関口雄飛選手と野尻智紀選手がそれぞれインタープロトシリーズで今季初Vを飾る
2021年10月8日
2021インタープロトシリーズ第3大会が9月25~26日に富士スピードウェイで開催され、インタープロトプロフェッショナルクラスの第5戦は関口雄飛選手(人馬一体ドライビングアカデミー)が、第6戦は野尻智紀選手(J-Gear KI プロモート)がそれぞれ優勝を飾った。
2021インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第3大会
開催日:2021年9月25~26日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県御殿場市)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C
富士スピードウェイが東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技会場となっていたこともあり、同地でのレース開催は約3か月半ぶりとなった。
25日に行われた公式予選では、各車とも0.001秒を削り合う白熱したタイムアタック合戦が繰り広げられ、関口選手と坪井翔選手(NETZ NOVEL MIE)が、1分44秒984の同タイムを記録。先に計測していた関口選手が今シーズン初のポールポジションを獲得した。
26日に迎えた決勝レースは、午前中に行われたジェントルマンクラス第6戦で複数台が絡むアクシデントがあり、ランキング首位につける山下健太選手(NAVUL)をはじめ、3台がプロフェッショナルクラス決勝に出走できず、IP車両は7台でレースが行われた。
昼前から降り始めた雨の影響で、決勝レースはウェットコンディションに。第5戦では序盤から激しいポジション争いが繰り広げられたが、その中で関口選手はライバルたちの追い上げに屈することなくトップを死守。最終ラップでは8番グリッドからポジションを上げてきた野尻選手が背後に迫ってきたが、0.1秒差で逃げ切り今季初優勝を飾った。2位には野尻選手、3位には坪井選手が入った。
第5戦の到着順でグリッドに再整列し、スタートが切られた第6戦。2連勝を目指した関口選手だが、1周目にポジションを落としてしまうと、2周目のTGR コーナーで他車との接触により、マシンにダメージを受け、そのままリタイアとなってしまった。
一方、2番手で第6戦を迎えた野尻選手は1周目でトップに浮上。2番手に浮上した福住仁嶺選手(キーパー号)に、最後まで背後に迫られる展開となったが、隙を見せない走りでトップを守りきり、そのままフィニッシュ。
2019年の第3戦以来、約2年ぶりの勝利を飾った野尻選手。2 位には福住選手、3位にはロニー・クインタレッリ選手(ララパルーザ)が入った。
これにより、ポイントランキングは福住選手が合計62ポイントにしてランキングトップに浮上。今回の決勝で走ることができなかった山下選手が10ポイント差で2番手につけ、12月の最終第4大会を迎える。
Supraクラスには2台がエントリーし、石浦宏明選手(P.MU RACING SUPRA)が終始安定した走りで2連勝をマーク。4台で争われたCCS-Rクラスは松井孝允選手(NTP CCS-R)が接戦を制して、2連勝を飾った。
フォト/石原康 レポート/株式会社インタープロトモータースポーツ、JAFスポーツ編集部