みちのくの2025シーズンモータースポーツ表彰式は仙台市の新会場で賑やかに開催!
2026年1月6日
年の瀬が迫る2025年12月中旬の14日、例年と同じ時期に「JAF東北地方選手権 JMRC東北シリーズ2025年モータースポーツ表彰式」が開催された。2025シーズンも東北地区各地のサーキットやコース、林道などを舞台に激戦を繰り広げた各カテゴリーのJAF東北地方選手権とJMRC東北シリーズ。各々のシリーズで活躍し、優秀な成績を収めた選手たちが新会場で表彰された。
JAF東北地方選手権 JMRC東北シリーズ
2025年モータースポーツ表彰式
開催日:2025年12月14日
開催地:フォレスト仙台(宮城県仙台市)
主催:JAF東北本部、JMRC東北
2024年の舞台は仙台市から離れ、南に位置する岩沼市にて開催されたが、今回は再び仙台市に戻ってきた。新会場の「フォレスト仙台」はJR仙台駅から地下鉄やバスでもアクセスできる、交通利便性が高い立地。第1と第2のフォレストホールを合わせた“大ホール”が式典の舞台となった。
午後から始まった式典ではまず、JAF東北本部の小嶋彰事務局長とJMRC東北の日向俊男運営委員長が登壇し、主催者挨拶を行った。2025シーズンに見事な活躍を披露した受賞者たちに祝辞を、そして彼らが参戦した競技会の開催を支えた関係者たちへの御礼を述べた。続けて、来賓のみなさまが紹介され、代表として宮城県利府町の熊谷大町長が壇上に立った。
JAF本部モータースポーツ部スポーツ課の田川員誉課長が登壇して乾杯の音頭をとり、ビュッフェ形式の食事がスタートした後に表彰が始まった。2025年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権と、ツーリングカー選手権ロードスター・パーティレースIIIジャパンツアーシリーズの受賞者は残念ながら欠席。そして、東北ダートトライアル選手権/JMRC東北ダートトライアル チャンピオンシリーズ、菅生サーキットトライアル選手権/JMRC東北 菅生サーキットトライアルシリーズ、東北ジムカーナ選手権、JMRC東北ジムカーナシリーズ、JMRC東北ラリーシリーズ、JMRC東北スーパーFJ選手権の順で受賞者たちに賞典が贈られた。
2025年JAF東北ダートトライアル選手権
2025年JMRC東北ダートトライアル チャンピオンシリーズ
2025年JAF菅生サーキットトライアル選手権
2025年JMRC東北 菅生サーキットトライアルシリーズ
2025年JAF東北ジムカーナ選手権
2025年JMRC東北ジムカーナシリーズ
2025年JMRC東北ラリーシリーズ
2025年JMRC東北スーパーFJ選手権
各シリーズの受賞者が表彰された後、2025年JAF全日本ダートトライアル選手権PN3クラスでチャンピオンに輝いた竹本幸広選手が壇上に上がり、見事三連覇を達成した活躍が称えられた。
続けて式典開始前、出席者たちが受付で購入したカードによるビンゴを開催。寒い時期の競技会場でも活躍が期待できそうな、ポータブルタイプのカセットガスストーブをはじめ、豪華な景品が用意された。景品を狙う出席者たちは、会場の壁面に表示される番号に鋭い視線を送っていた。
ビンゴでの盛りあがりも冷めやらぬ中、JMRC東北の柳本弘信事務局長が登壇、一本締めで表彰式を締めくくった。式典中、シーズン中は火花を散らして戦うライバルたちとも食事をとおして健闘を称えあい、ビンゴでは悲喜こもごもの結果を手にした受賞者たち。来たる2026シーズンに向けて気持ちも新たに、各々散会した。
2025年JAF東北地方選手権「初」チャンピオンインタビュー
DC2型ホンダ・インテグラを駆って2012シーズンからJAFカップオールジャパンダートトライアルN1クラスを三連覇した坂井選手だが、地区戦は初戴冠。「エビスサーキットも切谷内もキッチリ整備されて非常に心地よく、ほぼ全戦出させていただきました」と激戦を制した。「毎回接戦でして、ワンミスで順位が入れ替わることが多かったです」と振り返る王座争いを勝ち抜いたのは、「キッチリ運転操作できるようにドライビングポジションを見直して。一世代前のシートから最新の製品にすると剛性とかも出ていますし、今のBRZに最適化されてました。剛性が高いサスペンションも投入して、それらもぴったりハマったのもポイントかな」と、相棒のZD8型スバルBRZのカイゼンもあったことを明かした。「サスペンションは気になるところを少しづつ、仕様変更なども含めて修正、ラインどりの精度がイマイチなので、そこも詰めていきたい。1秒2秒アップなんてワザ、すぐにできないので“1秒を一歩よりも、1000分の1秒を1000歩”1000個のワザを見つける、そんなイメージで」と、楽しみながら学びながら更なる高みを目指す。
古川選手は東北大学自動車部出身、大学院を修了して社会人ルーキーの2025シーズンに初の地区戦戴冠を果たした。「去年(2024シーズン)が前半で3回勝って『イケるかな?』とチャンピオン意識したら、後半ズタボロになったんです。今年の前半は研修で出られないことが分かっていて、出られるだけ出ようと。チャンピオンも『獲れたらいいな』くらいで出たら運よく獲れました」と、気持ちを張り詰めず戦えたことも、戴冠につながったことを明かした。「大学1年生の冬に買って2年生くらいからちゃんとやり始めて、ずっと乗ってます」と語る愛車はDC2型インテグラ。「新しいクルマに換えるのも迷ったんですけど、換えてちょっと後悔してる人の話も聞くんで。インテ好きですし」と、自動車関係の企業に勤める技術を生かして今オフは自らエンジンを組み直し、2026シーズンはJAF関東ダートトライアル選手権に挑むそうだ。「ダートラは常にアクセル踏んで、クルマの姿勢を制御するのが面白いですね。これ以上面白い競技ないと思うんで、続けていこうかな」と、ダートラ愛あふれる古川選手の新たな挑戦に注目したい。
