残り2時間でトップに立ったGrid Motorsport AMG GT3が今季2勝目でポイントリーダーに

レポート レース

2022年9月12日

ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」は、9月3~4日にモビリティリゾートもてぎにおいて5時間レースとして行われ、終盤トップに立ったGrid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/ショーン・トン/高木真一/山脇大輔組)が逃げ切り、今季2勝目を挙げてポイントリーダーに立った。

ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」
開催日:2022年9月3~4日
開催地:モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)
主催:M.O.S.C.、ホンダモビリティランド株式会社

 モビリティリゾートもてぎを舞台に開催された今回は、ST-3クラスを除くST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-Q、ST-1、ST-2、ST-4、ST-5クラスに全52台がエントリー。3日朝のウォームアップ走行では1台がクラッシュを喫し、予選には51台が出走した。

 気温26度ながら蒸し暑い曇りというコンディションで始まった公式予選は、A/Bドライバーの合算タイムでグリッドが決まる。ポールポジションを獲得したのはST-Xクラス(全7台)のポルシェセンター岡崎911GT3R(永井宏明/上村優太/伊藤大輔組)で、フロントローにはTKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴組)がつけた。

 さらにGrid Motorsport AMG GT3、D'station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼組)、ポイントリーダーのHELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次組)、DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗組)、DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/藤波清斗/青木孝行/坂口夏月組)が続く。

 4日の決勝レースは、曇りで気温28度というコンディションの11時04分にスタート。オープニングラップでトップを奪ったのはTKRI松永建設AMG GT3の元嶋選手で、後続との差を広げる走りを見せた。これにD'station Vantage GT3の藤井選手、DENSO LEXUS RC F GT3の小高選手、Grid Motorsport AMG GT3のトン選手、ポルシェセンター岡崎911GT3Rの永井選手が続いた。

 スタートから2時間が経過した72周目、星野選手がドライブする4番手のD'station Vantage GT3が白煙を吐いてスローダウン。右ドライブシャフトのトラブルにより、ピットインして優勝争いから脱落した。レースの半分が経過した13時34分の時点では、TKRI松永建設AMG GT3の中山選手が2番手を1周近く引き離してトップを独走。DENSO LEXUS RC F GT3の嵯峨選手、HELM MOTORSPORTS GTR GT3の平木湧也選手、Grid Motorsport AMG GT3の高木選手、DAISHIN GT3 GT-Rの坂口選手、ポルシェセンター岡崎911GT3Rの伊藤選手という順で周回を重ねていく。

 レースも残り2時間を切った14時21分、2番手を1分以上引き離してトップを走行していたTKRI松永建設AMG GT3のDAISUKE選手が、98周目のビクトリーコーナーでコースアウトを喫し、グラベルベッドで動けなくなった。引き出されるまで時間を要し、これでDENSO LEXUS RC F GT3の小高選手がトップに立つこととなる。

 最後のドライバー交代は、ゴールまで残り1時間10分程度となった14時52~57分に集中した。3番手のHELM MOTORSPORTS GTR GT3は110周で平木湧也選手へ、4番手のDAISHIN GT3 GT-Rは111周で藤波選手へ、5番手のポルシェセンター岡崎911GT3Rも同じ周に上村選手へ、トップのDENSO LEXUS RC F GT3は114周でジェントルマンドライバーの永井選手へ、2番手のGrid Motorsport AMG GT3も同じ周にトン選手へと各チームがアンカーに交代していく。

 121周目にGrid Motorsport AMG GT3がDENSO LEXUS RC F GT3を捕らえてトップに立つと、131周目にはDAISHIN GT3 GT-Rも2番手に順位を上げてGrid Motorsport AMG GT3を追い上げにかかった。しかし147周目の16時4分でタイムアップ。Grid Motorsport AMG GT3が逃げ切り、第3戦SUGO以来の今季2勝目を挙げ、0.5点差のポイントリーダーに立った。最終盤の145周目にDENSO LEXUS RC F GT3とHELM MOTORSPORTS GTR GT3の2台を抜いたポルシェセンター岡崎911GT3Rが3位でゴール。146周目にはHELM MOTORSPORTS GTR GT3も4位に順位を上げてゴールした。

#888 Grid MotorsportのGrid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/ショーン・トン/高木真一/山脇大輔組)がST-Xクラスで優勝。
ST-Xクラスの表彰式。左から2位の#81 GTNET MOTOR SPORTS、1位の#888 Grid Motorsport、3位の#16ポルシェセンター岡崎。

 ST-Zクラス(全8台)は、序盤からレースをリードしていたHitotsuyama Audi R8 LMS GT4(阿野雅樹/宮田莉朋/神晴也/阿野雄紀組)がレース終盤にトップに立ったが、チェッカー10分前に出たフルコースイエロー(FCY)中にピットインしてドライバー交代をしたため、ゴール後に90秒加算のペナルティを受け、初優勝は幻となって結果は3位。テクノ・SUN'S・モノコレ G55(加納政樹/大木一輝/安田裕信組)がジネッタの初優勝を飾った。2位はクラスポイントリーダーの5ZIGEN AMG GT4(大塚隆一郎/太田格之進/金石年弘組)だった。

