全日本/ジュニアカート選手権は中盤戦、FS-125部門は落合蓮音選手が2勝目で一歩リード!

レポート カート

2022年7月4日

全日本カート選手権東地域第3戦が宮城県のスポーツランドSUGO西コースで開催。FS-125部門では落合蓮音選手(Formula Blue Ash)が2連勝。FP-3部門ではスポット参戦の地元勢、高田陽大選手(Super Racing Junkie!)がデビューウィンを飾った。

2022年JAF全日本カート選手権 FS-125部門/FP-3部門 東地域第3戦
2022年JAFジュニアカート選手権 FP-Jr部門/FP-Jr Cadets部門 東地域第3戦

開催日:2022年6月25~26日
開催地:スポーツランドSUGO西コース(宮城県村田町)
主催:SSC

 全日本カート選手権は西地域に先んじて、まず東地域でシリーズの中盤戦に差しかかる第3戦が行われた。予定されていたEV部門第4戦は不成立となり、行われたのはFS-125とFP-3の2部門だ。まだ6月なのに、快晴のスポーツランドSUGOは真夏のような厳しい暑さに包まれた。決勝はFS-125部門が26周、FP-3部門が24周の長丁場。体力の面でもハードな戦いだ。

FS-125部門東地域第3戦

 17台が出走したFS-125部門。タイムトライアルでは中井陽斗選手(TEAM EMATY)がトップタイムをマークした。さらに2番手に落合選手、豊島里空斗選手(HRT with カローラ新茨城CSI Racing)をはさんで4番手に加納康雅選手(TIGRE)と、ホームの西地域を離れてアウェイの東地域に参戦しているドライバーたちが上位に並んだ。

 大会2日目の予選では、2周目にトップに立った豊島選手がレースを引っ張るが、残り4周でバトルが勃発。7台一列の大きな先頭集団のあちこちで、まだ予選とは思えないようなハードな戦いが巻き起こり、最終ラップの逆転で落合選手がトップゴールを奪った。2番手はSUGOをホームとする五十嵐文太郎選手(Formula Blue エッフェガーラ)。加納選手が3番手、豊島選手が4番手となり、中井選手は5番手に下がってこのヒートを終えた。

 激闘が演じられた予選から一転、決勝は意外にも静かな展開となった。26周のレースが始まると、落合選手が危なげなくトップをキープした一方で、五十嵐選手はスタートで失速して9番手までポジションダウン。加納選手もペースが上がらず、豊島選手、菊池貴博選手(K.SPEED WIN)、中井選手が2~4番手に上がった。

 トップの落合選手と2番手の豊島選手の間隔は0.3秒ほど。それが9周目あたりから開き始め、レースが折り返し点を迎えるころには落合選手の独走状態となった。落合選手はさらにリードを広げながらラップを重ねてフィニッシュ、2戦連続のポール・トゥ・ウィンを遂げた。

 一方、後半戦に入ってペースが落ちた豊島選手には、菊池選手をかわしてきた中井選手が接近。19周目の激しいバトルを経てふたりの順位が入れ替わり、中井選手が初表彰台となる2位を獲得した。3位はスタートの失敗から挽回を続けてきた五十嵐選手。4番手でゴールした豊島選手はプッシングとフロントフェアリングのペナルティを受けて順位を下げ、10番手スタートの宮本颯斗選手(Teamぶるーと)が4位となった。

「決勝も予選みたいに集団のバトルが起きるか心配でしたが、後ろが離れてくれたので様子を見て走ることができました。レースに満足していないわけではないんですが、いいとこともあり悪いところもありって感じで、点数を付けるとしたら50点ってところでしょうか」と優勝を喜びつつも課題の残ったレースだったと落合蓮音選手。
2位は中井陽斗選手、3位は五十嵐文太郎選手。
FS-125部門表彰の各選手。

FP-3部門東地域第3戦

 FP-3部門には地元勢を中心に6名のスポット参戦があり、出走は今季最多の20台に達した。SUGO大会の主役となったのはそのスポット参戦組のひとり、14歳の高田選手だった。

