新井大輝が欧州ラリー選手権に挑戦! 86/BRZレースや全日本ラリーにも!!
2019年4月4日
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムを終えてからも、その抜群の速さから今後の動向が注目されていた新井大輝が、4月3日、2019年の活動計画を発表した。
新井大輝は、今シーズンはFIAヨーロッパラリー選手権とJAF全日本ラリー選手権、すでに開幕しているTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースへの参戦を表明した。
海外でのラリー活動は、昨年まで欧州をメインにラリー活動をしてきた経験を活かし、ERC(FIAヨーロッパラリー選手権)にチャレンジする。
参戦イベントは、第3戦Rally Liepaja(ラトビア/グラベル)、第4戦Rally Poland(ポーランド/グラベル)、第5戦Rally di Roma Capitale (イタリア/ターマック)、第6戦Barum Czech Rally Zlin(チェコ/ターマック)の4戦にエントリー予定だ。
ERCのチーム運営は、WRCでグループNチャンピオンにも輝いたことのあるマンフレッド・ストール率いる「ストールレーシング/STARD(Stohl Advanced Research and Development)」が行い、チーム監督には新井敏弘が就任する。マシンはFIA R5車両を使用予定で、28歳未満の選手が対象のERC1ジュニアチャンピオンの獲得を目指す。
国内へと目を移すと、5月3~5日に日程で開催されるJAF全日本ラリー選手権第4戦久万高原ラリー(愛媛県/ターマック)以降の合計7戦への参戦を表明。
ドライブするマシンは明らかにされていないが、トップカテゴリーであるJN1での参戦が確定している。こちらのサポートはアライモータースポーツが担当する。
新井大輝は「R5は全体的なグリップも高いですし、コントロール性能も高いので姿勢変化はギリギリでいい。ブレーキで一瞬沈み込んだ瞬間に姿勢変化させて縦に出す。レース車両みたいな動かし方です」と、これまでの経験からR5マシンの運転に自信を示す。
さらに、「ERCで経験を積むことにより、ドライバーとしても一段と成長できるものと確信しています。また、3年ぶりに参戦する全日本ラリー選手権は、これまでの自己最高位の2位を更新して選手権初優勝を目指します」と抱負を語った。
また、すでに3月22~24日に鈴鹿サーキットで開幕している、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ RaceのプロフェッショナルシリーズにスバルBRZで参戦しているが、こちらはRECARO 86/BRZ RACING TEAMより6戦へ参戦予定。
高度な接近戦やタイヤマネジメントが要求される同レースでの経験は、ターマックラリーにおけるタイヤへのより深い理解が得られるだろうし、ドライバーとしても、これまでとは異なるモータースポーツ人生を切り拓くチャンスに恵まれることだろう。
ERCは伝統あるラリーで構成されていることからラリー関係者からの注目度も高い。
そこで再び活躍することでWRCへのステップアップへの道が広がっていくかの可能性も大きい。また、全日本ラリー選手権では父親である新井敏弘とのチャンピオンを巡るバトルも起きるはず。今シーズンの新井大輝の活躍に注目したい。
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