スーパーGT今季初の合同テスト、GT500はau TOM'S GR Supra、GT300はJLOCランボルギーニがトップ
2022年3月18日

3月12~13日、岡山国際サーキットにおいてスーパーGTの今季初となる合同テストが行われ、40台が参加。GT500クラスでは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組)、GT300クラスでは88号車TBNのJLOCランボルギーニ(小暮卓史/元嶋佑弥組)がそれぞれトップタイムをマークした。
2022 SUPER GT 公式テスト岡山
開催日:2022年3月12~13日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)
GT500クラスは年間エントリーの全15台が参加。最も注目されたのはニューカマーであるニッサンZで、ホンダはNSXのtype Sのスタイルとなり、トヨタスープラも空力を変更しての走行となった。
またGT300クラスでは年間エントリー23台のうちマシンが間に合った20台が参加。こちらも新たなマシンであるトヨタGR86の走りに注目が集まった。なおランオフエリアの狭い岡山での安全性を高めるために、GT500車両には2ランク狭いリストリクターが装着された。
テストが行われた週末は曇天ながら暖かく、早く今シーズン用のマシンを見ようと多くのファンがサーキットを訪れ、スタンドやコーナーに陣取った。初日は午前中のセッション1で、36号車スープラの坪井選手が混雑するコースで1分18秒150のタイムをマークしてこの日の最速となった。また僅差で8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)、100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)が続いた。
GT300クラスでは88号車ランボルギーニの小暮選手が1分18秒215でトップにつけ、2番手は12年ぶりにコンビが復活した96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組)、3番手は9号車PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ組)だった。セッション1の後には15分間のフルコースイエロー(FCY)テストが実施された。
午後のセッション2では、終盤にGT300/GT500の専有走行が行われたが、セッション1のベストタイムを上回る車両はなかった。このセッションでは17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治組)がトップで、3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組)が2番手につけた。
またGT300クラスでは87号車TBNのJLOCランボルギーニ(松浦孝亮/坂口夏月組)がトップとなり、ランボルギーニが好調さを見せた。さらに注目の30号車apr GR86 GT(永井宏明/織戸学組)が4番手につけた。


2日目の朝に行われたセッション3では3回の赤旗中断があり、昨年のGT300クラスチャンピオンであるSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)が2コーナーの縁石に乗りタイヤバリアにクラッシュ。午後のテストに参加できなくなってしまった。セッション2の終了後には、前日に引き続きFCYテスト、セーフティカー訓練が実施された。
午後には恒例のスタート練習が行われ、模擬スタートの迫力を堪能することができた。そのまま流れはセッション4へ突入し、各車両はセッション3までに選んだタイヤのロングランテストへ。セッション3で赤旗中断があったことから、このセッションは15分延長で行われた。
2日間でのベストタイムは36号車スープラで、これに8号車NSX、100号車NSX、17号車NSX、23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が続いた。さらに各車のタイム差は非常に接近しており今季は混戦が予想される。
GT300クラスは2日間で88号車ランボルギーニ、96号車RC F、9号車フェラーリ、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)、87号車ランボルギーニという順位だった。
合同テストは3月26~27日に富士スピードウェイでも開催され、いよいよ4月16~17日に岡山国際サーキットでシーズンがスタートする。


フォト/© GTA レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部
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