阪口晴南選手がライバルの猛追をしのぎ切り、2年連続で鈴鹿大会を制覇

レポート レース

2021年8月5日

2021インタープロトシリーズ第2大会が7 月24 ~25 日に鈴鹿サーキットで開催され、プロフェッショナルレースの第3戦・第4戦ともにポールポジションからスタートした阪口晴南選手(INGING MOTORSPORT)が優勝を飾った。

2021 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第2大会
(2021鈴鹿クラブマンレースRound.4内)

開催日:2021年7月24~25日
開催地:鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
主催:ARCN、SMSC

 今年もシリーズ第2大会は鈴鹿サーキットが舞台となったが、2日間とも気温30度を超える灼熱のコンディションの中でのレースとなった。その中でインタープロトのプロフェッショナルレースは、IPクラス10台、Supraクラス2台、CCS-Rクラス3台の合計15台がエントリーした。

 24日に行われた公式予選では、各車が数少ないタイムアタックのチャンスをものにするために、特にIP車両は残り10分を切ったところでコースイン。0.1秒を争う激しいタイムアタック合戦が展開された。その中で、阪口晴南選手は早いタイミングで2分09秒962をマークし、ポールポジションを獲得した。

 25日には2つの決勝レースが行われ、両レースとも7周もしくは17分で争われた。第3戦の決勝ではスタートでトップを守った阪口選手だが、2番グリッドにつけた藤波清斗選手(GARDEN CLINIC RT)が背後に接近し、随所で横に並びかけようとした。気の抜けない2台のバトルは終盤まで続いたが、それでも最後まで隙を見せることのなかった阪口晴南選手が、トップのままチェッカーを受け、今シーズン初優勝を挙げた。2位には藤波選手が続き、3位には山下健太選手(NAVUL)が入った。

 わずかなインターバルを経て、スタートが切られた第4戦も、阪口晴南選手が先頭で周回を重ねていった。その後方では4周目の1コーナーで山下選手が藤波選手を抜いて2番手に浮上すると、すぐにトップの阪口晴南選手に接近。わずかな隙を見つけて並びかけようとしたが、阪口選手が最後までトップを譲らず、そのままチェッカーフラッグ。第4戦も阪口選手が勝利を飾った。2位には山下選手が続き、3位には中山雄一選手(岡山トヨペットK-tunes)が入った。

 Supraクラスでは、今回から同クラスにエントリーした石浦宏明選手(P.MU RACING SUPRA)が予選から速さをみせ、決勝も2連勝をマーク。CCS-Rクラスは阪口良平選手(NTP CCS-R)が終始安定した速さをみせて2連勝を飾った。

「こういう展開になることは予想していたので、そこにいろんな対策をして挑んだつもりでした。藤波選手や山下選手のペースが良かったですけど、その中で何とか抑えられて良かったです。特に2レース目の山下選手が速くて『本当にまずいな』と状態でした。あと1~2周あったら、どうなっていたか分からないですね。そういう意味で、予選の結果が全てだったかもしれません。2連勝は嬉しいですが、鈴鹿以外で表彰台に乗ったことがないので、もっと頑張らなければいけません。昨年はこの後の富士(第3大会)で良い結果を得られなかったので、次は頑張ります」と第3戦と第4戦で優勝の阪口晴南選手。
インタープロトプロフェッショナルシリーズ第4戦の表彰式。左から2位の山下健太選手、1位の阪口晴南選手、3位の中山雄一選手。なお阪口晴南選手は第3戦も制して2連勝。
Supraクラス第3戦と第4戦の優勝は石浦宏明選手。
Supraクラス第4戦の表彰式。左から2位の片岡龍也選手、1位の石浦選手。
CCS-Rクラス第3戦と第4戦の優勝は阪口良平選手。
CCS-Rクラス第4戦の表彰式。左から2位の山内英輝選手、1位の阪口良平選手、3位の荒聖治選手。

フォト/株式会社インタープロトモータースポーツ レポート/株式会社インタープロトモータースポーツ、JAFスポーツ編集部

ページ
トップへ