フォーミュラ3岡山大会は3レースで3人のウィナーが誕生!
2019年6月12日
2019年の全日本フォーミュラ3選手権第3大会が岡山国際サーキットで開催。サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)が3戦連続表彰台でランキングトップを快走する一方、Nクラス含め参戦4年目の片山義章(YTB by Carlin)がフォーミュラ3待望の初優勝を飾った。

2019年全日本フォーミュラ3選手権第6戦・第7戦・第8戦
開催日:2019年6月8~9日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)
主催:株式会社岡山国際サーキット、AC
8日午前中の公式予選では、フェネストラズがベストタイム、セカンドベストタイムともにトップタイムを奪い、2戦連続でポールポジションを獲得した。フロントローは、片山と宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が分け合った。
25周で争われる第6戦は、5番手スタートのエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)がトップで1コーナーを通過するが、ジャンプスタートの裁定が下りドライブスルーペナルティを科されて後退した。
フェネストラズが首位に戻り、その後方で片山と宮田の2位争いが展開された。フェネストラズはファステストラップを更新して後続を引き離していったが、中盤からは宮田もペースアップし、フェネストラズのタイムを塗り替える。
最終的に、24周目に宮田が記録した1分23秒295がファステストラップとなり、1ポイントをもぎ取った。優勝はフェネストラズで今季5勝目。片山は自己最高位の2位表彰台となった。


翌9日午前中に行われた第7戦は、2番グリッドの宮田が好スタートでフェネストラズをかわしトップを奪取した。宮田のチームメイトで、今大会スポット参戦する阪口晴南(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)も5番グリッドからオープニングラップで3番手に浮上。
2位に下がったフェネストラズは、序盤にファステストラップを記録するなど速さを見せて追いかけたが、終盤に大津弘樹(THREEBOND RACING)が1コーナーでクラッシュし、車両回収のためにセーフティカーが導入された。
バトルが再開したのは最終ラップに入った時点。宮田はリスタート後もフェネストラズを抑え切り、今季2勝目を飾った。阪口も3位に入り、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sは1-3フィニッシュとなった。


第8戦のスターティンググリッドは第6戦決勝結果によって決定され、フェネストラズと片山がフロントローに並んだ。
片山がスタートダッシュを決めてフェネストラズを逆転。オープニングラップからレース中盤までの接近戦でフェネストラズを抑え切ると、後半は2位以下を引き離していった。
ファステストラップはフェネストラズに奪われたものの、片山は最後まで全力でプッシュを続けトップチェッカー。ホームコースである岡山国際サーキットでフォーミュラ3総合初優勝を飾った。フェネストラズは6勝目を逃したものの、3戦連続表彰台でランキング首位をキープ。3位には宮田が入った。


フォト/吉見幸夫、JAFスポーツ編集部 レポート/皆越和也
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