ENEOS X PRIME GR Supraとリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが岡山ラウンドを連覇
2022年4月28日
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スーパーGTシリーズの開幕戦が4月16~17日に岡山国際サーキットで行われ、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組)がポール・トゥ・フィニッシュし、表彰台をトヨタ、ホンダ、日産が分け合った。GT300クラスは予選5番手からトップを奪った56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が逆転&独走で優勝。両クラスとも昨年の岡山ラウンドウィナーが連覇を決めた。
2022 SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE
開催日:2022年4月16~17日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)
主催:株式会社岡山国際サーキット、AC、株式会社GTアソシエイション
日産が新型Zを投入し、ホンダはNSXのタイプSへ車体を変更、トヨタも空力他を改良して迎えた、2022年シーズンのスーパーGT。開幕戦の大会期間となる4月16日は晴天ながら冷たい北風が強く吹く中、距離を取ってのピットウォークが再開された。
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気温17度の14時から公式予選が行われ、GT500クラスは朝の公式練習でトップタイムをマークした23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)と3番手の3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組)がまさかのQ1落ちを喫する中、ポールポジションを獲得したのは14号車スープラの大嶋選手。2番手は39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組)と、スープラがフロントローを独占した。3番手は100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)で、日産勢のトップは5番手の24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)だった。
GT300クラスでは昨年のチャンピオン、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)がポールポジションを獲得し、2番手は12年ぶりにコンビが復活した96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組)、3番手は10号車TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき組)と、ダンロップタイヤユーザーがトップ3を占めた。
11日の決勝レース(82周)は、航空自衛隊F-2戦闘機3機のデモフライトの後、快晴で気温23度の14時5分にスタートした。コース幅が狭くて抜きどころの少ない岡山では、序盤から長い隊列の超接近戦が展開。
GT500クラスではGT300車両に追いついた頃から14号車スープラの大嶋選手がバックマーカーを巧みに利用しながら後続を引き離した。2番手争いは39号車スープラの関口選手、100号車NSXの牧野選手、38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組)の立川選手、12号車カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組)のバゲット選手の4台が一塊になっていたが、立川選手が22周目までに2番手へ順位を上げた。
29周目からピットインをする車両が出始め、33周目までにはほとんどの車両がピット作業を済ませた。52周目に最後の1台がピットインすると、トップは14号車スープラの山下選手、約10秒後方に12号車Zの平峰選手、38号車スープラの石浦選手、39号車スープラの中山選手が2番手争いを展開。そこへ100号車NSXの山本選手が追いついた。
68周目に1コーナー手前でクラッシュした車両があり、フルコースイエロー(FCY)となり、2番手争いは12号車Z、38号車スープラ、100号車NSX、そして終盤大きく順位を上げて来た23号車Zの松田選手、3号車Zの高星選手の5台に。
72周目にはタイヤが辛くなった12号車Zが順位を3つ落とし、73周目には23号車Zが3番手まで浮上し、14号車スープラ、100号車NSX、23号車Zの順に。しかし14号車スープラには10秒近いマージンがあり、そのまま独走優勝かと思われた77周目にヘアピンでアクシデントが発生し、このレース2度目のFCYとなった。
これが解除された時、14号車スープラの目の前で車両がスピンしたことで接触があってタイムロス。さらに100号車NSXはフル加速して2台の差は1.9秒まで縮まった。しかし14号車スープラの山下選手は落ち着いて残り3周を走り切り、大会連覇を果たした。2位は100号車NSX、3位は9番手から怒涛の追い上げを見せた23号車Zだった。
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GT300クラスでスタートを決めたのは3番手スタートの10号車GT-Rの大草選手、5番手スタートの56号車GT-Rの藤波選手で、オープニングラップで10号車GT-Rは2番手、56号車GT-Rは3番手に順位を上げ、トップの61号車BRZの井口選手を追った。
これに続いたのが4番手スタートの18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進組)の小林選手で、やや距離を置いて96号車RC Fの新田選手と9号車PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝組)の横溝選手が5番手争いを展開した。
18周目に2番手に順位を上げた56号車GT-Rは、23周目のリボルバーコーナーで61号車BRZを抜いてトップに浮上すると、後続を引き離していった。25周目から早めのピットインをする車両が出始め、35周目に2番手の61号車BRZがピットイン。しかし作業を済ませるもエンジンが掛からず、ここで大きくタイムロス。一気に16番手まで順位を落とすことになった。
37周目にトップの56号車GT-Rがピットインしてオリベイラ選手へ交代。46周目に前車両がピットインを済ませると56号車GT-Rがトップに返り咲き、3秒後方に18号車NSXの太田選手と9号車フェラーリのコッツォリーノ選手がつけていた。しかしここから56号車GT-Rが再び後続を引き離し独走状態へ。2番手争いはテール・トゥ・ノーズ状態が続いていたが、タイヤのグリップを失った9号車フェラーリが遅れ始めていた。
61周目のヘアピンで6番手を走行していた96号車RC Fの高木選手が、前の車両を抜こうとしたが止まりきれずGT500車両に追突。何とかコース復帰するもメインストレートに戻って来た際にボンネットがめくれ、高木選手は前が見えない状態に。車両を停めようと試みたが1コーナー手前のコンクリートウォールにクラッシュしてコース上にストップし、これでFCYとなった。
FCY解除後の71周目にヘアピンでアクシデントが発生し、この日2度目のFCYとなった。これが4分後に解除されると、4番手を走行していた65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組)の蒲生選手が、9号車フェラーリをかわして3番手に。そのまま56号車GT-Rが2位の18号車NSXに14秒の大差をつけて大会を連覇した。
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■Porsche Carrera Cup Japan 2022 第1戦&第2戦
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フォト/石原康、遠藤樹弥 レポート/皆越和也、JAスポーツ編集部
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