 予選を大越武選手(BEMAX RACING)に続いて2番手でゴールした高田選手は、決勝がスタートすると1コーナー先でトップを奪う。その後ろには大越選手、富下李央菜選手(Formula Blue TKC)、春日龍之介選手(SPS川口)が続いている。

 レギュラー陣のトップコンテンダー3名を引き連れて、高田選手は先頭集団を堂々とリードしていく。2番手は何度か入れ替わるものの、高田選手のトップの座は揺らぐことがない。すると残り5周、トップ浮上を狙った春日選手のアタックが不発に終わったことをきっかけに、2番手争いがヒートアップ。そのホットなバトルに乗じて、高田選手は一気に独走態勢を固めた。

 リードを3秒弱まで広げた高田選手は、最終ラップの最終コーナーを回ると確かめるようにナンバー1サインを掲げ、続いて両拳を握って感激を噛みしめながらフィニッシュ。全日本初参戦で堂々の勝利を飾った。2位の富下選手は、2020年のデビュー戦以来の自己最上位タイ。3位の春日選手と4位の大越選手は0.1秒強の僅差のゴールだった。第2集団では地元勢によるバトルが展開され、大沼拡斗選手(KRS-DAI)が5位に入賞した。

スポット参戦ながらFP-3部門を制した高田陽大選手、「今まで大きな大会でいい結果を出したことがなかったのでうれしいです。地元でのレースで自信はありました。スタートで先頭に出ることができて、あとはミスしないようていねいに走りました。決勝は長かったです」と自分の走りに集中して、見事勝利を引き寄せた。
2位は富下李央菜選手、3位は春日龍之介選手。
FP-3部門表彰の各選手。

FP-Jr部門/FP-Jr Cadets部門東地域第3戦

 同時開催のジュニアカート選手権東地域第3戦では、FP-Jr部門もFP-Jr Cadets部門も、スタートからゴールまで長いマッチレースが繰り広げられることとなった。

 FP-Jr部門では、酒井龍太郎選手(ミツサダ PWG RACING)がレース序盤でポールの松井沙麗選手(BEMAX RACING)をパスしてトップを奪うと、2台はぴたりとくっついたまま周回。ラスト3周で巻き起こったバトルを制した酒井選手が、予選最後列スタートのピンチを克服して2連勝を飾った。松井選手は惜しくも2位。予選の不振を脱した岡澤圭吾選手(HRT with カローラ新茨城CSI Racing)が、4ポジションアップで3位に入った。

 FP-Jr Cadets部門は、トップの関口瞬選手(TECORSA)の真後ろに前田蒼介選手(Team REGOLITH)が貼り付いた状態が1周目から延々と継続。結局、前田選手には最後までアタックを仕掛けるチャンスは訪れず、レースは関口選手の参戦2年目の初優勝で決着した。3位は開幕戦以来の出場の都出夏希選手(SPS川口)だった。

「今回も勝たないといけないって気持ちでレースに臨みました。最後はクロスの掛け合いで危ない場面もあったけれど、トップでチェッカーを受けられてよかったです。この後のレースも勝ち続けて、『勝てなかったのは開幕戦だけだったね』ってみんなに思わせたいです」と、勝利に貪欲な姿勢を見せる酒井龍太郎選手が優勝。
2位は松井沙麗選手、3位は岡澤圭吾選手。
FP-Jr部門表彰の各選手。
参戦2年目となるジュニアカート選手権FP-Jr Cadets部門で、念願の初優勝を遂げた関口瞬選手。「もてぎでは接触して勝てなかったし、本庄では2番手に終わったので、SUGOで勝ててうれしいです。真後ろにつけていた前田選手がいつ抜きに来るのかヒヤヒヤしていました。次も勝てるように頑張ります」とコメントした。
2位は前田蒼介選手、3位は都出夏希選手。
FP-Jr Cadets部門表彰の各選手。

フォト/JAPANKART、長谷川拓司 レポート/水谷一夫、JAFスポーツ編集部

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