、チャンピオンの石田/松嶋組、ドライバー5位の佐藤秀輝選手とコ・ドラ4位の松井選手、ドライバー4位の谷岡選手とコ・ドラ5位の岸田選手の代理。ドライバー3位の泉選手、6位の山田裕一選手、コ・ドラ6位の小野寺選手は欠席。
チャンピオンRA-3クラスの表彰。左からコ・ドラ3位の尼子選手、ドライバ―2位の近藤選手とコ・ドラチャンピオンの中村真一選手、ドライバーチャンピオンの藤澤選手、コ・ドラ4位の河村選手とドライバー6位の三木晴夫選手、コ・ドラ6位の和田選手。ドライバー3位の井土選手、4位の室田彰仁選手、5位の三苫選手、コ・ドラ2位の大日方選手、5位の坂井選手は欠席。
チャンピオンRA-4クラスの表彰。左から、ドライバーチャンピオンの乙供邦彦選手とコ・ドラ2位の中村朝子選手、ドライバー2位の室田仁選手とコ・ドラチャンピオンの鎌田雅樹選手。
ジュニアRA-1クラスは左から、コ・ドラチャンピオンの小林春樹選手(代理)とドライバー2位の神戸選手、ドライバーチャンピオンの遠藤文俊選手(代理)が表彰された。
ジュニアRA-2クラス ドライバーの表彰は左から、チャンピオンの村山隆太選手(代理)と2位の辻祥汰選手が登壇した。
ジュニアRA-3クラスは、チャンピオンの島田勝正/佐竹尚子組が表彰された。

2025年JMRC北海道スノーチャレンジカップ

2WDクラスは、チャンピオンの佐々木稀星/佐藤壮一郎組が表彰を受けた。
AWDクラスの表彰は左から、ドライバーチャンピオンの石井康太選手とコ・ドラチャンピオンの佐々木寛爾選手が登壇した。

2025年JMRC北海道クラブマンカップレースシリーズ

VITA-01北海道シリーズの表彰。左から2位の瀬戸惇吾選手、3位の坂本幸照選手、チャンピオンの村上泰規選手、6位の梅田和志選手。4位の工藤大祐選手と5位の澤田圭吾選手は欠席。
N1-1000北海道シリーズの表彰。左から2位の三浦稔呂選手、3位の酒井正和選手、チャンピオンの阿野雅樹選手、4位の熊谷康男選手、6位の中村高幸選手。5位の渡邉顕志選手は欠席。
TS86/BRZ北海道シリーズは左から、2位の小野寺選手と3位の内田朋宏選手、5位の福原章智選手が表彰を受けた。チャンピオンのKEI NAKAMURA選手は福原選手が、4位の陰能裕一選手は内田選手が代理で賞典を受け取った。
N0-Vitz北海道シリーズの表彰は左から、3位の上田浩司選手とチャンピオンの高見俊光選手、5位の伊藤大将選手が登壇した。2位のえふで校長選手、4位の高野麻衣選手、6位の馬場陽介選手は欠席。
Yaris Cup北海道シリーズは左から、2位の阿部晃久選手、父・晃久選手との親子対決を制したチャンピオンの阿部晃太選手、4位の平林千真選手が表彰された。3位の下地健史選手と5位の長谷川廉選手、6位の河村俊平選手は欠席。

2025年JMRC北海道サーキットトライアルシリーズ

北海道サートラは、成立した6クラスのチャンピオンが表彰された。左からCT1クラスの木村選手、CT2クラスの小瀬川森魚選手、CT3クラスのヤマモトユウマ選手、CT4クラスのナツキ選手、CT5クラスのマツウラユウ選手、CT6クラスの野坂壮平選手。また6名のチャンピオンにはネッツトヨタ北見株式会社から、大人気のチーズケーキ「赤いサイロ」が贈られた。

2025年JMRC北海道トヨタカローラ札幌GRガレージ札幌西オートテストシリーズ

EX-MTクラスの表彰。左からチャンピオンの櫻庭遥希選手、2位の天間優貴選手、3位の千葉拓斗選手、4位の向山修平選手。5位の村上清賢選手は欠席。
EX-ATクラスの表彰。左からチャンピオンの日紫喜俊夫選手(代理)、2位の杉山仁一選手、3位の中村卓司選手。
WOMENクラスの表彰は左から、チャンピオンの菅野ひろみ選手と3位の丸田よし乃選手が登壇した。2位の石川睦選手は欠席。

