今年もモータースポーツ情報満載! 東京オートサロンには33万人超が来場
2019年1月22日

1月11~13日に開催され、過去最多の来場者を集めた「東京オートサロン2019」には、今年もモータースポーツ関連出展が目白押し。ここではその一部をお届けしよう!
TOKYO AUTO SALON 2019(東京オートサロン2019)
開催日:2019年1月11~13日
開催地:幕張メッセ(千葉県千葉市)
主催:東京オートサロン実行委員会
今回で37回目を数える、チューニングカー&ドレスアップカーの祭典「東京オートサロン2019」が、1月11~13日に千葉県の幕張メッセで開催された。この年始恒例のイベントには3日間合計で33万666名が来場して、過去最多記録を更新した。
かつてはチューニングショップやアフターパーツメーカーの出展が目立ったが、近年では自動車メーカーも多数出展。モータースポーツに関する情報発信も行っている。
そのため、2年に一度の東京モーターショー以上に海外からも注目を集めるイベントに成長しており、国内外から多くのモータースポーツ関係者が幕張メッセに集結した。
プレスデーとなる初日には、自動車メーカーやアフターパーツメーカーのブースにおいて、2019シーズンを占う、数々のモータースポーツ体制発表などが行われた。
まずは、TOYOTA GAZOO Racingがプレス発表を実施。同時期に開催された北米のデトロイトモーターショーショーでワールドプレミアされた新型スープラをベースとした「GRスープラ スーパーGTコンセプト」を初披露し、この車両で2020年からのスーパー GT GT500クラスへ参戦することを発表した。同時に、この新型スープラで、2019年のニュルブルクリンク24時間レース(レクサスLCとの2台)に参戦することも公表した。
続いて、本格的な体制発表を行ったのがホンダ。山本雅史モータースポーツ部長の呼び込みにより、二輪と四輪の新体制ライダー&ドライバーが登壇した。
スーパーフォーミュラでは、2018年チャンピオン山本尚貴選手のドコモ・チーム・ダンデライアン・レーシングへの移籍や、B-MaxレーシングチームからL.アウアー選手とH.ニューウェイ選手の新規参戦を発表。そして、日本での実績があるD.ティクトゥム選手やA.パロウ選手に加え、鈴鹿のルーキーテストで来日していたT.シャルパンティエ選手の新規加入や、福住仁嶺選手と牧野任祐選手のレギュラー参戦も発表された。
スーパーGTでは、GT500チャンピオンコンビの山本尚貴/J.バトン組は100号車で続投することになり、牧野任祐選手がGT500にカムバックして、スーパーGT初挑戦となるN.カーティケヤン選手とコンビを組むことに。そして福住仁嶺選手が高木真一選手とGT300に参戦することなどが発表され、ホンダドライバーが2019シーズン連覇を誓った。
また、松下信治選手のFIAフォーミュラ2選手権への復帰や、欧州のFIAフォーミュラ3選手権参戦を表明していた角田裕毅選手に加え、FIA-F4でしのぎを削ったライバル・名取鉄平選手も、同じく欧州F3選手権へと武者修業に出ることも明らかになった。
SUBARUブースのプレスカンファレンスでは、詳細は後日発表としながらも、スーパーGT GT300クラスとニュルブルクリンク24時間への参戦継続を表明。また、日産は国内モータースポーツ関連のアナウンスはなかったものの、2018年末の「NISMO FESTIVAL」で初公開され、2018-2019年シーズンを戦っているフォーミュラEマシンと、NISSAN LEAF NISMO RCをブース中央に展示していた。
このほか、GT300クラスでは、NSX GT3を走らせるModulo Drago CORSEは道上龍/大津弘樹組で変更なし。ARTAはGT500が野尻智紀/伊沢拓也コンビで変更なく、GT300はマシンをNSX-GT3にスイッチして、高木真一/福住仁嶺組で戦うことを発表した。
TEAM UPGARAGEもNSX GT3に乗り換え、小林崇志/松浦孝亮コンビへと変更になった。K2 R&D LEON RACINGはメルセデスAMGで黒澤治樹/蒲生尚弥組のチャンピオンコンビは変更なし。GOOD SMILE RACING & Team UKYOも、谷口信輝/片岡龍也組が引き続きメルセデスAMGを走らせることになった。
RAYSブースで新型マシンをお披露目したaprは、ボディがプリウスPHV GR SPORTSベースとなり、シャシーもノンハイブリッドの後輪駆動レイアウトに変更された。30号車は永井宏明/織戸学組のままで、31号車は嵯峨宏紀/中山友貴組へと変更された。
LCIブースで体制発表を行ったCars Tokai Dream28は、ニューカラーのロータス・エヴォーラを披露して高橋一穂/加藤寛規組で変更なし。プロジェクト・ミューのブースで2019年のレクサスRC FをアンベイルしたK-tunes Racingは、ベテラン新田守男選手に加え、パートナーに若手日本人を起用予定であることを明らかにした。
また、スーパー耐久シリーズのGT4クラスに参戦予定のメルセデスAMG GT4がエンドレスのブースに展示されたり、横浜ゴムのブースでは、スーパーフォーミュラの次期車両SF19だけでなく、新型カローラ・スポーツをベースとしたTCR仕様のコンセプトモデルを展示して話題となり、新しいチャレンジへの意欲を垣間見る出展となっていた。
海外からは「GYMKHANA」シリーズでおなじみのK.ブロック選手が、フォードF-150ベースの「HOONITRUCK」を引っ提げて来日。FIAインターコンチネンタル・ドリフティング・カップに参戦した川畑真人選手と並んで、長蛇のサイン会が開催されていた。
そして、「耐久の富士」と銘打った富士スピードウェイも出展。R.クインタレッリ選手や平手晃平選手による、キャンプサイト風なステージトークショーなども行われた。
会期初日の夜には、2018年に引き続き「東京オートサロン・オークション with BH AUCTION」が行われ、そこでは夏の鈴鹿の風物詩と言える「鈴鹿10時間耐久レース」の冠スポンサーになることも発表。「鈴鹿8時間耐久レース」や「鈴鹿サウンド・オブ・エンジン」とコラボレーションしたオークションが行われることも発表されている。
そして、WRCラリー・ジャパン2020招致を盛り上げるため「WRC PARK」が設置され、愛知県や新城市、岡崎市、豊田市、設楽町、岐阜県恵那市のブースも出展。トヨタ・ヤリスWRCに加え、かつてWRCで活躍したトヨタ・セリカGT-FOUR、スバル・インプレッサ、三菱ランサーを始め、日産240RSやトヨペット・クラウンも展示された。
同じスペースにはD1グランプリの出展もあり、2018年チャンピオンマシンを始めとしたD1車両の展示に加え、2018年のFIAインターコンチネンタル・ドリフティング・カップやD1GPに参戦したドライバーによる抱腹絶倒のトークショーなども行われていた。
連日、各会場には各カテゴリーで活躍するドライバーらが姿を見せ、トークショーに登場するなどファンとの触れ合いを堪能していた。2019年のオートサロンも、カスタムカーファンだけでなく、モータースポーツファンも満喫できたイベントとなったに違いない。














































