お台場開催のグランツーリスモ「e-Circuit」にJAFが協力!

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2018年10月10日

東京モーターフェス2018「e-Circuit」
FIAグランツーリスモチャンピオンシップ2018
ネイションズカップ アジア・オセアニア選手権決勝
開催日:2018年10月6~7日
開催地:東京都江東区・メガウェブ ライドスタジオ

 10月6~8日に東京・台場特設会場で行われた「東京モーターフェス2018」の一環として、話題の”eスポーツ”イベント「e-Circuit」が併催された。そして、6~7日には「FIAグランツーリスモ チャンピオンシップ2018 ネイションズカップ アジア・オセアニア選手権決勝」が行われ、各国の代表選手がレースを題材とした"eスポーツ"で戦った。

 このイベントでは、主催者からの依頼によりJAFが審査委員の派遣に協力。2日間に渡って行われたレースに対して、JAFレース部会委員の飯田章氏が審判を担当した。

 この「FIAグランツーリスモ チャンピオンシップ」は、FIA(国際自動車連盟)とグランツーリスモが提案する新しいモータースポーツとして世界各国で開催されており、「グランツーリスモSPORT」の「スポーツモード」を使用して、オンラインで競い合う"eスポーツ"だ。

 大会では、ブロック分けしたネイションズカップ(国別対抗戦)、リージョナルチャンピオンシップ(地域選手権)、ワールドファイナルといったヒエラルキーが構築されていて、ファイナルの優勝者は年末に行われるFIA表彰式で表彰される。

 また、参加する選手には、一定の条件を満たすと「FIAグランツーリスモ デジタルライセンス」が発給される特典も予定されているということで、バーチャルとリアルを繋ぐ次世代型の試みとして注目されている。

 今大会では、6日(土)に「ジャパン」、「オーストラリア」、「アジア・オセアニア」ブロックの国別対抗戦においてワールドファイナル出場者決定戦が行われ、7日(日)には、国別対抗戦の上位選手に4名の敗者復活組を加えた、合計10名による地域選手権、アジア・オセアニア選手権決勝を開催。

 レースの結果は、ジャパンブロックの優勝者であるR.KOKUBUN(國分諒太)選手、2位のT.YAMANAKA(山中智瑛)選手が、アジア・オセアニア選手権決勝でもワンツーフィニッシュを決め、ホームレースで日本人が上位を席巻するリザルトとなった。

 国別対抗戦と地域選手権決勝の審査委員を務めた飯田章氏はこう語る。

「ゲームという共通言語を通じて競い合うことは、実車を使うことに比べればハードルは高くないですし、リスクも少ないし、コストも大きくはない。オンラインなのでグローバル化も容易ですよね。モータースポーツと呼ぶには、まだ改善すべき点もいくつか感じましたけど、スポーツマンシップをしっかり取り入れているので、これから伸び代のあるジャンルじゃないかと思いました。

 レースディレクションの部分は、基本的には機械が判定するんですが、接触やホワイトラインカットなど、リアルのレースでもよく起きる事例について、この大会中で、自分も何度も判定することになりました。映像検証するロガーシステムもあるんですが、それは人間が手動で確認する必要があったりするんです。そういう意味では、リアルなモータースポーツを知る経験者と一緒になって、ルールを作り込んでいく必要性を感じましたね」。

 なお、8日(月)には「グランツーリスモ真剣勝負・自動車メーカー対抗戦」と題したエキシビションマッチが行われ、トヨタ、日産、SUBARU、マツダ、三菱、ホンダチームが参戦。レーシングドライバーと自動車メーカー関係者、地域選手権に参加した日本人選手の3名がチームを組んで60分耐久レースに挑戦し、マツダチームが優勝した。

(JAFスポーツ編集部)

会場は東京・お台場メガウェブのライドスタジオ。壇上には10台の筐体が並べられ、観客の目前でプレイする。
レースの様子は外撮り映像としてスクリーンに映し出される。プレイヤーが汗だくで操る姿も随時挿入された。
本大会のレースディレクター・坂本秀平氏(左)の背後で、レースの判定にあたるJAFレース部会・飯田章氏。
国別対抗戦はオーストラリア、アジア・オセアニア、ジャパンブロックが行われた。写真はジャパン決勝進出者。
国別対抗戦を制したのはR.KOKUBUN(國分諒太)選手(左)、2位はT.YAMANAKA(山中智瑛)選手(右)。
アジア・オセアニア選手権のウイナーは國分選手。国別対抗2位の山中選手は、接戦を制して地域選手権2位に入賞。
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