 JMRC北海道各シリーズの上位入賞者たちの表彰に続き、2025年JAF全日本ダートトライアル選手権PN2クラスのチャンピオンを獲得した、張間健太選手に特別賞を授与することを発表。JMRC北海道の工藤晶裕オフィシャル部会長が張間選手に賞典を手渡した。

 そして、毎シーズン恒例となっている、道内開催のモータースポーツ競技会を数多く撮影している、陶山護カメラマンが今季撮影した写真の中から最高の写真を選ぶ『フォトジェニック賞』も発表。ラリーRA-1クラス、ドライバーの金藤公人選手がドライブする、三菱・ランサーエボリューションVIIIが雪道を駆ける写真が選ばれた。

 続けて協賛企業から提供された販促グッズや家電まで、様々な景品を揃えた抽選会を実施。目当ての景品を狙う出席者たちの悲喜こもごも、大きな盛り上がりを見せて式典は終幕。JMRC北海道の西野義人副運営委員長による挨拶で締めくくった。受賞者たちは年が明けるとすぐに始まる、新シーズンでの健闘を誓いながら散会となった。

今季の特別賞は、張間選手。2025年JAF全日本ダートトライアル選手権PN2クラスで4勝を挙げて激戦を勝ち抜き、初の全日本チャンピオンを獲得した活躍が讃えられた。
北海道モータースポーツ表彰式恒例、陶山護カメラマン(左)による『フォトジェニック賞』も、出席者たちが「今年こそ俺が!」と期待する中、発表された。JAF北海道ラリー/JMRC北海道ラリー チャンピオンRA-1の金藤選手(右)が雪道を激走する一枚が選ばれた。
毎回好評、豪華景品を巡り出席者たちが火花を散らす抽選会を今季も開催。乾杯の音頭をとった柏村GMのTRDをはじめ協賛各社のグッズや、新千歳モーターランドの走行券などバラエティー豊かな景品が揃った。
抽選会の盛りあがりが冷めやらぬ中、JMRC北海道の西野義人副運営委員長が登壇。閉会の挨拶によって、2025シーズンの北海道モータースポーツが締めくくられた。

