九州ジュニアシリーズは今季2度目のHSR九州決戦。オートテストも同日開催!
2021年8月17日
九州の初中級スラローマー対象のJMRCジュニアシリーズが、熊本のHSR九州を舞台として開催された。オートテストも同日開催され、終日、賑わいを見せた。
2021年JMRC九州ジムカーナジュニアシリーズ第3戦
RC熊本サマージュニアジムカーナ2021
開催日: 2021年7月23日
開催場所: HSR九州ドリームコース(熊本県大津町)
主催: RC熊本
RC熊本オートテストHSR九州2021
開催日: 2021年7月23日
開催場所: HSR九州ドリームコース(熊本県大津町)
主催: RC熊本
今年のJMRC九州ジムカーナジュニアシリーズは全5戦の開催が予定されている。熊本のHSR九州で3戦、福岡のスピードパーク恋の浦で2戦が開催されるスケジュールとなっているが、5月30日に開催が予定されていた第2戦はコロナ禍により、開催延期を余儀なくされた。そのため、今回の第3戦が実質的にはシリーズ第2戦という位置づけになる。4月に行われた開幕戦も今回と同様、HSR九州が舞台だったため、2戦続いてのHSR開催となった。
HSR九州は熊本県大津町の本田技研工業熊本製作所内にあるモータースポーツコース。ミニサーキットであるサーキットコース、オフロードコースも併せ持つが、ジムカーナが行われるコースはドリームコースの名で呼ばれている。フラットなコースは、白線とゼブラゾーンによって基本的なコースレイアウトが決められているが、ジムカーナの場合は毎回、この基本コースに捉われることなく、自由にコースが設定されるので、ほぼフルパイロンといってもいいジムカーナが行われている。
1,586ccを超えるFWD車両が対象のB-FF2クラスは、第1ヒート、與座貴昭選手のDC2インテグラが1分9秒947のタイムでトップに立った。開幕戦優勝の楠木達也選手のEP82スターレットが2番手につけたが、ペナルティを除いたゴールタイムでは、2本、パイロンタッチを喫した川満俊祐選手が與座選手に続くタイムをマークしていたため、第2ヒートの走りに期待が高まった。
しかし第2ヒートに入ると、1番ゼッケンのその川満選手は、今度はしっかりタイムを残して楠木選手のタイムを凌いだものの、與座選手のタイムには及ばず。與座選手も0.1秒のタイムダウンとなり、ラストゼッケンの楠木選手も同様にタイムを落としたため、與座選手が第1ヒートのタイムで逃げ切り、初走行のHSR九州でのデビューウィンを成し遂げた。
與座、川満の両選手は沖縄のJAF準加盟クラブ、Team Emotionに所属するスラローマー。與座選手は九州の大学で学んだ後、一旦、沖縄に帰っていたが、仕事で鹿児島に赴任となったため、今回初めて、このシリーズに参加した。川満選手は與座選手のインテグラでダブルエントリーすべく、当日は沖縄から駆け付けた。
與座選手は2016年に恋の浦で行われたJAFカップジムカーナにインテグラで参加したが、第1ヒートで転倒を喫して全損、ノータイムに終わった。今回はその競技車からパーツを移植した2台目のインテグラで臨んだが、「ミッションもオーバーホールしたばかりで、ダブルエントリーということもあったので、絶対にクルマを壊さない範囲で走りました。路面のグリップが凄く良かったので、次に走る時はもっと攻めたいと思います」と初走行のHSR九州での走りを振り返った。
一方、RWD車が対象のB-FRクラスは新旧のロードスター、86そしてS2000と多彩な車種が揃った。開幕戦はともに現行のND5RCロードスターを駆る松尾遥選手、古藤将太郎選手の順で1-2という結果になったが、今回は古藤選手が第1ヒートで唯一の1分9秒台をマークして折り返し、松尾選手が2番手に続いた。
注目の第2ヒート。先に走った古藤選手は、「途中でエンジンが吹け切ってしまって」と1秒以上もタイムダウンしてしまう。しかしラストゼッケンの松尾選手もタイムアップは果たせたものの、1分11秒台のタイムに留まり、逆転は果たせず。今年からマシンをチェンジした古藤選手が、ロードスターでの2戦目で初勝利をゲットした。松尾選手に続く3位には、86をドライブしたレディスドライバーの梅田久美選手が入賞した。
“ダブル・ガレージ”が勝負所となったオートテストはS660で参戦の篠原賢爾選手が優勝
JMRC九州ジムカーナジュニアシリーズが行われたHSR九州では、競技会終了後の午後からオートテストが行われた。コースはジムカーナが行われたドリームコースの半分ほどのスペースを使用。パイロンはジムカーナと同じ場所に置かれたが、当然ながらコースレイアウトは大きく変更され、速度の乗るセクションが中盤まで続く設定となった。
そしてコース終盤は、前進→後退と続くガレージ(車庫入れ)が連続してふたつ用意され、最後は180度ターンに近い設定のパイロンをクリアしてゴールという形が採られた。当日は33台が参加。競技は、走行タイムを小数点以下一桁まで計測。その数字をそのままポイントとして、各自ね2ヒートを通じて獲得したベストポイントで順位を競うという形で行われた。クラス分けはなかったため、33台が一堂に会して競う大接戦が予想された。
第1ヒートは河田誠也選手が40.7ポイントと断トツの高ポイントをマークしたが、第2ヒートに入ると、まずロードスターを駆った渡邉直人選手が40.3ポイントをマーク。さらに午前中のジムカーナで優勝を果たした古藤将太郎選手が40.1ポイントまで詰めて、勝負あったかと思われたが、第1ヒートでは4位だった後続の篠原賢爾選手のS660が39.2ポイントでゴール。結局、これが今回のベストポイントとなり、篠原選手が優勝を飾った。
フォト&レポート/JAFスポーツ編集部
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