木村偉織選手が初優勝を含む2勝、また太田格之進選手が1勝を挙げてポイントリーダーに
2022年5月27日
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、5月20~22日にオートポリスにて第3大会3レースが開催され、第7戦と第9戦は木村偉織選手(B-MAX RACING TEAM)、第8戦は太田格之進選手(TODA RACING)が優勝と、ともにホンダ育成ドライバーが活躍した。
2022年JAF全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 第7戦/第8戦/第9戦
(AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2022内)
開催日:2022年5月20~22日
開催地:オートポリス(大分県日田市)
主催:株式会社オートポリス、APC
今回は変則的に金曜の20日夕方に第7戦と第8戦のグリッドを決める公式予選が行われ、 専有走行でシャシーを損傷した川合孝汰選手(ルーニースポーツ)が出走できず。この予選で太田選手がファステストラップで第7戦、セカンドベストラップで第8戦のポールポジションを獲得した。第7戦の2番グリッドは木村選手、3番グリッドは野中誠太選手(TOM'S)。第8戦の2番グリッドは菅波冬悟選手(B-MAX RACING TEAM)、3番グリッドは木村選手となった。
21日昼前に行われた第7戦は、フォーメーションラップを終えて全車がグリッドについた直後、シグナルのシステムトラブルのためにスタートがディレイに。14周予定だったレースは13周に減算して行われることになった。
スタートでは太田選手と木村選手のフロントローの2台が並走して4コーナーで木村選手がトップに立つ。この2台が3番手以下を引き離し、後半は木村選手が太田選手とのギャップを6秒差まで広げてトップチェッカー。スーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。2位は太田選手、3位は野中選手だった。またマスタークラスでは今田信宏選手(B-MAX RACING TEAM)が今季3勝目を飾った。
21日夕方に行われた14周の第8戦は、スタートで太田選手がトップで1コーナーへ。しかし2コーナー先で菅波選手が追いつき接触、菅波選手はフロントウィングにダメージを負うことになった。続く4コーナーでは競り合っていた木村選手と平良響選手(TOM'S)が接触し、平良選手がクラッシュ。その直後にいた小高一斗選手(TOM'S)がコースアウトを喫するなど荒れた展開となり、セーフティカーが導入された。
太田選手、木村選手、古谷悠河選手(TOM'S)、野中選手、そして最後尾スタートから5番手に浮上していた川合選手と続いてリスタートとなるが、川合選手はエンジントラブルのためにピットインすることに。さらに木村選手、平良選手、今田選手に対し、反則スタートのペナルティが科されることになった。
レースは太田選手が独走に持ち込んで今季2勝目。2位に自己最高位となる古谷選手、3位は野中選手で、平木玲次選手(HELM MOTORSPORTS)、平木湧也選手(HELM MOTORSPORTS)の兄弟が続いて入賞。6位は小高選手だった。マスタークラスはDRAGON選手(B-MAX RACING TEAM)が今季4勝目を飾った。
22日朝に行われた21周の第9戦のグリッドは、前日に行われた第7戦の結果で決定される。木村選手がポールポジションを獲得し、太田選手がフロントローに並んだ。そのスタートでは木村選手の蹴り出しが弱く、太田選手が並びかけたが、木村選手は1コーナーでインを守って3コーナーまでにトップに立つ。
そこから木村選手は後続とのギャップを広げて独走状態へ持ち込んだ。2番手争いは太田選手、野中選手、菅波選手、平良選手、小高選手の5台により展開されたが、太田選手が逃げる展開に。
木村選手は2番手に16.5秒の大差をつけて2勝目。2位は太田選手、3位に菅波選手を抑えた野中選手がゴールした。第3大会終了時点でポイントランキングは太田選手がトップに立ち、小高選手、木村選手が続いている。またマスタークラスは今田選手が4勝目を挙げてランキングトップを奪い返した。
フォト/吉見幸夫 レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部