2025年JAF北海道地方選手権「初」チャンピオンインタビュー

2025年JAF北海道ダートトライアル選手権4WD-2クラス 村上周(むらかみまこと)選手
村上周選手は今季も王座を争う中、2位の第6戦で愛車のスバル・インプレッサWRX STIにアクシデント。第7戦参戦を悩んだが、「周りの人たちから『すぐ走らないとトラウマみたいになって走れなくなるよ』って。じゃあ“トラウマにならない程度に抑えよう”」と切りかえて代車で参戦、貴重な一勝を掴んだ。実は「ちょっと攻め切れない感じになって。“もっとイケたよね”という感じがして」と、今季は苦戦したそうだ。第7戦も「ひたすらクルマ壊さないように、攻め切ってないのになまじ勝ってしまったので……」と消化不良の様子。その中でも、「焦り過ぎないように、コンスタントに走れるように。若い頃は“いけー、ドーン! ダメだったらズーン(笑”だったのを、アベレージというか間とるように、気持ち的なものを意識してきました」と、続けてきた走りが7戦中5戦でトップ2の安定感に結実し、初戴冠。「明後日から溶接祭りです(苦笑」と、来季に向けて愛車は修理中。「(シードゼッケンが011で)ダブルワン、獲れるといいなぁ。走って“今日はやったゾ!”って全くなかったんで、そういう走りをしたいですね」と、二連覇を目指して語った。
2025年JAF北海道ラリー選手権RA-1クラス コ・ドライバー 高橋和多利(たかはしわたり)選手
高橋和多利選手は同じ北海道大学自動車部出身の和氣選手と組んで、昨季は3戦に挑み2勝。今季は参戦した4戦全てで勝利を挙げる強さを見せた。「部室に落ちていたランサーを先輩にもらって(笑」とダートラから始め、ドライバーでラリーに参戦したことも。「先輩に頼まれて横に乗ったりしていました」と、始めたコ・ドライバーは4季目。一貫して四駆ターボ車両のクラスに挑む。「走りながらペースノートの要望が出てくるのでアジャストして。どんどん良くしていこうっていう流れです」と、刻一刻と進化するナビゲートで気をつけるのはタイミング。「コーナーでスピードが遅いところから速くなる、その逆も、速度の変化があると結構難しいんですけど事前に情報入れて、ちゃんと手前で姿勢をつくれるように読むのを一番気にしています。蘭越(第3戦)の最終SSが個人的にはやり切れたな、と思います」とは、ドライバー経験もあるからこそ。「ペースノートやリーディング以外にも時間やクルマの管理とか、そういった部分は全然まだまだと思っているので、レベルアップしたいですね」と更なる目標を抱き、和氣選手との新たな挑戦に期待したい。最後に「インプレッサのラリー車を持っているんです。いつかはドライバーで出てみたいですね」と夢も明かした。
2025年JAF北海道ラリー選手権RA-2クラス コ・ドライバー 松嶋比奈子選手
昨季の松嶋選手は4戦で石田選手と組んでランキング3位。今季は石田選手の強い希望もあり、フル参戦を果たして初の地区戦王者に輝いた。「順位的にも厳しい瞬間がかなりありましたし、髙橋龍生選手も力をつけてきていて、焦る瞬間が多かったです」と熾烈な王座争いを勝ち抜いた。挙げた勝利は一つだけだったが「1月の千歳から全部に必ず参戦ってことが重要で、一番大きかったのかな」と、全戦で着実にポイントを積み上げたことを勝因に挙げた。「ライセンス獲ったのは10代の頃のはずなので、もう十年くらい。最初からコ・ドラです」と若くして経験は豊富。「ドライバーもできる方もいらっしゃいますが、私はコ・ドラしかできないので、とにかくドライバーのモチベーションを保ち続けて、“楽しいラリー”をやろうって。それは侑生君もお互いの気持ち的にそうなので、明るく楽しく笑って終われるよう気にしています。インカーを見た方から『すごく楽しそうだね』って言われるんですよ」と、好結果を生む秘訣を明かした。来季も石田選手とともに「夏頃からの参戦のつもりでいます」とのこと。また「色々な方の横にも乗ってみたいんです。RA-1だったり英語読みの方と組んだり、多くの経験を積みたいです」と、コ・ドライバーとして高みを目指す思いも語った。
2025年JAF北海道ラリー選手権RA-3クラス ドライバー 藤澤和弘選手
表彰式でも様々な選手から「リーダー」と声がかかり、北海道ラリーのリーダーとして、カテゴリーを越えて慕われている藤澤選手。スラローマーとして活躍していたが、関根選手に“放牧”されてラリーに転向して10年以上、ついにチャンピオンとなった。インプレッサを駆ってRA-1で戦っていたが家庭の事情もあり手放し、今季は「ちょっと暇な時に使おうかな」とトヨタ・ヴィッツを購入。「(得意な)冬二戦出たら勝っちゃったんで出たんですけど、甘くはなくて。四駆ターボの乗り方でタイム出ないんですよ」と、第3戦は7位。「“本番が練習”みたいな感じでSS走る度に修正して。何やっても一番獲れなかったんですけどタイム出るようになって、最終戦では2番手とか獲れて。僕の中で卒業試験はクリアしたかな、と思ってます」と、ベテランの域に達しなお、シーズン中に成長して最終戦では3位を掴み獲り、戴冠を成し遂げた。「初めて、走れる人と組んでアドバイスもらったり、次の走りを一緒に考えたり、すごく勉強になりました。ラリーは一人の競技じゃない、クルマ壊しても戻してくれるメカニックはじめチームにも恵まれて、ラリーを本当に堪能した一年でした」とコ・ドラはじめ周囲への感謝を語った。来季は「走る一本一本を勝つ気持ちでいきたいです。三苫(和義)さんにボロ負けしたので、やっつけたいですね」と、意気込みを明かした。

フォト/大野洋介[Yosuke OHNO] レポート/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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