スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会鈴鹿は名取鉄平選手が3連勝!!

レポート レース

2021年5月7日

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、4月24~25日に鈴鹿サーキットにおいて第2大会3レースが開催され、名取鉄平選手(B-MAX RACING TEAM)が3戦すべてで優勝を飾り、ポイントリーダーとしてライバルに大きなリードを築いた。

2021年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第4戦/第5戦/第6戦
NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース

開催日:2021年4月23~25日
開催地:鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
主催:GSS、SMSC、株式会社モビリティランド

 鈴鹿の第2大会には7チームから12台が参戦。スーパーフォーミュラ等へのステップアップを狙う9名と、ベテランドライバーによるマスタークラス3名というエントリーとなった。

 23日の夕方に第4戦と第5戦のグリッドを決める公式予選が行われ、名取選手がベストタイムとセカンドベストをマークして2戦分のポールポジションを獲得。第4戦の2番グリッドは野中誠太選手(TOM'S)、3番グリッドは佐藤蓮選手(TODA RACING)。第5戦の2番グリッドは佐藤選手、3番グリッドはスーパーフォーミュラとのダブルエントリーとなったジュリアーノ・アレジ選手(TOM'S)となった。

 12周の第4戦は24日の夕方に決勝が行われた。スタートを決めたのはポールスタートの名取選手と予選3番手の佐藤選手。7周目のデグナーで3番手走行の野中選手がコースアウトを喫し、これで予選4番手のアレジ選手が3番手へ。

 トップ2台は接近戦を展開し、ファイナルラップのストレートで並んで1コーナーも並走。しかし続く2コーナーで2台は接触し、佐藤選手はアウト側のタイヤバリアにクラッシュ。これでアレジ選手が2位、野中選手が3位でゴールとなった。マスタークラスは今田信宏選手(B-MAX ENGINEERING)が3勝目を飾った。

 第4戦と同じ12周で争われる第5戦は、25日の午前中に行われた。スタートでは名取選手と佐藤選手が順位を守って1コーナーへ。しかし3番手スタートのアレジ選手が遅れ、4番グリッドスタートの平良響選手(TOM'S)が順位をひとつ上げた。トップ2台は3番手との距離を離して走行。

 終盤10周目の2コーナーでアレジ選手が3番手に浮上した。前のレースで接触したトップの2台はそのままの順位でチェッカー。名取選手が連勝した。マスタークラスは今田選手がファイナルラップの日立Astemoシケインで他車と接触しリタイア。植田正幸選手(ルーニースポーツ)が2勝目を挙げた。

 17周で争われる第6戦は25日夕方にイベントの最終レースとして行われた。ポールスタートの名取選手にアレジ選手が迫るが抜くまでには至らず。そして4番手スタートからオープニングラップで3番手に浮上した平良選手がアレジ選手に迫った。一方最後尾スタートの佐藤選手は中盤の12周目に5位まで順位を上げ、14周目にはファステストラップをマークした。

 レースは名取選手が後続との差を広げて鈴鹿大会3連勝で4勝目。2位はアレジ選手、3位は平良選手でこれが初表彰台となった。6戦を終えて名取選手は61ポイントとなり、アレジ選手とは31ポイント差、佐藤選手とは32ポイント差。シリーズはまだ序盤だが、ポイント的にライバルたちを大きくリードした。なおマスタークラスは今田選手が4勝目を挙げた。

第2大会の3レースをすべて制した名取鉄平選手。第6戦はファステストを奪われるも、第4戦と第5戦はフルマークでポイントを獲得した。
第4戦の表彰式。左から2位のジュリアーノ・アレジ選手、1位の名取選手、3位の野中誠太選手、マスタークラス優勝の今田信宏選手が登壇。
第5戦の表彰式。左から2位の佐藤蓮選手、1位の名取選手、3位のアレジ選手、マスタークラス優勝の植田正幸選手が登壇。
第6戦の表彰式。左から2位のアレジ選手、1位の名取選手、3位の平良響選手、マスタークラス優勝の今田選手が登壇。

 2&4レースを彩るサポートレースとして開催されたN-ONEオーナーズカップ第3戦は、今シーズン最多の48台のマシンが鈴鹿大会のグリッドに揃った。土曜朝に行われた予選では、3分4秒台をたたき出した谷川達也選手がポールを獲得、吉田恭将選手が2番手に続いた。

 土曜昼の決勝でも谷川選手は好調な走りを披露する。好スタートを決めるとそのままトップを守り、途中にセーフティカー導入を挟むも、後続を寄せつけずにポール・トゥ・ウィンを飾った。2位は吉田選手、3位は6番手スタートの川福健太選手が入賞した。

優勝の谷川達也選手(HC東近江☆童夢☆N-ONE)。
N-ONEオーナーズカップの表彰式。左から2位の吉田恭将選手、1位の谷川選手、3位の川福健太選手。

フォト/吉見幸夫 レポート/JAFスポーツ編集部

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