各クラスで続々とチャンピオン確定ラッシュ! JD1クラスでは谷田川敏幸選手が優勝、そして炭山裕矢選手がタイトルを確定。

レポート ダートトライアル

2022年9月15日

全日本ダートトライアル選手権第6戦「スーパートライアル in 今庄」が、第5戦の切谷内ラウンドから約3か月の長いインターバルを経て、9月3~4日の日程で福井県のオートパーク今庄を舞台に開催された。

2022年JAF全日本ダートトライアル選手権第6戦「スーパートライアル in 今庄」
開催日:2022年9月3~4日
開催地:オートパーク今庄(福井県南越前町)
主催:SHALET、FASC、CCST

 今シーズン全7戦が組まれている全日本ダートトライアル選手権は、今回の第6戦を含めて残すところあと2戦となる。各クラスのチャンピオン争いは、前戦の第5戦で4勝目を挙げたJD11クラスの則信重雄選手が自身初となる全日本チャンピオンを確定させているが、残り9クラスの選手にとってはこの第6戦が天王山となる。

 JD9クラスからJD1クラスまで、この第6戦でチャンピオンが確定する可能性がある一方で、逆転チャンピオンを狙う選手にとっては、この第6戦を獲ってなんとか最終戦までタイトル争いを持ち越したいところだ。

 決勝コースのレイアウトはタイトなコーナーを極力減らし、オートパーク今庄のストレートや中高速コーナーをメインとした、これまでにないパターンを採用。7月から8月にかけて開催地周辺を襲った大雨の影響により、コース全体が何度も水没してしまうトラブルがあったものの、主催者とコース管理者の懸命な尽力により、決勝ヒートはいつもの超硬質路面で戦えることとなった。

 決勝中の散水はコース近隣住民への影響も考慮して、ヒート前に1回、JD8、JD6、JD4、JD2クラスが走行する前に1回ずつの計5回×2ヒートで行われた。天候に恵まれた決勝日の最高気温が33度付近まで達したこともあり、散水後の路面はあっという間に乾燥。参水直後のゼッケンが早い一部の選手を除き、ほぼドライ路面となった。

水たまりもすぐに乾いてしまうほど好天に恵まれたオートパーク今庄。好コンディションのもと、タイトル争いの舞台が整った。
テクニカルなセクションを抑えめに、ストレートを中心とした中高速レイアウトで構成された第6戦のコース。

 炭山裕矢選手が4年連続のチャンピオンに王手をかけているJD1クラスは、逆転チャンピオンを狙う鎌田卓麻選手が第1ヒートのトップタイムを奪う。だが、第2ヒートは「今庄の路面を攻略するために、お盆休みを返上してテストを重ねた」という谷田川敏幸選手がベストタイムを更新。

 谷田川選手にとっては2021年4月以来、約1年半ぶりの全日本優勝を獲得した。そして2位に炭山選手、3位に鎌田選手が入賞したことにより、最終戦を待たずに炭山選手の5年連続チャンピオンが確定する結果となった。

JD1クラス優勝は谷田川敏幸選手(トラストADVANクスコBRZ)。
JD1クラスの表彰式。左から4位の田口勝彦選手、2位の炭山裕矢選手、1位の谷田川選手、3位の鎌田卓麻選手、5位の河内渉選手、6位の亀山晃選手。
炭山選手(ZEALbyTSDLミラージュ)がJD1クラスのチャンピオンを確定させた。

 シリーズランキングトップの亀田幸弘選手を、目黒亮選手と吉村修選手が追いかけるJD2クラス。目黒選手と吉村選手にとって、亀田選手を逆転するためには残り2戦を連勝する以外に手はない。

 第1ヒートは、その吉村選手がベストタイムを叩き出してトップに躍り出る。目黒選手は3番手、亀田選手は5番手という状況だ。注目の第2ヒートは、第1ヒート4番手の上村智也選手が亀田選手と吉村選手を抑えてトップに立ち、この時点で吉村選手はタイトル争いから脱落。

 クラス最終走者の目黒選手が上村選手のタイムを更新しない限り、亀田選手のシリーズチャンピオンが確定するが、目黒選手が上村選手のタイムを約0.7秒逆転する走りを披露。今季2勝目を挙げるとともに、タイトル決定を最終戦まで持ち越す結果となった。

