5年ぶりにコースレコードを塗り替えた翁長実希選手が3戦連続ポール・トゥ・ウィン

レポート レース JAFWIM

2022年11月18日

2022年のKYOJO CUP 第3戦が11月13日に富士スピードウェイで開催され、翁長実希選手(KeePer VITA)が、3戦連続のポール・トゥ・ウィンを果たした。

2022 KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUM 第3戦
(2022 富士チャンピオンレースシリーズ第6戦内)

開催日:2022年11月13日
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
主催:富士スピードウェイ株式会社、FISCO-C、NDC-TOKYO

 第2戦から3週間のインターバルで開催となった第3戦は、19台で予選/決勝が争われた。13日8時40分より行われた公式予選で他を圧倒する走りを見せたのは、開幕2連勝中の翁長選手。今回は12日に開催されたFCR-VITA にもエントリーしているほか、併催されているインタープロトシリーズ POWERED BY KeePer のジェントルマンレースにもエントリーしている。

 ハードなスケジュールをこなしていたが、疲れを全く感じさせない走りで、セッション序盤から1分59秒台のタイムを連発し、最終的には1分59秒069をマーク。2018年第4戦に小山美姫選手が樹立したコースレコード(1分59秒610)を5年ぶりに塗り替え、3戦連続のポールポジションを獲得した。

 12周で争われた決勝レースでは、しっかりとスタートを決めてトップでTGRコーナーを通過した翁長選手は、これまでと同じように後続との差を広げにかかる。これに対し、2番手スタートの三浦愛選手(KYOJO TOKEN DREAM VITA)は、3番手スタートの永井歩夢選手(Dr.DRY VITA)の先行を許してひとつポジションを落とすが、3周目に2番手を取り戻すとトップの翁長選手を追いかけていった。

 一進一退の攻防戦となったレース中盤だが、翁長選手は1分59秒台のタイムを刻み、7周目には2.3秒までリードを広げた。そして後続でも手に汗握るバトルが多数展開される中、今回7番手からスタートした猪爪杏奈選手(LHG Racing YLT VITA)が前のマシンを次々と追い抜き、3番手までポジションを上げてトップ2台を追いかけた。

 三浦選手、猪爪選手の追い上げにも期待がかかったが、最終的に翁長選手がスタートから一度もトップを譲らず、開幕3連勝を飾るトップチェッカーを受けた。2位には三浦選手、3位には猪爪選手が入った。今シーズンは、開幕戦から予選ポールポジション、決勝でのファステストラップ、優勝と獲得可能な最大ポイントを稼ぎ続けている翁長選手。合計で69ポイントまで伸ばし、悲願のチャンピオン獲得に王手をかけた。

第3戦優勝は翁長実希選手(KeePer VITA)。
「予選ではコースレコードのタイムを記録できましたが、個人的には1分58秒台を狙っていたので、あと0.069秒届きませんでした。そこは自分の至らなさだと思うので、満足はしていません。次戦の予選では58秒台に挑戦できればなと思います。決勝では風がかなり強くて、インフィールドでのアドバンテージがなくなり、これまでの私の富士での戦い方とは真逆な感じになりました。風量も走るたびに状況が変わっていて、ちょっと難しいなと感じたレースでした。(次回大会に向けて)私は比較的冬場だったり、後半戦の方が得意なので、あまりプレッシャーは感じずに今まで通り行こうと思います。クルマも仕上がってきているので、とにかくクルマを速く走らせることに集中していけば、結果はついてくるかなと思っています」
2位は三浦愛選手、3位は猪爪杏奈選手。
第3戦入賞の各選手。

フォト/株式会社インタープロトモータースポーツ レポート/株式会社インタープロトモータースポーツ、JAFスポーツ編集部

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