SA2佐藤巧、強者・朝山崇を下して全日本ジムカーナ初優勝!
2018年4月24日

「いつ勝ってもおかしくない」と恐れられて来たSA2佐藤巧がついに来た!
2018年JAF全日本ジムカーナ選手権第3戦
「オールジャパンジムカーナ イン エビス」
開催日:2018年4月21~22日
主催:奥州VICIC
季節外れの”猛暑”に見舞われた全日本ジムカーナ第2戦エビス西ラウンド。逆走レイアウト&新舗装に翻弄された決勝では、逆転に次ぐ逆転の予想外の"2本目勝負"となった。
今年で4回目の全日本選手権が開催された福島・エビスサーキット西コース。レースウィークは気温が30度にも迫る熱気に包まれて、過去のデータが通用しない想定外のコンディションとなった。全日本選手権クラスは99台のエントリーを集めた第3戦は、残念ながらPN4が不成立。選手権対象外の箱Dクラスを含めて103台の戦いがスタートした。
路面温度の上昇から、第1ヒートの結果で勝負が決まる”1本目勝負”が予想されていた。しかし、第1ヒートで終始吹き荒れた強風の影響からか、第2ヒートでも自己タイムやベストタイムの更新が見られ、結局、全クラスで"2本目勝負"の逆転劇が演じられた。
中でも、ベテランと若手がしのぎを削るSA2では、第1ヒートで2位を約コンマ6秒引き離して1分24秒816で暫定トップに立った、ディフェンディングチャンピオン・朝山崇(DL◆BPF◆RSKインテグラ)がそのまま逃げ切り優勝を決めるかと思われた。
ところが、クラス半ばでスタートした佐藤巧(YH★M-ARTS★インテグラ)が1分24秒651でベストタイムを更新。そのタイムは最終走者・朝山まで破られることはなく、朝山も自己タイムを上げてきたが、約コンマ1秒届かない1分24秒734に終わったため、佐藤が待望の全日本初優勝を獲得した。
「勝てそうで勝てないと言われ続けて4年ぐらい経ちますので、今日の勝利は本当に嬉しいです。これまで支えてくださった皆さんに感謝です。実は、第2戦タマダ終了後に一念発起して、こだわってきたセッティングを見直したんです。そしたらもの凄く乗りやすくなりました。ということで、第4戦名阪からは、皆さん覚悟してくださいね!」とは佐藤。
2015年には初表彰台の2位を獲得し、2016年や2017年にも僅差の2位で破れてきた悔しい経験を持つだけに、勝ち方を知った佐藤の秘めた実力がこれから開花することになる。
また、今年話題のPN2では、第2戦タマダの勝利で自身通算99勝目を数えていた山野哲也(EXEDY 05D 124)が第2ヒートで逆転勝利。これで未踏の「全日本ジムカーナ100勝」を達成し、スピード競技の世界に、他の追随を許さない金字塔を打ち立てた。
PN1は深川敬暢(DLエナペBRIGロードスター)が自身2勝目。PN3はユウ(BSエボitzz NTL 86)が今季初優勝し、SA1は志村雅紀(YHレイルWmDシビックKYB)が大逆転で今季初勝利を挙げた。
SA3は好調の小俣洋平(DL itzzオベリスクRX7)が3勝目、SA4の津川信次(DL☆itzz☆URGランサー)も3連勝を挙げた。今回も急遽代車での参戦となった大橋渡(DLレカロPRSランサー)が2連勝を挙げている。
4台が参戦した箱Dクラスは、KP61スターレットを駆る大井貴之(YSSK1箱DSPスターレット)が第1ヒートのタイムで優勝した。