JD2クラス優勝は目黒亮選手(クスコDLグローバルランサー)。
JD2クラスの表彰式。左から4位の吉村修選手、2位の上村智也選手、1位の目黒選手、3位の亀田幸弘選手、5位の平塚忠博選手、6位の大西康弘選手。
亀田選手と目黒選手に絞られたタイトル争いは最終戦へ持ち越しとなった。

 山崎迅人選手と坂田一也選手がシリーズポイント1点差でタイトルを競い合うJD3クラス。シリーズランキングでは山崎選手がトップだが、有効ポイントでは3勝を挙げている坂田選手がこの第6戦を制すれば、優勝回数の差で最終戦を待たずしてチャンピオンが確定するという状況だ。

 第1ヒートは山崎選手が坂田選手を抑えて最終戦に望みをつなぐが、第2ヒートは「前半区間を抑えすぎた」という山崎選手を坂田選手が逆転。今季4勝目を挙げ、シリーズでクラスが不成立となった2020年を除き、2019年から3年連続のチャンピオンを確定させた。

JD3クラス優勝は坂田一也選手(itzzDLグローバルアクセラ)。
JD3クラスの表彰式。左から4位の山下貴史選手、2位の山崎迅人選手、1位の坂田選手、3位の坂井秀年選手、5位の松田広毅選手。
坂田選手がJD3クラスのチャンピオンを確定させた。

 JD4クラスは、オートパーク今庄をホームコースとする北村和浩選手が、「このコースはあまり豪快に振り回しすぎるとタイムが伸びない」と、“キタムラ走り”を封印する。

「クルマが前に出ることを心掛けた」という走りで両ヒートを制し、今季4勝目を獲得するとともに、2年連続となるシリーズチャンピオンを確定させた。2位は、「今庄を走るのは今回が3回目。自分の中では上出来です」という浜孝佳選手が入賞、3位には「クルマの仕上がりが良くなってきました」という黒木陽介選手がそれぞれ入賞した。

JD4クラス優勝は北村和浩選手(MJT☆HKS☆DL☆ランサー)。
JD4クラスの表彰式。左から4位の金田一聡選手、2位の浜孝佳選手、1位の北村選手、3位の黒木陽介選手、5位の林軍市選手、6位のマイケルティー選手。
北村選手がJD4クラスのチャンピオンを確定させた。

 細木智矢選手が3勝を挙げ、シリーズを大きくリードしているJD5クラス。シリーズ2番手の河石潤選手は、自力での逆転チャンピオンのチャンスは失ったものの、有効ポイント上では残り2戦を連勝し、さらに細木選手の結果次第では、まだチャンピオン獲得の可能性を残している。

 第1ヒートは細木選手がドライブシャフトを折損したためにクラス13番手と大きく順位を落とす中、河石選手はトップタイムをマーク。だが、細木選手は第2ヒートでクラス唯一となる1分28秒台のタイムを叩き出して逆転優勝を飾り、2年連続となるシリーズチャンピオンを優勝で確定させた。2位には古沢和夫選手、3位には葛西キャサリン伸彦選手が入賞し、第1ヒートトップの河石選手は4位となった。

JD5クラス優勝は細木智矢選手(MJTDLSWKWMスイフト)。
JD5クラスの表彰式。左から4位の河石潤選手、2位の古沢和夫選手、1位の細木選手、3位の葛西キャサリン伸彦選手、5位の小山健一選手、6位の松原功治選手。
細木選手がJD5クラスのチャンピオンを確定させた。

 JD6クラスは、シリーズランキングトップの北條倫史選手が第2ヒートの走りで逆転優勝。シリーズ3勝目を挙げ、2018年以来5年連続となるシリーズチャンピオンを確定させた。2位には、第1ヒートトップの矢本裕之選手が入賞、3位はGRヤリスで今季1勝を挙げている岸山信之選手がそれぞれ入賞した。

JD6クラス優勝は北條倫史選手(DL☆MJT☆NTランサー)。
JD6クラスの表彰式。左から4位の信田政晴選手、2位の矢本裕之選手、1位の北條選手、3位の岸山信之選手、5位の伏見浩二選手、6位の河田富美男選手。
北條選手がJD6クラスのチャンピオンを確定させた。

