野尻智紀選手がポール・トゥ・ウィンで今季3勝目

レポート レース

2021年9月3日

全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦がツインリンクもてぎで開催。予選でコースレコードを更新したポイントリーダーの野尻智紀選手(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得すると、決勝レースも盤石のレース運びで今季3勝目を飾り、初戴冠に大きく前進した。

2021年JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦
開催日:2021年8月28~29日
開催地:ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)
主催:M.O.S.C、株式会社モビリティランド

 ここまで開幕戦から2連勝を飾り、ポイントランキングをリードしている野尻選手。第3戦、第4戦では優勝争いに絡むことができず、やや勢いを失ってしまったかに見えたが、このラウンドでは再びライバル勢も驚愕する速さを見せつける。

 公式予選のQ1で、同じ組の2番手に対してつけた差はなんと1秒。Q2では、他のドライバーたちも調子を上げてタイム差は縮まったが、それでも0.4秒の差をつけて再びトップタイムでQ3へ駒を進めた。

 ポールポジション争いは、Q2で一気にタイム差を削ってきた関口雄飛選手(carenex TEAM IMPUL)の逆転にも期待がかかったが、野尻選手はそれまでの自己ベストタイムをさらに縮め、1分31秒073を記録。昨年、平川亮選手がもてぎで更新したレコードタイムを0.01秒破り、新たなレコードホルダーになるとともに、今季3度目のポールポジション獲得を果たした。

2020年の第1戦もてぎで平川亮選手が1分31秒083のコースレコードを打ち立てたが、それを0.01秒上回る1分31秒073秒でレコードタイムを更新した野尻智紀選手がポール獲得。

 フロントローには関口選手、2列目には松下信治選手(B-MAX Racing Team)と、4番手タイムを記録したもののエンジン交換によるグリッド降格ペナルティを受けた宮田莉朋選手(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)に代わって大湯都史樹選手(TCS NAKAJIMA RACING)がつけた。

 決勝レースでも、野尻選手はスタートダッシュに成功してレースをリードする。オープニングラップは、V字コーナーで福住仁嶺選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と山下健太選手(KONDO RACING)の接触から多重アクシデントが発生し、すぐさまセーフティカーが導入。

 レース再開後、ファステストラップを更新しながらギャップを広げにかかる野尻選手に対し、2番手の関口選手は10周目にいち早くピット作業へ向かいアンダーカット作戦に出た。野尻選手は関口選手の動きを見て、翌周にピットイン。チームもミスのない動きで作業を済ませると、野尻選手は関口選手の前でコースに復帰、関口選手のアンダーカット作戦阻止に成功する。

 早めのピット作戦に出た野尻選手と関口選手に代わってトップに立ったのは松下選手だが、こちらも15周を終えてピットイン。スタートで大湯選手をかわした平川選手(carenex TEAM IMPUL)が見た目上のトップに躍り出た。この時点で平川選手と野尻選手のギャップは23秒だったが、平川選手は自己ベストタイムを更新しながらそのギャップを広げていった。

 しかし、ピット作業後にトップを守り切るだけのマージンを築くことはできず、27周目に野尻選手がトップに返り咲く。その後は後続に脅かされることなく規定周回数の35周目を走り切りトップチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目をマークした。2位は関口選手。3位は終盤の平川選手の追撃をしのいだ松下選手が今季初表彰台を獲得した。

予選から決勝までパーフェクトなレースウイークを過ごした野尻選手。シリーズ5戦中3勝を挙げ、ポイントリーダーの座をしっかり固めた。
第5戦の表彰式。左から2位の関口雄飛選手、1位の野尻選手、3位の松下信治選手が登壇した。

フォト/石原康、吉見幸夫 レポート/浅見理美、JAFスポーツ編集部

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