2019年も宮城で開催! JAF東北地方選手権・JMRC東北シリーズモータースポーツ表彰式
2020年1月24日
東北六県で行われた2019年のレースやラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアルで好成績を修めた選手の栄誉を称えるモータースポーツ表彰式が宮城県仙台市で開催された。
JAF東北地方選手権・JMRC東北シリーズ
2019年モータースポーツ表彰式
開催日:2019年12月15日
開催地:ホテルニュー水戸屋(宮城県仙台市)
主催:JAF東北本部、JMRC東北
宮城県仙台市の秋保温泉にある「ホテルニュー水戸屋」コンベンションホール「曙」にて、12月15日(日)、JAF東北地方選手権及びJMRC東北シリーズのモータースポーツ表彰式が行われた。
毎年恒例の表彰式では、2019年に開催されたJAF菅生スーパーFJ選手権やJAF東北ジムカーナ選手権、JAF東北ダートトライアル選手権、JAF菅生サーキットトライアル選手権のほか、JMRC東北ダートトライアルチャンピオンシリーズやJMRC東北菅生スーパーFJ選手権やJMRC東北レースシリーズ(ロードスターカップ)、JMRC東北ラリーシリーズ、JMRC東北ジムカーナシリーズ、JMRC東北菅生サーキットトライアル選手権のシリーズ上位入賞選手が招かれて、180名を超える表彰対象者にシリーズ賞典が授与された。
式典は、主催者代表としてJAF東北本部の菊池斉事務局長とJMRC東北の小野守平運営委員長の挨拶、及びJAFモータースポーツ部の村田浩一部長の乾杯により13時から開幕。用意された立食形式の食事を堪能しながら各カテゴリーの表彰が行われた。
来賓にはスポーツランドSUGOの遠藤渉社長やJMRC全国評議会の小口貴久議長、エビスサーキットの熊久保信重社長、サーキットパーク切谷内の横町秋男社長、丸和オートランド那須の坂本光弘社長、モーターランドSPの小橋勝利社長が招待され、スポーツランドSUGOモータースポーツ部の高橋吉男主管や小口議長、エビスサーキットの片岡英一支配人、サンライズサーキットの坂本光社長が登壇した。
今回も表彰ステージにはレッドカーペットが用意され、各クラスのチャンピオンが花道を歩んで最後に登壇。JAF菅生スーパーFJ選手権/JMRC東北菅生スーパーFJ選手権では若手期待の山陰一選手がタイトルを獲得。岩手県大鎚町からのチャレンジで、今後に期待のチャンピオン獲得となった。そして、JMRC東北ラリーシリーズの表彰では、花道の両脇に仲間が並び、チャンピオンを始めとした表彰対象者を拍手や声援で盛り上げていた。
また、筑波サーキット・コース1000で開催された「2019年JAFカップオールジャパンジムカーナ/JMRC全国オールスタージムカーナ in 関東」で優勝したPN2工藤典史選手とSA1小武拓矢選手、SC佐藤英樹選手や、北海道・オートスポーツランドスナガワに初上陸した「2019年JAFカップオールジャパンダートトライアル/JMRC全国オールスターダートトライアルin北海道」で優勝したSC1竹村由彦選手が壇上で表彰され、2019年JAF全日本ダートトライアル選手権PN3で自身初タイトルを獲得したエビスサーキットの竹本幸広選手や、秋田県大館市で開催されたJMRCオールスターラリーフェスティバル「第39回どんぐりハチ公ラリー」BC-3クラスで優勝したドライバーの佐々木浩選手も改めて表彰されていた。
そして、筑波1000のJMRC全国オールスタージムカーナで行われた「地区対抗戦」では、例年の合同チームではなく単独チームとして挑んだ結果、3位に中部チーム、2位に北海道&九州チームを押さえて、なんと東北チームが優勝。JMRCオールスタージムカーナの優勝旗が、JMRC東北ジムカーナ部会長の植松聖史部会長に小野運営委員長から手渡された。植松部会長は「東北地区が単独で地区対抗戦を優勝できたのは恐らく初めてだと思います。これもひとえに東北の素晴らしい仲間たちのおかげです。ありがとうございました」と締めくくった。
2019年JAF東北選手権チャンピオンインタビュー
