小高一斗選手が2勝、太田格之進選手が1勝を挙げ、シリーズを一歩リード
2022年5月2日
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、4月22~24日に鈴鹿サーキットにて第2大会3レースが開催された。第4戦と第6戦は小高一斗選手(TOM'S)、第5戦は太田格之進選手(TODA RACING)が優勝し、このふたりがポイントランキングで頭ひとつリードする形となった。
2022年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第4戦/第5戦/第6戦
N-ONE OWNER'S CUP Rd.3
(2022 NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース内)
開催日:2022年4月22~24日
開催地:鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
主催:GSS、SMSC、ホンダモビリティランド株式会社
23日に第4戦と第5戦のグリッドを決める公式予選が行われ、第2戦ウィナーの小高選手が第4戦のポールポジションを獲得し、太田選手、そして第1戦のウィナーである野中誠太選手(TOM'S)が続く。セカンドベストで争われる第5戦は太田選手がポールポジションを獲得し、野中選手、小高選手が続いた。
23日夕方、曇り/ドライというコンディションでスタートした第4戦は12周のレース。小高選手、太田選手、野中選手、古谷悠河選手(TOM'S)、木村偉織選手(B-MAX RACING TEAM)というグリッド順のままレースが進行した。
小高選手が序盤のうちに太田選手を引き離しにかかり、1秒少々のリードを築く。しかし7周目のデグナーで小高選手がわずかにコースアウトを喫し、太田選手との差が縮まると、やがてテール・トゥ・ノーズのバトルに。だが小高選手は巧みにトップを守り切って今季2勝目を挙げた。2位は太田選手、3位は野中選手。そして3台によるマスタークラスは今田信宏選手(B-MAX RACING TEAM)が今季初優勝を飾った。
12周レースの第5戦は24日の午前中に行われたが、この日は朝から雨で今季初のウェットコンディションでのレース。スタートではポールポジションの太田選手に予選2番手の野中選手が並びかけるが、太田選手がトップを守って2コーナーへ。すると3番手スタートの小高選手がS字で野中選手をパスして2番手に順位を上げた。
中盤の6周目、8番手の元嶋成弥選手(ルーニースポーツ)がコースアウトを喫し、車両回収のためにセーフティカーが導入された。8周目にレースはリスタートしたが順位の変動はなく、太田選手が9周目にはファステストラップもマーク。その9周目には3番手を走行していた野中選手がS字でコースアウトを喫し、これで古谷選手が順位を上げた。その後も太田選手は危なげなく走り、スーパーフォーミュラ・ライツ初優勝を遂げた。2番手は小高選手、3番手は古谷選手で初表彰台を獲得。またマスタークラスでは今田選手が連勝を飾った。
第6戦は今大会で最も長い17周レースとして24日の夕方、降り続く雨の中で行われた。決勝のグリッドは前日の第4戦の結果で決まっており、小高選手、太田選手、野中選手、古谷選手の順で並んだ。スタートは太田選手がホールショットを奪い、古谷選手も3番手に。野中選手は6番手まで順位を下げてしまった。
トップに立った太田選手は序盤に3秒以上のリードを築いていたが、7周目に小高選手がファステストラップを更新すると徐々にその差が縮み始めた。コース上の雨量も減って来た中盤に小高選手は太田選手に追いつき、そこへ古谷選手も追い上げて3台によるトップ争いとなった。
そして迎えたファイナルラップ。小高選手が逆バンクからダンロップコーナーにかけて並びかけ、デグナー1個目で逆転してついにトップに躍り出た。小高選手はその勢いでリードを築きトップチェッカー。今大会2勝目、今季3勝目を挙げてポイントリーダーに。2位の太田選手もポイント2番手へ。このふたりがポイント的に頭ひとつリードすることとなった。3位は古谷選手だった。マスタークラスはDRAGON選手(B-MAX RACING TEAM)が今季3勝目を飾った。
■N-ONE OWNER'S CUP Rd.3
フォト/石原康、遠藤樹弥、吉見幸夫 レポート/JAFスポーツ編集部