混戦を抜け出した翁長実希選手がKYOJO CUPでポール・トゥ・ウィン、開幕2連勝をマーク!

レポート レース JAFWIM

2022年10月31日

2022年のKYOJO CUP第2戦が10月23日に富士スピードウェイで開催され、翁長実希選手(KeePer VITA)が、2戦連続のポール・トゥ・ウィンを果たした。

2022 KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUM 第2戦
(2022 富士チャンピオンレースシリーズ第5戦内)

開催日:2022年10月23日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C、TMSC

 5月の開幕戦から約5か月空いた今大会では19台がエントリーし、予選/決勝ともに大盛況となった。今回はKYOJO CUPが立ち上げたトークン発行型クラウドファンディング『TOKEN GO PROJECT』により、KYOJO TOKEN DREAM VITAが参戦。ドライバーはファン投票により、2020年のチャンピオンである三浦愛選手が選出され、「少しでもKYOJO CUPを盛り上げられるようなレースをしたいです」と意気込みを語った。

2020年にKYOJO CUPのチャンピオンを獲得した三浦愛選手が、ファン投票で選出されてKYOJO TOKEN DREAM VITAをドライブ。

 8時からスタートした公式予選では、開幕戦を制した翁長選手がライバルを圧倒する走りを披露する。いち早く2分00秒台に入ると、セッション残り2分のところで2分00秒085を記録し、2戦連続でポールポジションを獲得した。

 そして12時25分から始まった12周の決勝レースでは、2番グリッドの三浦選手が好ダッシュを決めて、TGRコーナーでトップに立つ。だが、2周目に翁長選手がすかさず逆転。そのまま後続との差を広げていった。

 一方、2番手争いは合計6台による激しい接近戦となった。特に3周目に2番手に上がった山本龍選手(おさきにどうぞ☆VITA)と、それを追いかける猪爪杏奈選手(LHG Racing YLT VITA)によるバトルは白熱し、各コーナーでサイド・バイ・サイドのバトルを展開。最終的には7周目に猪爪選手が山本選手を攻略し、2番手に浮上した。

 さらに、スタートで4番グリッドから7番手まで後退した斎藤愛未選手(D.D.R VITA-01)も、後半になって着実にポジションを上げ、残り2周のところで3番手まで挽回した。

 トップの翁長選手は7周目に2分01秒242のファステストラップを記録すると、その後も2分01秒台前半のペースを維持。最終的に2番手以下に対して11秒もの大量リードを築き、開幕2連勝を飾るトップチェッカーを受けた。2位には猪爪選手、3位には斎藤選手が入賞。TOKEN GO PROJECTの三浦選手は6位でレースを終えた。

優勝は翁長実希選手(KeePer VITA)。
「予選では予想以上に路面温度が上がり、想定していたタイヤの内圧が合わなくなってバランスを崩してしまいました。1分59秒台を狙っていたのですが、それに届かず悔しかったです。決勝ではスタートで三浦選手に前に出られてしまいましたが、2周目に抜き返すことができました。そこからは、次のメインストレートでスリップストリームに入られないところまで差を広げられれば私の勝ちだなと思っていたのですが、まさにその通りの展開になりました。メカニックさんが私のコメントやオーダーに対してクルマを合わせてくれて、とてもいい状態で走ることができました。路面温度が上がっていたので、そこは心配でしたけど、走れば走るほど安定してきて、ファステストラップも出せましたし、ペースを維持して走ることができました。ポイント差を広げられたことは嬉しいですが、安心しちゃダメだなと思っています。今年はチャンピオンを獲ることは最低条件だと思っていて、まだ誰も達成していないシリーズ全戦優勝を目指して行きたいと思っています」と語った。
2位は猪爪杏奈選手、3位は斎藤愛実選手。
第2戦入賞の各選手。

フォト/株式会社インタープロトモータースポーツ レポート/株式会社インタープロトモータースポーツ、JAFスポーツ編集部

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