 ST-TCRクラス(全2台)はTeam Noah Honda CIVIC TCR(清瀧雄二/蘇武喜和/”J”/芳賀邦行組)が、不参加だったSUGOを除く全戦で4勝目を挙げ、早くも2年連続のシリーズチャンピオンを確定させた。

 ST-1クラス(全3台)はD'station Vantage GT8R(浜健二/織戸学/JAKE PARSONS組)が2連勝で、総合でも7位に。ポイントリーダーは3位フィニッシュのシンティアム アップル KTM(井田太陽/高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹組)が守っている。

 ST-2クラス(全7台)はENDLESS GRヤリス(伊東黎明/石坂瑞基/花里祐弥/岡田整組)が初優勝を遂げた。そして3連勝中でENDLESS GRヤリスとトップ争いをしていたKTMS GR YARIS(平良響/荒川麟/奥住慈英組)は中盤にガス欠症状が出て遅れ、3位ながらポイントリーダーを守った。

 ST-4クラス(全5台)はシェイドレーシングGR86(石川京侍/国本雄資/山田真之亮組)が初優勝。ポイントリーダーのTOM'S SPIRIT GR86(鵜飼龍太/松井孝允/山下健太組)は2位ゴールで連勝は3で止まった。

 ST-5クラス(全13台)はTHE BRIDE FIT(太田郁弥/伊藤裕士/石澤浩紀/いとうりな組)が2020年SUGO以来の今季初優勝を決めた。DXLアラゴスタNOPROデミオ(吉岡一成/大谷飛雄/手塚祐弥/野上敏彦組)は9位に終わり、0.5点差でポイントリーダーを守っている。

 ST-Qクラス(全6台)は、ENDLESS AMG GT4(小河諒/川端伸太朗/菅波冬悟/谷岡力組)が総合9位でフィニッシュ。Nissan Z Racing Concept(田中徹/名取鉄平/田中哲也組)、ORC ROOKIE GR86 CNF Concept(蒲生尚弥/豊田大輔/大嶋和也組)、初めてレーシングカーにアイサイトを装着したTeam SDA Engineering BRZ CNF Concept(井口卓人/山内英輝/廣田光一組)、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊/前田育男組)は完走。ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept(佐々木雅弘/MORIZO/石浦宏明/小倉康宏組)も8回の給油で100周を完走した。

#34 TECHNO FIRSTのテクノ・SUN'S・モノコレ G55(加納政樹/大木一輝/安田裕信組)がST-Zクラスで優勝。
ST-Xクラスの表彰式。左から2位の#500 TEAM 5ZIGEN、1位の#34 TECHNO FIRST、3位の#21 Audi Team Hitotsuyama。
#75 Team NoahのTeam Noah Honda CIVIC TCR(清瀧雄二/蘇武喜和/”J”/芳賀邦行組)がST-TCRクラスで優勝。
ST-TCRクラスのセレモニー。左から2位の#97 M&K ホンダカーズ桶川 Racing、1位の#75 Team Noah。
#47 D'station RacingのD'station Vantage GT8R(浜健二/織戸学/JAKE PARSONS組)がST-1クラスで優勝。
ST-1クラスの表彰式。左から2位の#38 TRACY SPORTS、1位の#47 D'station Racing、3位の#2 Ksフロンティア KTMカーズ。
#13 ENDLESS SPORTSのENDLESS GRヤリス(伊東黎明/石坂瑞基/花里祐弥/岡田整組)がST-2クラスで優勝。
ST-2クラスの表彰式。左から2位の#6 シンリョウレーシングチーム、1位の#13 ENDLESS SPORTS、3位の#225 KTMS KOBETOYOPET MOTOR SPORTS。
#884 SHADE RACINGのシェイドレーシングGR86(石川京侍/国本雄資/山田真之亮組)がST-4クラスで優勝。
ST-4クラスの表彰式。左から2位の#86 TOM'S SPIRIT、1位の#884 SHADE RACING、3位の#18 浅野レーシングサービス。
#4 チームBRIDEのTHE BRIDE FIT(太田郁弥/伊藤裕士/石澤浩紀/いとうりな組)がST-5クラスで優勝。
ST-5クラスの表彰式。左から2位の#72 日本自動車大学校、1位の#4 チームBRIDE、3位の#104 広島マツダHM Racers。
#3 ENDLESS SPORTSのENDLESS AMG GT4(小河諒/川端伸太朗/菅波冬悟/谷岡力組)がST-Qクラスで1位。
ST-Qクラスのセレモニー。同クラスに参加した全チームのドライバーが登壇。

フォト/吉見幸夫 レポート/皆越和也、JAFスポーツ編集部

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