TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupはプロフェッショナル/クラブマンともに混戦のタイトル争い
2022年11月25日
OKAYAMAチャレンジカップレース第6戦が、11月19~20日に岡山国際サーキットで、この時期とは思えないほど穏やかな陽気の中で開催された。この週末はTOYOTA GAZOO RacingのGR86/BRZ CupやYaris Cup、そしてチャレンジカップ名物の2H耐久が行われ、それぞれ白熱のバトルが繰り広げられていた。
2022 OKAYAMAチャレンジカップレース第6戦
開催日:2022年11月19~20日
開催地:岡山国際サーキット(岡山県美作市)
主催:株式会社岡山国際サーキット、AC
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2022 プロフェッショナルシリーズ第5戦/第6戦
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの最終大会は、今年最初で最後となる2レース制で開催された。予選はプロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズとも1回のみ行われ、グリッドは第5戦がベストタイム、第6戦がセカンドベストタイムで決められる。予選と決勝レースを通じて使えるタイヤは1セットだけなのが、混迷度を高める要素ともなった。
プロフェッショナルシリーズは、ポイントリーダーである伊東黎明選手でさえ40ポイントしか獲得しておらず、今大会だけで最大43ポイントが稼げるため、可能性の上ではまだ全員にチャンピオン獲得の権利が残されていた。
通常は一発勝負となる予選だが、今回は2周以上アタックしなければならず、意外にその2周で差がついたという印象だった。トップはベストタイムで連勝を目論む吉田広樹選手ながら、セカンドベストタイムはクリアラップが取れず5番手に。セカンドベストタイムでトップの冨林勇佑選手はベストタイムでも3番手だった。
「本当にクルマの調子はずっと良くて、チームがそれだけ頑張ってくれました。練習でもタイムが出ていたので、手応えもありつつ、集中して走れました」と吉田選手。そして冨林選手は「まったくノーミスです。決めきれたので、すごく良いアタックができました。今年は6番手とか7番手しかなかったのに、今日(第5戦)は3番手だったし、明日(第6戦)はポールポジション(PP)と、チャンピオン争い的にも現状いい位置になりました」と好結果を喜んでいた。
まずは第5戦決勝レース。吉田選手に続いたのは阪口良平選手、冨林選手、松井孝允選手、菅波冬悟選手、蒲生尚弥選手と、いずれも強者揃い。伊東選手は7番手、果たしてランキングのトップを保てるか。まず1コーナーへのホールショットを決めたのが吉田選手で、阪口選手は出遅れてしまったばかりか、1コーナーで菅波選手と接触。菅波選手はあえなくリタイアを喫してしまう。2番手、3番手には冨林選手と松井選手が浮上し、この後に阪口選手が続く。
早々にこの4人によるトップ争いが繰り広げられるも、仕掛けて仕損じると後ろがドッと来るため、まずは様子見状態。だが、阪口選手は先の接触がペナルティの対象とされ、ドライビングスルーで順位を落としてしまう。三つ巴に変化かと思えば、今度は吉田選手と冨林選手には佐々木雅弘選手と蒲生選手が迫り、気を緩められない状態は最後まで続いた。
「スタートが決まったので、落ち着くことができて、ポイントを取りたいからファステストラップを出しに行って、その後は明日に向けてタイヤも守って走ることができました」と語る吉田選手が逃げ切りに成功。2017年の初参戦以来となる、初めての優勝を飾った。
一方、2位の冨林選手は「吉田選手はタイヤを温存していたから、僕が近づけたように感じただけで、ちょっと厳しかったです。でも、ランキングのトップに立ったみたいなので、逃げ切ってチャンピオンを獲りたいと思っています」と語っていた。
伊東選手は6位でゴールして冨林選手と同点で並び、優勝の吉田選手は2ポイント差の3番手に上昇。3位だった松井選手も4ポイント差で続き、さらに7位でゴールの堤優威選手にも11ポイント差ながら戴冠の可能性が残された。
第6戦決勝レースで冨林選手に続いたのは菅波選手で、以下、宮田莉朋選手、松井選手、吉田選手、蒲生選手、伊東選手、そして堤選手という順。トップ8にチャンピオン候補はしっかり収まっていた。菅波選手と宮田選手、蒲生選手に権利はないとはいえ、忖度などするはずがない。
この中で誰より鋭くスタートを決めたのが菅波選手。逆に吉田選手はシフトミスで順位を落とす。2番手は冨林選手だ。第5戦でリタイアし、タイヤを使わずに済んだ菅波選手が序盤は圧倒的な速さを見せ、一時は逃げ切りムードさえ醸し出し始めるも、さらにペースに優ったのが堤選手だった。
