2021年WRC最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2021」、実行委員会が開催断念を発表

ニュース ラリー

2021年9月8日

ラリージャパン2021実行委員会は9月7日、今シーズンのWRC第12戦として11月11~14日に愛知県・岐阜県で開催が予定されていた2021年大会について開催断念を発表した。

 2021年のFIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦として開催予定だった「フォーラムエイト・ラリージャパン2021」だが、9月7日、ラリージャパン2021実行委員会は同大会について開催断念を発表した。

 開催断念の理由について、同実行委員会は「公道を使用し地域の皆様とともに一丸となって開催されるWRCの競技特性を考慮するとともに、この先の国内における感染状況は今もなお予断を許さないことから、不本意ながらこの決定を下すに至りました」とアナウンスしている。

 今年こその開催に向けて、スポーツ庁を始めとする関係省庁、関係自治体、豊田スタジアム、愛・地球博記念公園、警察や消防、地域住民や就業者、通学者、そして業務提携企業・団体、パートナー企業、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟、およびFIAやJAF、WRCプロモーター、選手権参加チームや国内ラリー界などの理解や協力を得ながら、不断の準備を進めていた11年ぶりのWRC日本ラウンドは、2年連続で開催断念となった。

 9月1日付けでラリージャパン2021実行委員会の会長に就任した鈴木賢志氏は、プレスリリースにおいて以下のようにコメントした。

「フォーラムエイト・ラリージャパン2021が開催断念となり、楽しみしていた皆様には大変申し訳なく思っております。また、開催実現に向けて尽力いただいていた皆様には、心より感謝申し上げます。このコロナ禍をなんとか克服し、2022年に日本の地でWRCが開催できるように尽力して参ります」

 この発表により、FIA世界耐久選手権(WEC)富士大会、そしてFIAフォーミュラ1世界選手権(F1)日本グランプリ鈴鹿大会と合わせて、四輪モータースポーツにおける世界選手権は今シーズンも不開催となってしまった。

 2022年については、F1日本グランプリ、WEC富士6時間レース、WRCラリージャパンとも、すでにFIA国際スポーツカレンダー登録申請が行われている。2022年こそはF1、WEC、WRCの世界選手権の日本上陸に期待したい。

WRC開催予定地周辺で2019年11月に開催された「セントラルラリー愛知・岐阜2019」開会式の様子。

フォト/小竹充、JAFスポーツ編集部 レポート/廣本泉、JAFスポーツ編集部

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