青森岩木山の麓が舞台のジムカーナが今季初開催!ノートの藤澤満選手が快勝
2020年10月6日

北東北の名物ジムカーナイベントとして知られるCMSC青森ジムカーナが、今年も残暑厳しい9月上旬に開催された。
2020JMRC東北ジムカーナシリーズ第8戦
2020CMSC青森ジムカーナ 嶽きみカップ
開催日:2020年9月6日
開催場所:岩木山スキー場(青森県弘前市)
主催:CMSC青森
CMSC(コルトモータースポーツクラブ)青森は、東北を代表するラリーイベントのひとつである「ツール・ド・東北」の主催で名高いクラブだが、地元の弘前市近郊にある岩木山スキー場の駐車場でも、毎年、ジムカーナを数度、開催している。雪国ゆえ、例年、雪融けを待って6月頃に初戦を開催するスタイルを採っており、今年も当初は6月7日に第1戦を組んでいたが、コロナ禍のため、残念ながら中止を余儀なくされた。
7月に予定していた第2戦も中止となったため、今回の第3戦が今季初主催するジムカーナ競技会となる。なお今回は、JMRC東北ジムカーナシリーズ第8戦とのダブルタイトルが懸けられた。大会名となった、「嶽きみ」(だけきみ)とは今回の会場となった岩木山スキー場に程近い嶽高原で栽培されている、とうもろこしで、夏の一定期間だけ販売される限定ブランドとして知られている。今回の上位入賞者には、この嶽きみがプレゼントされた。
1,000cc以上のFWD車が対象のクラスⅡは7車種に分かれた8台のマシンで競われた。ヒート1は1分6秒277とただ一人、5秒台に乗せた岩手の藤澤満選手のノートが暫定ベストタイムを奪取。昨年のJMRC東北シリーズチャンピオンで、地元青森在住の木村文哉選手のコペンが1分7秒261で続いた。
注目のヒート2。木村選手は1秒以上もタイムを縮めて1分6秒台にタイムを入れるが、藤澤選手の暫定ベストには0.066秒届かず。タイムを更新されないまま、ウイニングランとなったラストゼッケンの藤澤選手は1分5秒597とさらにタイムを上げてゴール、優勝を飾った。
ノートという全国的にも稀少な車種で優勝の藤澤選手は、「今回はタイヤをノート用の太いものに替えたのが良かったと思います。それがうまくハマってくれました」と勝因を自己分析。走りについては、「踏める部分は踏んでいって、ターンも、いい感じにテールが出てくれたので、まずまずの走りはできたと思います」と振り返り、「今回勝てたので、この感じで地区戦でも頑張りたいと思います」と次なる挑戦に意欲を見せていた。
一方、1,000cc以上のRWD車が対象のクラスⅢには、S2000、BRZ、RX-7、MR2といった車種が参戦した。地区戦にも参戦する藤原雄司選手や米田茂選手といった有力勢がミスコースで沈む中、ヒート1で1分4秒907のベストを奪ったのは地元青森の越後谷圭一選手だったが、ヒート2に入ると米田茂選手が1分4秒288と越後谷選手の暫定ベストを大きく上回り、首位に立つ。
このタイムを聞いてスタートした越後谷選手は、「集中力だけは最後まで切らさないように走りました」と果敢に攻め続けて1分4秒102をマーク。僅差ながら再逆転に成功し、優勝をさらった。「今年、このコースを走るのは初めてだったんですが、先週、雨が降ったお陰で路面も洗われて、グリップも上がったので、2本とも気持ち良く走れましたね」と快走の理由をひとこと。路温が上がる夏場の開催でも、しっかりタイムアップできた岩木山の路面に改めて好フィーリングを持った様子だった。
そして排気量、駆動方式は問わないSタイヤ使用OKのクラスⅤでは、2台のランサー・エボリューションが激戦を展開した。ヒート1は1分4秒486をマークした葛西満選手がベストを獲り、中村武留選手が0.2秒で続いたが、ヒート2では中村選手が1分2秒617と大きくタイムを上げて葛西選手を約0.4秒逆転。今季初のジムカーナ参戦だったという中村選手は、「1本目はミスコースしかけてタイムを落としたので、2本目はミスコースだけはしないよう、かなり緊張しっ放しの走りでしたね。結果、堅実に走り切ったことが勝利に繋がったと思います」と笑顔で激戦を振り返っていた。

















フォト/滝井宏之 レポート/JAFスポーツ編集部
RECOMMENDED > おすすめ記事

全日本ジムカーナ第2戦名阪でPN2古田公保選手が全日本初優勝!
2025年4月25日

2025年1月から設置されたJAFの新たな専門部会「競技運転者(ドライバーズ)部会」の第1回会議が開催
2025年3月21日

開幕戦となった全日本ジムカーナ選手権、BC3クラス参入初戦で奥井優介選手が圧勝
2025年3月14日

マツダ車ユーザーの栄誉を称えるMAZDA SPIRIT RACING モータースポーツ表彰式が挙行
2025年3月5日