荒天のオートポリス大会、第7戦は三宅選手が2勝目、第8戦は名取選手が5勝目を挙げる
2021年5月28日
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第3大会はオートポリスで開催され、5月15日の雨の第7戦では三宅淳詞選手(ルーニースポーツ)が今季2勝目を挙げた。また16日の第8戦は名取鉄平選手(B-MAX RACING TEAM)が今季5勝目を挙げた。なお第9戦は悪天候によりキャンセルとなった。
2021年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第7戦/第8戦/第9戦
N-ONE OWNER'S CUP Rd.4
2021 TCR JAPAN Series 第2戦 Saturday Series
開催日:2021年5月14~16日
開催地:オートポリス(大分県日田市)
主催:APC、株式会社オートポリス
15日は朝から雨が降り、コースは完全ウェットコンディション。予選はキャンセルとなり、専有走行3回目の走行結果により第7戦のグリッドが決定した。
ポールポジションは佐藤蓮選手(TODA RACING)、フロントローに鈴鹿で3連勝を遂げた名取選手以下、野中誠太選手(TOM'S)、三宅選手、河野駿佑選手(RS FINE)らが続く。エンジン交換のジュリアーノ・アレジ選手(TOM'S)は5グリッド降格の9番グリッドとなった。
天候不良のために29分遅れでセーフティカー(SC)スタートとなった第7戦は、3周完了でSCが隊列から離れてバトル開始。しかしその直前のファイナルコーナースタンドの入口でトップの佐藤選手がスピン&コースアウト。1コーナーでは三宅選手が野中選手をかわして2番手に順位を上げた。
トップに立った名取選手は後続を引き離して独走となったが、第1ヘアピン先の100Rの川に乗りスピン&クラッシュ。何とかコースに戻るが、これで三宅選手が難なくトップに立った。ここで2回目のSC導入となり、7周完了でリスタート。
8周目のさよりんブリッジ手前で2番手走行中の野中選手がコースアウトを喫してストップ。9番手スタートだったアレジ選手は8周目に河野選手に追いつき、9周目にかわして2番手に浮上した。
野中選手の車両を回収するために3度目のSCが導入されたが、11周目にタイムリミットの30分が経過してチェッカー。三宅選手が第3戦以来となる2勝目を挙げた。マスタークラスは今田信宏選手(B-MAX ENGINEERING)が5勝目を挙げ、また総合6位でゴールしたことで初のポイントを獲得した。
16日も朝から天候不順で霧がかかり、8時25分スタート予定の第8戦は午後にリスケジュールされ、第9戦はキャンセルとなった。第8戦のグリッドは専有走行3回目のセカンドベストで決定。ポールポジションは佐藤選手で、名取選手、三宅選手、アレジ選手、河野選手、野中選手という順のグリッド。
決勝直前までには雨も上がりコース上の水量も減っていたこともあり、ポールの佐藤選手と3番手の三宅選手、マスタークラスの今田選手がスリックタイヤに交換。12時25分にSC先導でスタートが切られた。
しかし強い風に乗った激しい雨が一気に降りコースはヘビーウェットに。3周を終えて三宅選手がピットインし、レインタイヤに交換。これで最後尾に順位を下げた。
6周目になると雨も上がり、8周完了でSCが隊列から外れてバトルがスタート。1コーナーで名取選手がトップに立ち、アレジ選手が2番手に浮上。佐藤選手はズルズルと順位を落とすことになった。名取選手に迫るアレジ選手だったが、レースは10周目に規定の30分が経過し10周でチェッカー。
名取選手はアレジ選手の追い上げを0.356秒差で振り切り、今季5勝目を挙げた。3位は今季初の表彰台獲得となった河野選手。また三宅選手は追い上げて6位でゴールした。そしてマスタークラスは9周目に今田選手のスピンもあり、SYUJI選手(B-MAX ENGINEERING)が初優勝を遂げた。
フォト/吉見幸夫 レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部