 JD7クラスは、最終戦で逆転チャンピオンを狙う竹本幸広選手が第1ヒートのトップを奪うが、第2ヒートは若手の浦上真選手がベストタイムを塗り替えて逆転優勝。2020年10月以来、約2年ぶりとなる全日本優勝を獲得した。2位にはシリーズランキングトップの山崎利博選手が入賞し、第1ヒートトップの竹本選手が3位となったため、山崎選手が3年連続となるタイトル確定となった。

JD7クラス優勝は浦上真選手(DLクスコWMMSP奥山86)。
JD7クラスの表彰式。左から4位の崎山晶選手、2位の山崎利博選手、1位の浦上選手、3位の竹本幸広選手、5位の和泉泰至選手、6位の上野倫広選手。
山崎選手がJD7クラスのチャンピオンを確定させた。

 谷尚樹選手が2年連続のタイトルに王手をかけているJD8クラスは、第2ヒートで永田誠選手がベストタイムを更新し、今季初優勝を獲得。0.043秒差の2位に鳥居晴彦選手が入賞、第1ヒートトップの中島孝恭選手が3位表彰台を獲得した。また、谷選手が4位に入賞して有効ポイントを加算。シリーズポイントで谷選手を追いかける山田将崇選手が7位になったことにより、谷選手の2年連続チャンピオンが確定した。

JD8クラス優勝は永田誠選手(YH☆OTオクヤマスイフト)。
JD8クラスの表彰式。左から4位の谷尚樹選手、2位の鳥居晴彦選手、1位の永田選手、3位の中島孝恭選手、5位の濱口雅昭選手、6位の鶴岡義広選手。
谷選手がJD8クラスのチャンピオンを確定させた。

 開幕戦から第5戦まで5人のウィナーが誕生しているJD9クラス。混戦模様の展開ながらも、シリーズは第3戦丸和で優勝した工藤清美選手が、その他のラウンドすべて2位に入賞するという手堅い走りでタイトルに王手をかけている。

 第1ヒートは、今庄をホームコースとする本道治成選手がベストタイムをマーク。シリーズで工藤選手を追いかける徳山優斗選手が0.735秒差の2番手、工藤選手が4番手につける。逆転チャンピオンの可能性を残す児島泰選手は、後半セクションのタイムが伸びず8番手に沈む。

 第2ヒートは、「気持ち良く走ろうと思った気持ちが結果につながった」という柿澤廣幸選手がベストタイムを塗り替え、自身初となる全日本優勝を獲得。前日の公開練習でも好調だった若手の奈良勇希選手が、全日本初出場で初表彰台を獲得した。一方、工藤選手は「攻めすぎた」とクラス11位に終わったが、徳山選手が3位、児島選手が10位になったことにより、工藤選手の5年ぶり7回目のシリーズチャンピオン獲得が確定した。

JD9クラス優勝は柿澤廣幸選手(YH諏訪姫FTCF大手スイフト)。
JD9クラスの表彰式。左から4位の太田智喜選手、2位の奈良勇希選手、1位の柿澤選手、3位の徳山優斗選手、5位の川島秀樹選手、6位の本道治成選手。
工藤選手がJD9クラスのチャンピオンを確定させた。

 すでに第5戦で則信重雄選手が今シーズンのタイトルを確定させているJD11クラスは、その則信選手が両ヒートでベストタイムを奪う走りを見せて優勝。有効ポイントでも満点となるシリーズ5勝目を挙げ、自身初となる全日本チャンピオンのタイトルに華を添えた。2位は第1ヒート4番手から追い上げた寺田伸選手。3位には第1ヒート2番手の佐藤秀昭選手を振り切った山部恭裕選手がそれぞれ入賞した。

JD11クラス優勝は則信重雄選手(ADS☆VTX☆DL☆スイフト)。
JD11クラスの表彰式。左から4位の佐藤秀昭選手、2位の寺田伸選手、1位の則信選手、3位の山部恭裕選手、5位の鈴木正人選手。

フォト/CINQ、遠藤樹弥、JAFスポーツ編集部 レポート/CINQ、JAFスポーツ編集部

ページ
トップへ
Driver Of The Year 2022 あなたの推しは、誰ですか? LINEにて1次投票受付中! 10.3 MON-10.24 MON