カルソニック IMPUL GT-Rが5年ぶりに優勝、そしてSUBARU BRZ R&D SPORTが3年ぶりの優勝

レポート レース

2021年9月17日

スーパーGT第5戦が9月11~12日にスポーツランドSUGOにおいて開催され、GT500クラスは予選3番手の12号車カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治組)が5年ぶりの優勝で、平峰、松下両選手ともGT500初優勝を遂げた。GT300クラスは今季3回目のポールポジションから61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)が3年ぶりの優勝を果たした。

2021 SUPER GT Round5 SUGO GT 300km RACE
開催日:2021年9月11~12日
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
主催:株式会社菅生、SSC、株式会社GTアソシエイション

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、昨年の大会が開催されなかったスポーツランドSUGO。今年は観客数を5,000人に絞り、2年ぶりの開催となった。またスーパーGT後半戦スタートのこのレースで、今季2基目となるエンジンを搭載する車両が多く、トヨタは全車、日産は23号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)以外の3台、ホンダは8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)と16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)以外の3台が新しいスペックのエンジンとなった。

 11日は曇天で気温24度、路面温度27度とやや低めの中、公式予選が行われた。8号車NSXの福住選手が今季初のポールポジションを獲得。2番手に16号車NSX、3番手に12号車GT-Rがつけた。また予選12番手の23号車GT-Rは、予選終了後に今季3基目のエンジンに積み替えたため、決勝終了後にピットストップ5秒のペナルティを受けることになった。

 GT300クラスは61号車BRZの山内選手が、前戦の鈴鹿に続いて今季3回目のポールポジションを獲得。2番手は18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平組)の名取選手、3番手は60号車SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑組)の河野選手だった。

 12日は朝から晴天となり気温も上昇。気温28度、路面温度44度で、13時37分に83周レースがスタートした。序盤は8号車NSXの野尻選手が逃げる中、16号車NSXを先頭にした2番手争いが激しくなり、12号車GT-Rの松下選手と予選4番手スタートの17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)のバゲット選手が順位を入れ替えながら、21周目には松下選手が2番手に浮上した。

 31周でトップの8号車NSXがピットインして福住選手に交代。しかしこの作業中、左フロントタイヤがフロントバンパーに引っかかり、タイヤが路面に平置きされない状態でタイヤ交換が行われなかったことから、ドライブスルーペナルティを受けることになった。そしてチームがペナルティとなったことを確認中の47周目、最終コーナーで1台の車両が火災を起こしてストップ。これでセーフティカー(SC)が導入となった。

 SC中はペナルティ消化が禁じられているが、53周で8号車NSXはピットインしてピットロードを通過。ピット出口の信号を無視してSCランの隊列に戻ってしまった。さらに混乱は続き、8号車NSXは周回遅れとなり勝負権を失うことに。

 トップは12号車GT-Rの平峰選手、2番手は17号車NSXの塚越選手、そして3番手は1号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)の山本選手となり、54周でリスタート。ここから平峰選手が逃げて独走状態へ。

 64周目に1台の車両が1コーナー手前のコース脇に停車したことで、車両を排除するためにフルコースイエロー(FCY)となったが、65周目のリスタート時に1号車NSXの山本選手が2番手に上がった。

 レースはそのまま12号車GT-Rの平峰選手が後続を8秒以上引き離して5年ぶりの今季初優勝。平峰選手はGT500クラス参戦2年目で、松下選手はGT500クラス参戦5戦目で共に初優勝を飾った。2位はポイントリーダーの1号車NSX、3位は17号車NSXだった。

ともにGT500クラス初優勝を遂げた、平峰一貴/松下信治組。カルソニック IMPUL GT-Rとしては5年ぶりの優勝となった。
GT500クラスの表彰式。左から2位のSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)、1位のカルソニック IMPUL GT-R(平峰/松下組)、3位のAstemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)。

 GT300クラスはポールスタートの61号車BRZの井口選手がスタートから逃げの態勢に。5番グリッドスタートの55号車ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮組)の高木選手が2周目までに3番手に順位を上げ、18号車NSXの小林選手と2番手争い。21周目には2番手へ浮上した。

 一時は6秒近い差のあった61号車BRZと55号車NSXだったが、34周目には1.6秒差に縮み、55号車NSXが35周でピットイン。61号車BRZも37周でピットインしてコースに戻ったが、55号車NSXとは5.7秒差で実質的なトップに立っていた。

 45周目にSCが導入されたことで、61号車BRZのマージンはゼロとなってしまったが、51周でリスタートが切られると61号車BRZの山内選手はジワジワと55号車NSXを引き離し、終盤は独走状態に持ち込んだ。

 レースは78周でチェッカーとなり、61号車BRZが2位の55号車NSXに11秒以上の差をつけて3年ぶりの今季初優勝を遂げ、ポイントリーダーに立った。3位は10番グリッドスタートから前半で6番手まで順位を上げていた56号車リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)で、ポイントリーダーと1点差のランキング2番手につけた。

ここまで5戦中3回のポールを獲得してきたSUBARU BRZ R&D SPORT。なかなか優勝に手が届かなかった井口卓人/山内英輝組はようやく表彰台の頂に立った。
GT300クラスの表彰式。左から2位のARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮組)、1位のSUBARU BRZ R&D SPORT(井口/山内組)、3位のリアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)。

フォト/石原康 レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

ページ
トップへ