愛知・キョウセイドライバーランドで 車種も多彩な恒例オートテスト開催!

レポート オートテスト

2019年6月11日

全国各地で開催されているJAF新種競技「オートテスト」。6月2日に愛知県岡崎市のキョウセイドライバーランドで、「始めよう、モータースポーツ! オートテスト in キョウセイ」が開催された。

始めよう、モータースポーツ! オートテスト in キョウセイ
開催日:2019年6月2日
開催地:キョウセイドライバーランド(愛知県岡崎市)
主催:ZEST

 多くの参加者を集めるようになった、国内導入されて5シーズン目を迎えたオートテスト。愛知県岡崎市にあるキョウセイドライバーランドでは、JAF加盟クラブのチームゼスト(ZEST)主催のオートテストが初年度の2015年から開催されており、今回はあいにくの曇り空の中、43名のエントリーを集めた。

 参加者の顔ぶれは、オートテストらしくミニバンやワゴンにハイブリッド車といったファミリーカーから軽トラックまでと多種多彩。そのうちの16人がオートテスト初参加、というよりはモータースポーツ初体験というフレッシュなメンバーが集まった。

 クラスは4つに分けられており、オートテスト参加経験が多いドライバーからAクラス、Bクラスにそれぞれ10台前後で振り分け、Cクラスはこれまで1度参加したドライバーと初参加者の11台、Dクラスは初参加者10台という構成になっていた。

 コースはスタートして短いストレートを走った後に、右回りの定常円をクリアしてから半径の小さい左回りの定常円をこなし、1つ目のボックスNo1にアタマから進入してストップ。そこからオートテストの特徴であるバックで右ターンをしながらボックスNo2に進入。そこから再び大きな右ターンをしてからパイロンスラロームをこなしてゴールとなる。

 ZEST主催によるオートテストは、これまで練習走行前に入念なドライバーズブリーフィングを行ってきたが、本大会ではオートテスト経験者も多くなってきたことから、今回は重要なポイントのチェックのみに留めていた。

 そして、初心者に対しては、講師が解説しながらコースを歩く慣熟歩行の後を経て、オートテストのベテランが参加するAクラスの練習走行の走りを見た後に、不明な点について質問を受け付ける方式へと変更。数々のオートテストを主催してきた同クラブだけあって、参加者のニーズに合わせた運営方式に進化させている点も見どころだった。

 今大会の順位決定は、各クラス2回の走行で、ポイントが少ない走行回の結果を上位とする方式。ここでいうポイントとは、走行タイムの数値をそのままポイントとし、走行時に生じたペナルティを加えたもの。ミスコースには30点、パイロンタッチには5点、ガレージに完全に進入しない場合は5点など、オートテストではオーソドックスなペナルティ基準が採用されていた。

 実際の走行に目を移すと、Aクラスでは、1本目にパイロンタッチがあって下位に沈んでいた浜屋雅一(スイフトスポーツ)だったが、2本目はきっちりと走りきり勝利を手にした。Bクラスは2本目に逆転を狙った児玉正弘(86)と今岡健(シビック)はタイムが伸びず、佐々木啓二(スイフト)が逃げ切った。

 Cクラスは初参加の夏賀悠二(MR2)がBクラスのタイムを上回る走りで優勝。Dクラスは小川卓(86)と柚木崎遥(BRZ)が同ポイントでフィニッシュしたが、残りの1本のポイント差で小川に軍配が上がった。

かつては全日本ジムカーナ選手権も開催されていた愛知県岡崎市のキョウセイドライバーランドが会場。
本番で走るコースを事前に徒歩で確認する「慣熟歩行」では、講師が引率して解説する方式を採用した。
今回のコースは、90度配置の「ダブルガレージ」がキモ。大会MCの実況もあり、各トライは白熱!
Aクラス表彰。経験者らしく僅差の勝負での優勝はスズキ・スイフトスポーツの浜屋雅一選手。2位はホンダ・ビートの日紫喜俊夫選手、3位はスズキ・アルトワークスの大塚拓哉選手。
Bクラス表彰。優勝はスズキ・スイフトの佐々木啓二選手。2位はトヨタ・スプリンタートレノの児玉正弘選手、3位はホンダ・シビックの今岡健選手。各車1回目の結果で勝負が決した。
Cクラス表彰。トヨタMR2を駆り2回とも最小ポイントを獲得した夏賀悠二選手が優勝。2位はホンダS2000の見村壮彦選手。3位はスズキ・アルトワークスの樋口大輔選手。
Dクラス表彰。優勝はトヨタ86で2回目の走行で見事に逆転した小川卓選手。2位はスバルBRZの柚木崎遥選手、3位はトヨタ・ヴィッツRS"G's"の水谷伸彦選手。
 今大会には女性ドライバーも数多く参戦。参加上位のドライバーにはWomen’s副賞が贈られた。
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