レース 三浦愛選手 モタスポ女子インタビュー

カートのデビュー戦で優勝するも「?」
今は「レースが好きだ」と明言できる

レーシングドライバー
三浦愛選手

[みうらあい選手]奈良県出身。幼少期は家族でカート大会に出かける週末を過ごし、モータースポーツを身近に感じる環境で育つ。レーシングカートのデビューは12歳。2011(平成23)年にフォーミュラカーへのステップアップを果たすと、2014(平成26)年には全日本フォーミュラ3選手権の開幕戦で、F3-Nクラスの3位表彰台を獲得。そして第2戦ではF3-Nクラスにおける女性ドライバー初優勝を飾った。翌年には同クラスで3勝を挙げてシリーズ2位を獲得した。2020(令和2)年からはJAFウィメン・イン・モータースポーツ作業部会の委員を務めている。近年ではハコ車やフォーミュラなど様々なレースに挑戦しているが、母校である大阪産業大学が参戦する真夏の祭典「ソーラーカーレース鈴鹿」に、兄である三浦純選手と参戦していることでも知られている。

「自分はレースが好きなんだ」。周囲の理解と声援が前進の原動力

全日本フォーミュラ3選手権で、女性初のNクラス優勝を飾った三浦愛選手。レーシングカートの若いドライバーたちが目標とし、憧れている存在だ。
実家が自動車整備工場を営み、週末は家族そろって兄(三浦純選手)のカート大会に行く幼少期を過ごした三浦選手にとって、モータースポーツは「日常」だった。
レーシングカートに乗り始めたキッカケも、本格的にというよりは「乗ってみようかな」という感覚。デビューレースでいきなり優勝を飾ったが、それでも三浦選手にとっては、ピンと来ていなかったという。
「闘争心が出てきたのは、デビューした翌年くらい。予選落ちするカートレースに出始めたくらいからでした。『レベルの高いレースで揉まれて来い』というのが父の方針だったので、苦戦の連続でしたが、そのおかげで実力も付いたんだと思います」。
レーシングカートでスキルを磨き、四輪レースのデビューも視野に入るようになる。ただ、レースを続けるにはお金がかかる。
「四輪にステップアップしたいけど、スポンサーなしには続けられない。ウズウズしていた大学時代に、先生を通じて出会ったのがエクセディという企業でした」。

サポートを受けると同時に株式会社エクセディで働くことが決まり、平日は会社員、週末はレース活動と忙しい日々を送る中、2014(平成26)年の全日本フォーミュラ3選手権では、Nクラスで史上初の女性ドライバー優勝を成し遂げた。「レース活動を続けるのが無理かなと思うことは何回もありました。自分が辞めれば家族も楽になる……。そんなことを思った時もありましたが、家族は私に『止めろ』とは言わなかった。そして、他にも応援してくれる人がいてくれましたからね」。
「そんな方々に、自分が活躍する姿を見て欲しいという気持ちと、ただただ、自分はレースが好きなんだという気持ち。それがレースを戦う理由です。そんな私のことを理解して、応援してくれる人たちが原動力です」。
三浦選手の目指すものは、「今まで女性として、誰もできなかったことを達成するために、そのラインの上に立ち続けること。全日本フォーミュラ3選手権にこだわったのも、その舞台で女性でも結果を出せるんだと証明したいという思いがありました。後に続く女性たちの道しるべのような存在になりたいと今でも思っています」。

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