2019スーパー GTが岡山で開幕 雨の決勝は赤旗終了の波乱の展開に
2019年4月19日

2019 SUPER GT Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE
開催日:2019年4月13~14日
開催場所: 岡山国際サーキット(岡山県美作市)
主催:株式会社岡山国際サーキット、AC、株式会社GTアソシエション
(参考元:
https://motorsports.jaf.or.jp/calendar/2021/race/supergt/
)
4月13~14日にかけて、岡山国際サーキットで「2019 SUPER GT」が開幕。雨でセーフティカー導入5回、赤旗中断が二度も起きた荒れたレースになった。予選5番手からスタートした#8「ARTA NSX-GT」(野尻智紀/伊沢拓也組)が勝利を手にし、GT300クラスは地元岡山の#96「K-tunes RC F GT3」(新田守男/阪口晴南組)が優勝した。
桜が満開の岡山国際。暖かい天候の13日に行われた公式予選は、GT500クラスで全15台中11台が、従来の1分18秒126を超えるコースレコードを更新。
1分16秒602でポールポジションを獲得したのは、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)で、昨年の富士大会以来のPP獲得。2番手には1分16秒876で#12「カルソニック IMPUL GT-R」(佐々木大樹/ジェームス・ロシター組)が着き、フロントローをGT-Rが独占する。 一方レクサス勢は、6台中5台がQ2への進出がならず、勢力地図が一変したように見えた。またGT300クラスでは、今季はスーパーフォーミュラと掛け持ち参戦する福住仁嶺が、1分24秒889で#55「ARTA NSX GT3」(高木真一/福住組)をポールに導いた。
決勝日は午前中から雨が降ったり止んだりの天候に。グリッドウォークでは雨は止んでいたが、82周の決勝レースがスタートする前から雨粒が落ちて来て、レースはセーフティカー(SC)の先導で始まった。
3周完了でSCが隊列から離れてバトル開始。昨年のチャンピオンで予選3番手の#1「RAYBRIG NSX-GT」(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)がヘアピンで2番手に浮上。しかしGT300の車両が1コーナーで接触&コースアウトし、すぐにSCランとなった。
10周完了でバトル再開。ミッドシップ車両のためにリヤタイヤの暖まりが早いのか、#1山本が1コーナーで#23クインタレッリをかわしてトップを奪った。また予選4番手の#17「KEIHIN NSX-GT」(塚越広大/ベルトラン・バゲット)も2番手へ順位を上げた。しかし雨量が増えた13周目のモスSで多重クラッシュが発生し、SC導入直後に赤旗が掲出されてレースは中断となった。
45分の中断後、SC先導でレースが再開。19周終了でSCが離れ、予選5番手の#8伊沢が3番手に上がり、NSXがトップ3を独占する形となった。しかし24周目の1コーナーで、トップの#1山本に#17塚越が接触。#1山本はコースアウトして身動きが取れなくなり、ここで5回目のSC導入に。隊列を立て直した後もSCランが続いたが、32周目に再び赤旗が掲出されてレースが中断。雨による視界不良と安全面を考慮して30周で終了となった。
トップを走行していた#17塚越は、危険なドライブ行為として34秒のペナルティが加算され14位に。代わって#8伊沢が繰り上がり、昨年最終戦からの連勝で平成最後のGTレースでのウィナーとなった。2位は#23、3位は#12と共にGT-R勢が占めた。
レース後、#1伊沢は「コース上に留まるのも難しい中、何とかニッサンの2台を抜く事が出来ました」と語り、続けて「前を走っていたホンダ2台がいなくなって、結果的に優勝出来たのは複雑な気持ちですが、そういう位置にいられた事が大きいと思うので、良かったと思います」と振り返っていた。








