東京都が2024年春開催に向けたフォーミュラEに係る協定を締結

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2022年10月6日

10月4日、東京都の小池百合子知事とフォーミュラEのジェイミー・ライグルCEOが東京都庁で会談を行い、2024年のフォーミュラE東京開催に向けた協定の締結式が行われた。

 FIAフォーミュラE世界選手権を運営するフォーミュラEオペレーションズは、2024年のシーズン10においてフォーミュラEの日本ラウンドを東京で開催するための、東京都との基本合意に達したことを10月4日に発表した。

 東京都は、二酸化炭素を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向け、ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)の普及に取り組んでいるが、9月20日に行われた東京都議会の2022年第3回定例会では、小池百合子知事が所信表明において、2024年から「フォーミュラE」誘致を目指し、関係者との協議を進める意向を表明している。

 それを受けて、このたびフォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグル氏が来日。10月4日午前中の小池知事との会談で合意し、フォーミュラEの東京開催に向けた協定を締結。東京都庁において協定締結式が行われることとなった。

 この協定の概要は、東京都とフォーミュラEが協力して、2024年春の東京で安全・安心なレースを開催すること、フォーミュラEオペレーションズは、東京都によるZEV普及に協力すること、開催場所は東京ビッグサイト周辺とすること、といった内容。東京都とフォーミュラEは、FIAの承認を受けて2024年春開催を目指すとしているが、FIA承認に係るASNや関係省庁との連携などについては、これから準備が開始される模様だ。

 来日したフォーミュラ Eのジェイミー・ライグルCEOは次のように語っている。

「小池知事と並んで、東京都とフォーミュラEとの協力パートナーシップを発表できることをうれしく光栄に思います。「ゼロ・エミッション東京」の取り組み支援のために、2024年のフォーミュラE東京開催に至れるよう協業していきます。東京は象徴的な世界都市であり、消費者向けテクノロジーのイノベーターであり、自動車産業のリーダーそして文化面においても世界的なトレンドセッターとして知られています。フォーミュラEは、ゼロエミッション・イニシアチブを牽引する都市として確立するための東京都との提携をうれしく嬉しく思います」

 2020年9月には、島根県江津市において、レーシングカートを用いた日本初の公認レースが、JAFおよびJAFカート部会などの査察を受けた臨時の市街地コースにて開催されている。フォーミュラE東京開催に向けた協定の締結が、大規模な公認市街地レースの日本開催の契機になることを期待したい。

協定締結に臨んだフォーミュラEのジェイミー・ライグルCEOと東京都の小池百合子知事。

PHOTO/Formula E REPORT/JAFスポーツ編集部[JAFSPORTS]

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