日産が10月発売の『NISSAN GT-R NISMO』2022年モデルを先行公開

日産自動車株式会社は、専用色を設定した『NISSAN GT-R NISMO』2022年モデルと、さらに装備を奢った特別仕様車『NISSAN GT-R NISMO Special Edition』を10月の発売に先がけ、先行公開した。

 日産自動車株式会社は4月14日、『NISSAN GT-R NISMO』2022年モデル（以下、GT-Rニスモ）と『NISSAN GT-R NISMO Special Edition』2022年モデル（以下、スペシャルエディション）を先行公開した。

 両モデルの価格発表は本年の8月、発売は10月を予定している、とのことだ。

NISSAN GT-R NISMOには最先端のレーシングテクノロジーを投入

 グローバルモータースポーツに参戦して60年余り、世界のレースに挑戦し、数々の輝かしい成績を残してきたNISMO。GT-Rニスモは、NISMOの最先端のレーシングテクノロジーを惜しみなく投入したロードバージョンだという。

 今回公開された主な装備は、ルーフやNACAダクト付きエンジンフードをはじめとしたカーボン製のGT-Rニスモ専用外装、レイズ製アルミ鍛造ホイール、専用のVR38型エンジンに接続されるIHI製の高効率かつ大容量ターボの専用GT3タービンなど、16点に及んでいるそうだ。

 また、GT-Rニスモ専用色の「NISMOステルスグレー」を設定した、とのことだ。

NISSAN GT-R NISMO Special Editionには豪華な装備が加わる

 特別仕様車のスペシャルエディションはクリア塗装を施した、専用カーボン製エンジンフード（NACAダクト付き）を採用しているほか、レッドリム加飾が施された20インチの専用レイズ製アルミ鍛造ホイールも装着される、とのこと。

 そして、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどには、高精度重量バランスエンジン部品を採用。手組みの証として完成したエンジンに貼り付けられる「匠」のネームプレートも専用カラーとした、という。

価格の公開は8月、スペックの公開も待ち遠しい

 冒頭で価格の発表は8月、と発表されたが、専用エンジンの馬力などのスペックについてもふれられていなかった。今回の公開を見ただけでも、ベース車両のNISSAN GT-R（以下、GT-R）からパワーアップされることは疑いようがなく、スペックが公開されることも下記の特設サイトも見ながら、楽しみにしたい。

 GT-Rは、モータースポーツの世界ではスーパーGTのNISSAN GT-R NISMO GT500のGT500車両、そしてスーパーGTのGT300クラスやスーパー耐久におけるGT3車両の活躍ぶりが有名だ。

 2021年からはJAF全日本ジムカーナ選手権において、JG9クラスというオートマチック限定免許で運転できる四輪駆動車のためのクラスも新設されている。これまでGT-Rの目立った活躍は少なかったことから、もしGT-Rニスモが参戦することがあれば、熱い視線が注がれることになるのは間違いないであろう。

＜追加データ（カタログページURL）＞
・NISSAN GT-R NISMO 2022年モデル カタログ https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r/specifications/nismo.html

フォト／日産自動車　レポート／JAFスポーツ編集部