自前のチャンピオンベルトを締めて登場の菊池選手は東北ダートラ4WD-1で地区戦初戴冠、JMRC東北ラリーB1ドライバーでは3位と大活躍の“二刀流ドライバー”だ。「色んな偶然にも助けられたけど、4WD-1転向がマッチして、エビスでも成果出せて」とのことで、開幕二連勝は大きかったそうだ。GDB型スバル・インプレッサWRX STIから2025シーズンはGRヤリスに変更。「シーズン前に色々練習行っても全然うまくいかなくて、綾部(美津雄)さんが『FFとそんなに変わらないと思って走れ』と、それでタイムが残るように。学生の頃のEP(82型トヨタ・スターレット)を思い出しました」と、転機があったことを明かした。「インプレッサで(ブレーキングポイントが遅すぎて)失敗していたので、GRヤリスで気をつけて走ると早すぎたり、まだまだ詰めなきゃです」と、相棒との“人車一体”はもっと深まる余地があるとのこと。師と仰ぐ綾部氏に憧れてモータースポーツを始め、もうすぐ30年だそうだ。「ダートラもラリーも綾部さんのように“豪快に速く”走りたいです。(二連覇とJMRC東北ラリーの二冠を)目指していきたい、走るのが楽しいうちは競技続けたいですね」と、新シーズンへの抱負を語った。
「CT1の芦名さんが通うクルマ屋に誘われてSUGO行って、『サーキット楽しい!』ってそこからですね。20歳くらいでした」と、モータースポーツとの出会いを語る菅選手。2025シーズンは「SUGOでタイムアタックに出たりしてたんですけど『公式戦で名前残したいな』というのと、会社が中古車事業を始める絡みで『サーキットトライアルやろう』と。開幕の一週間くらい前にライセンスが届きました(笑)」と、慌ただしいサートラ挑戦となったそうだ。第2戦から三連勝で見事、戴冠したが「車高調をオーダーで造って(車両が)変わったんです。(SUGOの)路面も変わって苦労しました」と明かした。「(クルマ)はしなやかになったんで、メリハリつけてパキッと曲がる、みたいなのをしないで運転が楽になった感じです。路面は今までのところでブレーキを踏み始めると、全然手前で止まっちゃう。全然違いますね。今年はベスト(タイム)も更新できず、でした」と、決して楽な戦いではなかったようだ。「CT5のレコード(タイム)に名前を載せたいですね。SNSとかで(サートラを)あげると『何それ?気になる』って結構多くて、来年(20026シーズン)は身内増えたらもっと楽しいかな」と、来たる新シーズンへの目標も語った。
2024シーズンの表彰式で田澤選手が、「最終戦で初めて戦った方が来年出てくれる」と語ったのが松下選手。2025シーズンは二連勝を含む3勝を挙げ、初の地区戦フル参戦でチャンピオンに輝いた。現在、大学生の松下選手はジムカーナ2季目で、自動車部には未所属。「スポーツ走行ができそうなクルマが欲しい」と車両を購入、参加した走行会でPN3を戦う池沢選手に出会いジムカーナへの道を開いた。「“クルマが好き”よりも“運転が好き”で。色々なテクニックを要求されて本当に奥が深いです。すごく勉強になるな、と思って楽しくて、魅力に浸かっています」と、ジムカーナに惚れこむ。2026シーズンは学業優先で参戦機会が減りそう、とのことだが「全日本、最初の3戦に出ようと思っています。めちゃくちゃ課題が出そうで、すごく楽しみです。全ての立ち上がりがめちゃくちゃ大事、どのタイミングでアクセルを踏む体勢をつくれるか、それで1、2秒離れるって痛感したんで、徹底してやろうとしています」と、オフシーズンは練習に励むそうだ。来たる新シーズン、みちのくの若武者による新たな挑戦に期待したい。
「ジムカーナ始めて歴が浅いんですけど、その割にいい結果出て良かったな」と、2025シーズンを振り返った、ジムカーナ4季目の畠山選手は26歳。秋田県ジムカーナシリーズから地区戦に上がった当初は「決勝日のピリピリ感というか、全然雰囲気違ってのまれてましたね」とのことだったがジムカーナを始める前からの相棒、ZC33S型スズキ・スイフトスポーツと迎えた地区戦3季目で初戴冠。タイヤメーカーを変えて臨んだシーズンだったそうだが、「低温とウェットでは、明らかにメリットを感じます。タテとヨコを完璧に使い分けないとタイム出ないって聞いた使い方が、まだやり切れてないと思います」と苦労しながらも、7戦中5勝を挙げる強さを見せた。新シーズンはND型マツダ・ロードスターに乗り換えるそうだ。新たな挑戦は「結構ガンガン踏んでいける、って聞いてたんですけど初めてFR乗った身からすると、ちょっとアクセル踏むとお尻出ちゃう、みたいな。慣れないですね」と試行錯誤中。「全日本ジムカーナにシーズンとおして参戦って目標はあります。東北で満足はしていないです」と、ターゲットに向けて突き進む。
PHOTO/成田颯一[Souichi NARITA]、JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS] REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]



