ジムカーナ かつこ選手 モタスポ女子インタビュー

軽~いキモチで始めたジムカーナ
努力が実を結ぶ愉しみは止められない

JAF全日本ジムカーナ選手権ドライバー
かつこ選手

[いいじまかつこ選手]大阪府出身。全日本ジムカーナ選手権で名を馳せる、女性ジムカーナドライバーの代表格。大学時代に運転免許を取得し、専門学校卒業後にモータースポーツを始める。1990年代から全日本ジムカーナ選手権に出場し、同時に地方選手権などにも積極的に参戦。負けず嫌いが高じてメキメキと頭角を現した。現在は関東に拠点を移しており、2020(令和2)年からJAFスピード競技部会の委員にも任命されている。関西ではGA2シティ使いとして知られたかつこ選手。DC2インテグラやEF8 CR-Xなどを駆り、ジムカーナ活動を継続している。

頑張れば勝てるという実感が「もっと勝ちたい」欲求に

出身地である関西から関東へ活躍の場を移し、現在は全日本ジムカーナ選手権を戦う、かつこ選手。学生時代のサークル仲間とカーショップに行ったことがモータースポーツにハマるきっかけになったという。
「ショップの店員さんがジムカーナをやっていて、試しにその様子を見に行ったんです。その第一印象が『私、できるかも』って。生意気でしょう?(笑)」。
たまたまマニュアルミッションのクルマに乗っていたこともあり、翌月にはいきなり大会に出場。当時はジムカーナの競技人口は多く、ショップ主催のイベントなどがたくさん行われていて選択肢は多かった。
レディースクラスもあったので、「男社会に女性が飛び込んでいく違和感」はなかったという。言わば「男子が多い学校の女子クラス」という雰囲気。和気あいあいとした中で、かつこ選手はモータースポーツにのめりこんでいった。
すぐに頭角を現すことになったが、目立つ存在は疎まれるもの。いつしか「女子クラス」の中でも浮いた存在になってしまったという。そんな中、先輩ドライバーに相談したところ、こんなことを言われたという。
「出る杭は打たれるって言うでしょう? 打たれるのがイヤなら、みんなと同じで引っ込めばいい。それもイヤなら、誰に何も言われないほどに出ればいい」。
ということで、かつこ選手は後者を選択。誰もが認める「強さ」を示すためがむしゃらに練習し、気付けば周囲から一目置かれる存在になったという。
「昔から負けず嫌いな性格でしたけど、何か一つのことを続けてきたことはなかったんです。私が始めたジムカーナは、『頑張れば勝てる』という実感を得られていたため、努力を続けられる原動力になりましたね」。
男性と同じクラスにも出場するようになり、勝てない壁にもぶち当たっていたが……。

「当時は『勝ったら止めてやる』って言い聞かせてました。そう考えると、勝つまでは止められないんです。だけど、それで勝つと、もっと大きな大会で勝ちたいっていう欲が生まれちゃうんですよね(笑)」。
結婚を機に一度はジムカーナ競技から離れたものの、一年で復帰したかつこ選手。「復帰の理由ですか? それはそこにクルマがあったから……」というのは、スポーツ選手らしい。
「選手としてのピークは30歳代だと思っていたのですが、40歳代半ばになって、今の自分なら30歳代当時の自分に勝てると感じたんです。それがモータースポーツのすごいところだと感じています」。
「かつては、もっと良い態勢で戦える環境へのお誘いを頂戴したこともありました。ですが、無理をしてまでジムカーナに携わることなく、自分で稼いだお金をやりくりしてジムカーナを続けてきました。もちろん、競技への取り組み方は人それぞれだと思います。自分としては、気持ちは全神経を注ぎながら、でも、ちょうどいい距離感を見付けてやることがいいなと思っています。ジムカーナは、なるべく長く続けたいですし、実際に今まで続けて来ることができているので、幸せですね」。

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