ジュリアーノ・アレジ選手が初優勝と2勝目を獲得、名取鉄平選手は第11戦でシリーズ6勝目を飾る
2021年6月28日
スーパーフォーミュラ・ライツの第4大会はスポーツランドSUGOで開催され、6月19日の雨の第10戦ではジュリアーノ・アレジ選手(TOM'S)が初優勝を飾り、20日の第12戦でも2勝目を飾った。20日朝の第11戦では名取鉄平選手(B-MAX RACING TEAM)が今季6勝目を挙げた。
2021年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第10戦/第11戦/第12戦
2021 N-ONE OWNER'S CUP Rd.6
開催日:2021年6月19~20日
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
主催:株式会社菅生、SSC
シリーズも折り返し地点となる第4大会のSUGOラウンドには、マスタークラス3台を含む12台が参戦。19日は朝から雨が降り、ウェットコンディションで予選が行われた。
ベストタイムはアレジ選手で、第10戦のポールポジションを獲得。これが初ポールとなった。2番手は名取選手が続き、3番手は佐藤蓮(TODA RACING)だった。セカンドベストは名取選手がトップで第11戦のポールを獲得。佐藤選手、アレジ選手がこれに続いた。
19日午後の第10戦は雨の中、26周もしくは40分の予定でスタート。アレジ選手がトップを守り名取選手が続いたが、3番手スタートの佐藤選手はスタートに失敗して最後尾まで順位を落とすこととなった。代わって3番手に順位をあげたのは平良響選手(TOM'S)だった。
レース中に雨量が増す中、10周目の最終コーナーでDRAGON選手(B-MAX ENGINEERING)がクラッシュを喫し、これでセーフティカー(SC)が導入。15周でリスタートとなったが、アレジ選手がファステストラップを更新しながら名取選手との差を広げ始めた。
40分が経過した24周でチェッカーフラッグが振られ、アレジ選手はオートポリス大会のスーパーフォーミュラに続き、スーパーフォーミュラ・ライツでも初優勝をポール・トゥ・フィニッシュで飾った。2位は名取選手、3位は平良選手だった。マスタークラスは畑享志選手(B-MAX ENGINEERING)が初優勝を飾った。
第11戦は曇天の20日午前に19周のレースとして行われた。コースにはウェットパッチは残るものの、レコードラインはほぼドライというコンディション。フロントローの名取選手と佐藤選手がスタートを決め、4番手スタートの平良選手がアレジ選手をかわして3位に浮上。
その後方では野中誠太選手(TOM'S)と河野駿佑選手(RS FINE)が接触し、河野選手が激しく横転。これでSCが導入となった。5周目にリスタートとなり、トップの名取選手が佐藤選手との差を広げにかかるも、佐藤選手が食い下がる展開に。
しかし最後は名取選手が佐藤選手との差を3秒に広げて今季6勝目を飾った。そして3位争いは平良選手、アレジ選手、三宅淳詞選手(ルーニースポーツ)の3台によって争われたが、平良選手が逃げ切って2戦連続の表彰台を獲得した。マスタークラスは今田信宏選手(JMS RACING with B-MAX)が6勝目を飾った。
第12戦は20日の午後に19周で行われた。なお第10戦の結果でアレジ選手がポールポジションを獲得。名取選手、平良選手の順でグリッドについた。
天候は晴れでドライコンディション。スタートで名取選手が遅れ平良選手にかわされたが、2周目の1コーナーで再び2番手を奪い返し、トップのアレジ選手に迫っていった。しかしアレジ選手が名取選手に2秒近い差をつけ、第10戦に続き2勝目を挙げた。
3位争いは平良選手、河野選手、三宅選手、佐藤選手、野中選手という5台によるバトルが展開されたが、平良選手が逃げ切り表彰台を獲得した。マスタークラスは今田選手が逆転で連勝、今季7勝目を挙げた。
■2021 N-ONE OWNER'S CUP Rd.6
フォト/吉見幸夫、石原康 レポート/JAFスポーツ編集部