スーパーフォーミュラ・ライツ第1大会の富士は3戦ともウィナーが異なる混戦!
2021年4月9日
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2020年に全日本F3選手権から衣替えして2年目のシーズンを迎えた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。4月3~4日、富士スピードウェイにおいて第1大会3レースが初開催された。第1戦は名取鉄平選手(B-MAX RACING TEAM)、第2戦は佐藤蓮選手(TODA RACING)、そして第3戦は三宅淳詞選手(ルーニースポーツ)がそれぞれ初優勝を飾り、混戦を予想させる開幕戦となった。
2021年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第1戦/第2戦/第3戦
開催日:2021年4月3~4日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C
2年目を迎えた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の開幕戦には7チームから12台が参戦。スーパーフォーミュラ等へのステップアップを狙う10名と、ベテランドライバーによるマスタークラス2名というエントリーとなった。
3日の昼過ぎに第1戦と第2戦のグリッドを決める公式予選が行われ、チームを移籍した2年目の名取選手がベストタイムとセカンドベストをマークして2戦分のポールポジションを獲得。またフランスから帰国し、今季より参戦の佐藤選手が2戦とも2番手につけた。
3番手は第1戦が野中誠太選手(TOM'S)で、小林可夢偉選手の代役でスーパーフォーミュラに参戦することになった小高一斗選手の代わりとして、デビュー戦を迎えた。第2戦の3番手は、元F1ドライバーのジャン・アレジ氏の長男であるジュリアーノ・アレジ選手(TOM'S)が獲得した。
3日夕方に行われた第1戦は21周のレース。スタートではポールポジションの名取選手、フロントローの佐藤選手と続くも、予選3番手の野中選手は出遅れ、代わって3番手にアレジ選手、4番手に昨年FIA-F4チャンピオンである平良響選手(TOM'S)が続いた。
一時、名取選手は佐藤選手に1秒ほどのリードを築いたが、終盤に2台は接近。しかし名取選手は0.622秒差でトップを守りポール・トゥ・フィニッシュ。ファステストラップも記録してフルマークの初優勝となった。3位はアレジ選手だった。マスタークラスは8位ゴールの今田信宏選手(JMS RACING with B-MAX)が制した。
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第2戦は4日朝に15周のレースとしてスタート。決勝のコースイン時、平良選手にマシントラブルが発生して11台によるレースとなった。ポールシッターの名取選手がトップを守るが、背後に佐藤選手が食らいつき、2台によるトップ争いとなり、やや遅れてアレジ選手が続く展開に。
佐藤選手は名取選手に何度か揺さぶりをかけていたが、11周目のTGRコーナーで名取選手がブレーキをロックさせるとその隙を突いてトップを奪った。このラップ、最終のパナソニックコーナーでトップ2台に迫っていたアレジ選手は痛恨のスピンを喫してポジションダウン。
その後、佐藤選手は名取選手との差を2秒近くまで広げて初優勝を飾った。3位は野中選手で初表彰台を獲得。マスタークラスは今田選手が連勝した。
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4日夕方に行われた第3戦はウェットコンディションでスタート。予選2番手の佐藤選手がストールして最後尾に落ち、名取選手、アレジ選手、平良選手の順でTGRコーナーへ。佐藤選手は1周でピットインしてドライタイヤへ交換し、ファステストラップを刻み追い上げを図ったが、レース中盤に雨脚が強まり挽回はならなかった。
ウェットコンディションで6番手スタートの三宅選手が追い上げを見せ、8周目のストレートで平良選手をかわして3番手、さらに9周目のアドバンコーナーでアレジ選手をかわして2番手へ浮上。さらに12周目のアドバンコーナーでトップの名取選手を抜き去りトップへ。
そのまま15周のレースを約1秒差で逃げ切り初優勝を飾った。3位は追いすがる平良選手を0.006秒の僅差で振り切ったアレジ選手だった。マスタークラスはトップの今田選手が他車との接触でピットイン。これで植田正幸選手(ルーニースポーツ)がトップとなり今季初優勝。三宅選手と共にルーニースポーツが2クラスを制することとなった。
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フォト/石原康、吉見幸夫 レポート/JAFスポーツ編集部
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