F1日本GP、2021年はHondaがタイトルスポンサーに決定、2024年までの開催契約も締結
2021年5月6日

Hondaは、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにて2021年10月8日から10日に開催されるF1日本グランプリレースのタイトルスポンサーに決定した、と発表した。また、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは2022年から2024年の、鈴鹿サーキットにおけるF1日本グランプリレースの開催について、契約を締結したことを明かした。
Hondaは、鈴鹿サーキットにて開催される「2021 FIA(※注)フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)シリーズ第17戦 日本グランプリ」(10月8日~10日)のタイトルスポンサーに決定したことを明かした。これにより、今回の日本グランプリレース(以下、日本GP)は、「2021 FIA F1世界選手権シリーズ第17戦 Honda日本グランプリレース」の名称で開催される、とのことだ。
会見に登壇した、本田技研工業株式会社 執行職 ブランド・コミュニケーション本部長 渡辺康治氏は「鈴鹿サーキットでの伝統あるF1日本グランプリレースのタイトルスポンサーを、再びHondaが務めることを大変光栄に思います。HondaにとってF1最終年となる今年、ファンの皆さまや関係者の皆さまにこれまでの感謝の意を表すとともに、日本のモータースポーツのより一層の振興につながる大会にしたいと考えています。また、スクーデリア・アルファタウリとレッドブル・レーシングの両チームと一丸となり、鈴鹿サーキットで最高のパフォーマンスを披露できるよう全力を尽くしてまいります。」とコメントした。
(※注)Fédération Internationale de I’Automobile(国際自動車連盟)の略称

気になるチケット概要は決定次第の案内も、2022年~2024年までの開催契約締結を発表
鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランド(以下、モビリティランド)からは代表取締役社長の田中薫氏が登壇。本年のF1日本GPは皆さまに安全に、安心して観戦いただくための、準備に全力を尽くしていく、とのこと。チケット概要については決定次第、案内するそうだ。
また、モビリティランドは、Formula 1(社長兼最高経営責任者:ステファノ・ドメニカリ氏)との合意のもと、2022年から2024年の、鈴鹿におけるF1日本GPの開催について、契約を締結したことも明かした。
ドメニカリ氏は会見に登壇こそしなかったものの、「Formula 1が、今後さらに3年間にわたって鈴鹿サーキットでレース開催を継続することとなり、心から喜んでおります。日本は、世界中のF1ファンの心の中に特別な位置を占めています。そして鈴鹿はこれまで、F1で最も伝説的な瞬間を生み出した舞台となってきており、実に11のドライバーズタイトルがここで決定しています。日本GPは常に、ファンの心を強くとらえる、手に汗握るドラマを披露してきました。私はFormula 1のアクションと興奮を、日本の情熱的なモータースポーツファンの皆さまにご提供し続けられることにわくわくしております。」と喜びのコメントをよせた。
さらにドメニカリ氏は「この開催契約延長は、アジアでFormula 1を発展させるという私たちの長期的な取り組みの一環であり、モビリティランドとの良好な関係を継続できることを嬉しく思っております。この合意に向けた継続的なご尽力に対して、モビリティランドの田中薫氏及び同社の方々に個人的に感謝申し上げたいと存じます。そして、プロモーターと協力し、鈴鹿でFormula 1の人気を高め、ファン層を増やすことを楽しみにしております。」と感謝のコメントも続いた。

鈴鹿サーキット開業60周年を迎える2022年以降も鈴鹿の空にF1サウンドが響く
会見に登壇したモビリティランドの田中氏は「2022年以降も鈴鹿サーキットでF1日本GPを開催することをとても嬉しく思います。契約にあたり、多大なる理解を示してくれたステファノ・ドメニカリ氏をはじめとするFormula 1のメンバーに、心から感謝いたします。今後も、世界中のファンに愛され続ける鈴鹿であり続け、モータースポーツ文化の繁栄に貢献できるよう、三重県、鈴鹿市をはじめとする地域の皆さまと力を合わせ、努力を続けてまいります。」とコメントした。
さらに田中氏は「2022年には鈴鹿サーキットが開業60周年を迎えます。2022年以降のF1日本GPの開催に加え、ファンの皆さまに驚き、喜び、感動していただけるよう、歴史と伝統を振り返りながら、未来に向けた新たな挑戦を行ってまいりますので、是非ご期待ください。」と2022年に控えた60周年以降の鈴鹿サーキットについてもコメントした。
今回の会見で2021年のF1日本GPは開催に向けて進んでいること、また、この世界最高峰のレースが2024年まで鈴鹿サーキットでの開催に合意し今後4年間、鈴鹿の空にF1サウンドが響くことが分かり、安堵した方も多いであろう。F1日本GPの開催に向けて尽力している関係者の皆さまに感謝するとともに来る10月10日、安全に、安心して観戦できる決勝レースがスタートされることに期待したい。
You Tubeの鈴鹿サーキットのチャンネルには「F1日本グランプリについてのご案内 / Announcement of Japanese Grand Prix」という動画も公開された。ドメニカリ氏と田中氏のコメントの前には、今までのF1日本GPのダイジェスト映像も収録されている。この動画や、角田裕毅選手をはじめHondaのF1パワーユニットを駆るドライバーたちの活躍などを楽しみながら、チケット概要の発表を待ちたい。

<追加データ(鈴鹿サーキットYou TubeチャンネルURL)>
・鈴鹿サーキットYou Tubeチャンネル「F1日本グランプリについてのご案内 / Announcement of Japanese Grand Prix」
https://youtu.be/zAddPyIUHY4
フォト/吉見幸夫、Honda レポート/JAFスポーツ編集部