女性ドライバーたちによるワンメイクレース、KYOJO CUPが開幕！初戦は辻本始温選手が初優勝!!

6月6日、女性ドライバーたちによって競われるKYOJO CUPが富士スピードウェイで開幕、第1戦が開催された。ウエストレーシングカーズ製のVITA-01のワンメイクとなるシリーズは5シーズン目を迎えて、新たな女王の座を狙う15台のエントリーを集め、ホットバトルが繰り広げられた。

2021インタープロトシリーズ第1大会
2021 KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUM第1戦
（2021富士チャンピオンレースシリーズ第2戦）
開催日：2021年6月6日
開催地：富士スピードウェイ（静岡県小山町）
主催：富士スピードウェイ（株）、FISCO-C、MSCC

 ワンデー開催となるKYOJO CUPは午前中に予選、決勝は午後に行われる。その予選、初参戦にしてポールポジション（PP）を獲得したのは、昨年のTCRジャパン・ブロンズクラスのサタデーシリーズチャンピオンでもある下野璃央選手。

 「ウェットは練習から調子良かったので、雨降って欲しいなと思っていたので、自信を持って走れました」と雨の予選に期待していたことを明かした下野選手は、2番手の辻本始温選手を0.499秒引き離した。3番手には山本龍選手が続いた。

 午後になると雨も上がり、決勝では路面も限りなくドライに転じた。下野選手はオープニングラップこそトップを守ったが、2周目には辻本選手の逆転を許してしまい、山本選手をはじめ後続にも迫られてしまう。

 トップに立った辻本選手だが、下野選手との2番手争いを制した山本選手が襲いかかる。山本選手はスリップストリームを使ってストレートで下野選手に近づき、何度もTGRコーナーでオーバーテイクを試み、時にはコカ・コーラコーナーまでサイド・バイ・サイドで競り合った。

 しかし、しっかりインを固めた下野選手は、荻原友美選手らも追いついて混戦となったファイナルラップもトップを守り、フィニッシュまで誰の先行を許さなかった。

 「後ろからけっこうストレートで来たので、プレッシャーではあったんですが、1コーナーは得意なので、ここで行かせなければ大丈夫だと、自分に言い聞かせて、このレース振り切れました」と勝因を語った2年目の辻本選手は、開幕戦で嬉しい初優勝を挙げた。

 2番手フィニッシュは下野選手だったが最低重量違反で失格、2位には荻原選手が繰り上がり、辻本選手との好バトルを披露した山本選手はファイナルラップで痛恨のミスを喫して3位となった。第2戦は7月、鈴鹿サーキットで開催される。

フォト/石原 康、小竹 充 レポート/はた☆なおゆき、JAFスポーツ編集部
※一部誤りがございましたので、修正を施して再公開いたしました。