HELM MOTORSPORTS GTR GT3が総合優勝、富士24時間を初制覇!
2022年6月13日
ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第2戦「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」は、6月3~5日に富士スピードウェイにおいて行われ、HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次/ショウン・トン)がトップチェッカー。ST-3からST-Xへクラス替えした2戦目で総合優勝を果たした。
ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第2戦「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」
開催日:2022年6月3~5日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C
今年で開催5回目を迎えた富士スピードウェイでの24時間レースには、全9クラスに56台が参戦。総合優勝を狙うST-Xクラスは3台の日産GT-R、レクサスRC F、メルセデスAMGの3車種5台の車両がエントリーした。
曇天の3日に行われた公式予選はA、Bドライバーのベストタイム合算で争われ、Grid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔組)がポールポジションを獲得。HELM MOTORSPORTS GTR GT3、DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗/永井宏明/上村優太組)、MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/篠原拓朗/小泉洋史/井上恵一組)、過去3勝を挙げているDAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/藤波清斗/青木孝行/坂口夏月組)が続いた。
決勝レースは薄曇りとなった4日の14時59分にスタート。しばらくはポールシッターのGrid Motorsport AMG GT3が快調にトップを守った。スタートから2時間半後、DENSO LEXUS RC F GT3が接触からサスペンションを傷めてガレージへ。その後はGrid Motorsport AMG GT3、HELM MOTORSPORTS GTR GT3、DAISHIN GT3 GT-Rが同一周回でトップ争いを演じ、1周遅れでMP Racing GT-Rが続く展開となった。
8時間を過ぎたあたりでHELM MOTORSPORTS GTR GT3がトップに立ったが、ひとりのドライバーの連続運転時間が3時間を超えたことから、3分間ストップのペナルティを受けることに。これで難なくGrid Motorsport AMG GT3がトップに返り咲いたが、その40分後にはDAISHIN GT3 GT-RがGrid Motorsport AMG GT3をかわしてトップに立った。
10時間を過ぎた夜中の1時過ぎ、MP Racing GT-Rがミッショントラブルのためにガレージへ。その後はDAISHIN GT3 GT-Rが後続を引き離す走りを展開。DAISHIN GT3 GT-Rは2番手のHELM MOTORSPORTS GTR GT3に3周差をつけてトップを快走した。2番手争いをしていたHELM MOTORSPORTS GTR GT3とGrid Motorsport AMG GT3は、この2台での接触がありGrid Motorsport AMG GT3はフロントを壊し、ピットインして遅れることに。
レースも残り3時間半という11時半前、DAISHIN GT3 GT-Rの青木選手がピットインして大八木選手が乗り込みピット作業を終えたが、スターターのトラブルでエンジンが掛からない。この交換に約40分を要し、この間にHELM MOTORSPORTS GTR GT3がトップに、Grid Motorsport AMG GT3が2番手に浮上し、DAISHIN GT3 GT-Rは3番手へと順位を下げた。
レースはこのままの順位で24時間を走り切り、HELM MOTORSPORTS GTR GT3が760周を走破し、富士24時間レースを総合制覇。ST-Xでの初優勝を遂げた。
ST-Zクラス(全7台)はPORSCHE 718 Cayman GT4 RS CS(KIZUNA/千代勝正/山野直也/大草りき/ジュリアーノ・アレジ/リ・ジョンウ組)が快調にトップを走行していたが、エンジンのオーバーヒートにより脱落。5ZIGEN AMG GT4(大塚隆一郎/太田格之進/金石年弘/木村偉織組)が2年ぶりにST-Zクラス2勝目(総合7位)を挙げた。
ST-TCRクラス(全2台)はTeam Noah HONDA CIVIC TCR(塚田利郎/蘇武喜和/金丸ユウ/三浦康司/J/清瀧雄二組)が開幕戦から連勝で、4年ぶりに富士24時間レースを制覇した。
ST-Qクラス(全7台)はENDLESS AMG GT4(小河諒/菅波冬悟/川端伸太朗/谷岡力組)がトップゴール(総合6位)。またこのレースがデビュー戦となった2台の新型Zは、カーボンニュートラルフューエルを使うNissan Z Racing Concept(平手晃平/松田次生/ロニー・クインタレッリ/佐々木大樹/星野一樹組)はエンジン交換もあり5位。ガソリン車のNissan Z Racing Concept(田中哲也/田中徹/三宅淳詞/高星明誠/安田裕信組)は、序盤こそタイヤトラブルに見舞われたが2位フィニッシュ。水素燃料を使用するORC ROOKIE GR Corolla H2 concept(佐々木雅弘/MORIZO/石浦宏明/小倉康宏/ヤリ=マティ・ラトバラ/勝田範彦組)は41回のピット作業もこなして5位で完走した。
ST-1クラス(全4台)はシンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/吉本大樹/小林崇志/高橋一穂組)が開幕から連勝で大会を連覇。総合でも4位だった。
ST-2クラス(全7台)はKTMS GR YARIS(平良響/荒川麟/奥住慈英組)が開幕から連勝を決めた。
ST-3クラス(全6台)も埼玉トヨペット GB クラウン RS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰/地頭所光組)が開幕から連勝。
ST-4クラス(全4台)は、開幕戦ではエントリーがなかったが、TOM'S SPIRIT GR86(河野駿佑/松井孝允/山下健太組)がGR86の初優勝を飾った。
全14台が参加した最激戦クラスとなったST-5クラスは、DXLアラゴスタNOPROデミオ(吉岡一成/大谷飛雄/上松淳一/西澤嗣哲/山本浩朗/野上敏彦組)が、チームとして2年ぶりに富士24時間レースを制した。
■ROADSTER CUP 1.5/1.6/1.8/2.0 Round2
フォト/遠藤樹弥、皆越和也、吉見幸夫 レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部
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