「今シーズンは菅生しか出てませんでした。日本一決定戦には参加させてもらえたんですが、練習できないままの参加となり、しかも初めての鈴鹿サーキットだったので合わせ切れませんでしたね。リザルトはかなり下のほうで、マシンも初めてのクルマだったので難しかったです。小さい頃からレースが好きで、やりたくても何から始めればいいのか分からなかったので、専門学校経由でアルビレックス新潟さんと繋いでもらってスーパーFJに乗ることができました。専門学校に通っていたときにレーシングカートを少し乗ったぐらいで、翌年からいきなりスーパーFJだったので、2019年で初めてフォーミュラに乗った状態です。ということで、今シーズンは色々なラッキーが重なってチャンピオンを獲ることができましたね。自分はハコ車好きではあるんですが、クルマの動きの基礎を学べるのはフォーミュラだと思ってますので、この道を選びました。まだ1年やっただけですし、レースウィークしか走れてませんから、正直、乗れたな~という実感は全然ありません(苦笑)。でも、モノにできそうな感触はありました。運転はだいぶ上手になった実感はありますし、精神的にも強くなれた印象があります。でも、バトルの経験値がほとんどないので、そこが今後の課題ですね。もてぎや筑波は新潟から距離的にも近いので、2020年はその辺りの参戦を狙ってます!」
「何も事情を知らないでジムカーナに入ったんですが、もともとモーターランドSPをゲームで知っていて、ジムカーナをやろうと思ったときに、モーターランドSPでもジムカーナができるんだ、と思っていきなり参加したのがキッカケです。最初からPN-1に出たいなとは思っていて、これは後から知ったんですが、そうなるとPNが設定されているのが地区戦以上になるので、PN車両で、走ってみたかったコースでジムカーナに出るとなると、結果的にJAF東北戦になっちゃったという感じです。もともとサーキットは走ってましたが、最初のジムカーナは何も理解できずに大会を終えてしまいました。地元は茨城なんですが、モーターランドSPを走りたいと思って、大会にいきなり出てしまったんです(笑)。今でもジムカーナのことはよく分かってませんが、このシーズンは、ミスすることはいいんですが、次に同じ次元で同じミスをしないという考えでやってきました。一回ごとに確実に前に進めていればいいかなと思っているので、着実にステップは踏めていると思います。チャンピオンの実感はありませんが(笑)、少しづつ前進しているなという実感はありますね」
「関東ジムカーナではもう20年ほど走ってますがシリーズは2位留まりで、東北地区というかJAFの地区戦では初チャンピオンでございます(笑)。関東はなかなか苦しかったですね。タイヤがラジアルに変わる前の最後の年にチャンスがあったんですが、エキシージに乗り換えた野原(茂)にシリーズ途中に抜かれてしまったんです。表彰式自体は何度も出させてもらってますが、最上位は結局2位でしたね(笑)。現在は山野さん(山野哲也選手)の124スパイダーに乗り換えましたが、ブレーキを始めとしてまだまだ煮詰め切れてませんね。2020年はカラーリングも自分の色に変更しますし、もうちょっと上に行きたいなと思ってます。2019年は東北の工藤典史さんが誘ってくれたので、野口(弘毅)選手や小林(圭司)選手らと東北戦に遠征することにしました。PN-2はギリギリ3戦成立で、それをすべて獲ることができたので、今回のタイトルの決め手になったと思います。そのために菅生で結構練習したんですが、それが全日本の成績にも繋がったので有意義な1年だったと思います」
「菅生にはレース観戦で何度も行っていて、サーキットは趣味程度に走る感じでしたが、真剣に走り始めたのがここ数年なんです。以前はインプレッサに乗っていて、現在は通勤車を兼ねたGK5フィットRSです。自分が扱える範囲で技術を磨こうと思ってコンパクトなクルマにしたんですよ。サイズも違うしパワーも半分以下だったので、慣れるまで車載動画を見たり、外から仲間に見てもらったりして、色々研究しました。このシリーズにはベテランの方々が多く参戦されていて、走りのアドバイスや菅生の攻略法などを教えていただいて、初戦よりもタイムを伸ばすことができたんです。それが今回のタイトル獲得に繋がったと思います。自分のスキルアップにも繋がりましたし、充実したシリーズだったと思います」
「1年目が1勝3敗で佐藤さん(2018年BD-4チャンピオン佐藤清貴選手)に負け続けて悔しい思いをしたので、2年目は倍返しだという思いで、マシンもきっちり仕上げて挑んだのが良かったと思います。2019年は3戦ともドライで走れたので、皆さんのおかげで3戦3勝できました。私のクルマにはフロントに機械式LSDが入ってなくて、それまで必要性を感じてなかったので純正だったんです。またセッティングもうまく行ってなくて、クルマ全体の調子も良くなかったんです。タイヤはRE-71Rだったんですが、皆さんは12Dとかだったので苦しかったのもありましたね。今季は規則が変わって2018年と同じタイヤで走れたので、それも良かったですね。真夏で今までのベストのコンマ差のタイムが出せてましたし、11月にはベストを1.2秒くらい更新できて、2019年は無事に終えることができました。クルマがGDBインプレッサのF型スペックCという希少車なので大切に乗っていきたいと思います」
フォト/関根健司 レポート/JAFスポーツ編集部