第5戦でタイヤを温存していたが、メーカーの違いによる特性が功を奏した格好だ。1周目のうちにひとつ順位を上げると、3周目には松井選手を、4周目には蒲生選手を、そして5周目には宮田選手をパス。6周目に冨林選手を抜くと、もう前にいるのは菅波選手だけ。その時点で1秒強あった間隔も徐々に詰まっていき、8周目の1コーナーではついに堤選手がトップに躍り出る。
その後も堤選手は逃げ続けていたが、問題となるのはタイトルの行方。終盤に入って蒲生選手の最接近を許した冨林選手だったが、しっかり踏み留まって3位でゴールした結果、プロフェッショナルシリーズ参戦初年度にしてチャンピオンを確定した。
「結果的にチャンピオンにはなれなかったんですが、優勝してシーズンの締めくくりができて良かったです。唯一の2勝ですし」と堤選手は、喜びと悔しさが半分ずつの様子。対して冨林選手は「すごく大変でしたが、本当に皆さんがシリーズ争いに対してフェアに戦ってくれたおかげです。ただ、僕は2位が2回と3位で、優勝していないので、来年はまず1勝を目指してまた頑張ります!」と満面の笑顔で語っていた。
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2022 クラブマンシリーズ第5戦
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupクラブマンシリーズは、勝木崇文選手、松井宏太選手、菱井将文選手の3人がチャンピオン候補。しかし、予選ではフレッシュなドライバーがPPを分け合った。第5戦は今季初参戦の山崎竜生選手で、第6戦は前回からの参戦となる大﨑達也選手。
「だいぶミスったんですけど、一番だったのでまぁいいかなって。ブレーキも効かなかったし、全然インにもつけなかったし。もうちょっと頑張ればもっと出たと思うんです」と山崎選手。そして大﨑選手は「昨日まで手応えがなかったんですが、昨晩にメカさんがいろいろやってくれてかなり良くなっているので、十分戦えると思います」と語っていた。
第5戦決勝レースで山崎選手に続いたのは勝木選手、大﨑選手、そして菱井選手。松井選手は6番手からのスタート。まずは鋭いダッシュを決めて勝木選手がトップに立ち、山崎選手を従える。その後方では松井選手と菱井選手が順位を入れ替えた以外は、予選から上位に大きな変動はなく、レースは開始される。
1周目を終えた段階でトップグループは早くも勝木選手、山崎選手、大﨑選手の3人で形成されるように。そして2周目のヘアピンで松井選手を抜いた菱井選手ながら、ホームストレートに戻ってこない。リボルバーでの脱輪で、何らかの制御が働いて姿勢を乱してコースアウト。これで菱井選手のチャンピオンの芽はなくなった。
なおも3台でのトップ争いは続き、松井選手は4番手。このままの順位ならば勝木選手のチャンピオンが第6戦を待たずに確定する。だが、9周目の1コーナーで「ブレーキが抜けてしまった」と、故意ではなかったものの、山崎選手が勝木選手に追突。これでトップが入れ替わるも、後に危険行為との判定が下され、山崎選手は10秒加算のペナルティで5位に降格。
勝木選手は3勝目を挙げたが、松井選手も3位に繰り上がったことから、王座確定には1ポイント足りず。「明日はいい気持ちでレースを終えられるようにしたいですね。1ポイント獲ればいいという走りはせず、攻めていって、全戦表彰台に立ちたいと思います」と勝木選手。
大﨑選手、松井選手、菱井選手、山崎選手、そして勝木選手の順でグリッドに並んだ決勝レース第6戦。ここでは松井選手が好スタートを切って大﨑選手を従える。しかし、大﨑選手は早めの勝負に討って出て、3周目には松井選手を抜き返してトップに浮上する。
一方、勝木選手は5番手のまま。前後を囲まれてなかなか順位を上げられず。逆転に一縷の望みを残した松井選手も、第5戦のリタイアでタイヤを残せた菱井選手に猛然と迫られ、5周目のリボルバーでかわされていた。菱井選手は続けて大﨑選手に近づくも、もはや「もう限界、タイヤが元気なうちに張りついていられれば」と、トップ浮上には至らなかった。
逃げ切って初優勝を飾った大﨑選手は「ちょっと左のグリップ力がなくて、ただ後半に向けて内圧を調整していたので、それがいい方向に出たと思います。チームの方にも喜んでもらえたので、僕もすごくうれしいです」と語っていた。
注目のタイトル争いは思いもよらぬドラマが待ち構えていた。ラスト3周で突然、勝木選手のペースが鈍り始めたのだ。力なく抜かれ続けはしたが、なんとか10位でゴール。松井選手が3位だったことから、ノーポイントでも確定していたが、そこは執念を見せた。
「2速、3速がギリギリ入って、4速がなくなっちゃって、5速は問題なく入ったんですけど、そんな状態で最後の3周行きました。まさかこんな展開になるとは。でも、今までの積み重ねで年間で獲れたので、本当にうれしいです」と勝木選手。それは素直な感情だろう。
TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022 西日本シリーズ第8戦
TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup西日本シリーズは、神谷裕幸選手のチャンピオンがすでに確定しているが、今回の予選は「アタック中に遅いクルマに引っかかっちゃって」と4番手。「前回の富士を休んで、僕は岡山で練習していたので、それが効いたかもしれません。ちょっとホッとしています。決勝もポールで出ればだいぶチャンスあると思うので、スタートを失敗しないようにちょっと狙ってみます」と語る森口優樹選手がPPを獲得し、神谷選手との間に北上宰選手と廣島嵩真選手を挟んでいた。
決勝レースでは、北上選手が好スタートを切るも、森口選手を抜き切るまでには至らず。逆に北上選手は2コーナーで廣島選手にかわされてしまう。一方、神谷選手は4番手のまま。新チャンピオンとして、せめて表彰台には立ちたいところだ。
1周目を終えた段階で森口選手のリードは1秒。なおも間隔を広げていくムードの中、2番手争いは5台で競われていた。だが、3周目の1コーナーで2台が絡むアクシデントが発生。マシン回収のためセーフティカー(SC)が導入される。
バトル再開は8周目から。せっかく築き上げたマージンを失ったかと思われた森口選手だったが、リスタートを完璧に決めて、ホームストレートには廣島選手に1秒差をつけて戻ってくる。その後も危なげない走りを見せた森口選手が今季初優勝し、「決勝でも練習の効果がありました。展開にも恵まれて、半分レースがなかったようなものなので。良かったです、うまいこといきました」と語る。
2位は廣島選手で、3位が北上選手、そして神谷選手は4位のままだったが、「セクター3が全然ついていけないので、ちょっと戦える感じじゃなかったですね。無傷で終われたので、グランドファイナルを力入れて頑張ります」と、すでに気持ちは3週間後に控えたYaris使いの日本一決定戦に向かっていた。
CVTクラスでは塚原啓之選手が3勝目を挙げてチャンピオンを確定。コンソレーションでは梅比良元宣選手がトップでチェッカーを受けている。
チャレンジカップ 2H耐久レース
OKAYAMAチャレンジカップ2時間耐久レース、通称2H耐久は、CS2、WEST VITA、N1-86、N1ロードスターによる4クラス混走で、41台によって覇が競われた。フロントローに並んだのはCS2の2台。HOJUST RACINGの樋口紀行選手が、ABBEY RACINGのいむらせいじ選手を1秒1の差で従えた。
「なかなかクリアを取るのは難しいと思っていたんですが、やっぱり厳しくて、思ったよりタイムが出せなかったです。最後まで引っかかっていたので」と樋口選手。2列目、3列目にはN1-86勢が並んだ。トップはGR Garage倉敷withタイオンで「うまくアタックできました。新田(守男)さんの後ろでスリップを使わせてもらって。決勝はノーミスで行きたいと思います」と語る中山雄一選手。
3列目以降はVITA勢がずらりと並び、ジェントルマンと組んだプロも多く出場する中、トップタイムをマークしたのはGiddy Up VITAを駆る、FIA-F4にも参戦していた奥本隼士選手で、「まわりのライバルの方々が速いので、すごく集中して1周に賭けて、うまくまとめられたので本当に良かったです。たまたまタイミングが揃いました」と奥本選手は清々しく語っていた。
そしてN1ロードスターでは、“常勝”金森成泰選手が、MMSロードスターRSK☆K-MAXでトップを獲り、「セッティングをちょっと失敗していたんですが、昨日アジャストして何とか走れるようになって、しっかりアタックできました」とコメント。
決勝レースは2回のピットストップが義務づけられ、ピットロード入口から出口までの停止時間は3分。これが2周近くに及ぶため、一度ピットに入ると順位が一気に下がるのだ。とくにVITAは29台も出走し、ピットタイミングがそれぞれ異なるため、中盤以降は目まぐるしく順位が入れ替わった。さらに3回のSCランがあり、これがレースを大きく動かした。
もちろん、総合トップはCS2勢で争われた。HOJUST RACINGの白木原清秀選手がPPから好スタートを切った一方で、ABBEY RACINGの飯田裕樹選手はタイヤを十分に温められず、オープニングラップでN1-86勢4台の先行を許していた。
1周目からSCが導入される波乱の幕開けともなって、飯田選手は総合2番手復帰まで7周を要すも、次の周にはトップに浮上。その勢いを保ったまま飯田選手は逃げ続け、スタートから40分経過した20周目にいむら選手と交代。HOJUST RACINGも23周目に川崎忠和選手に代わり、その後再びバトルが繰り広げられることが期待されるも、26周目の1コーナーで川崎選手はコースアウトし、これで二度目のSC導入となる。HOJUST RACINGの戦列復帰はかなったものの、これでABBEY RACINGがリタイアでもしない限り、勝負に決着が。
もちろんABBEY RACINGはトラブルに見舞われることなく、危なげない走りで圧勝。「スタートして、いきなり86のプロの皆さんに抜かれてしまって。タイヤが温まっていなかったのでね。無理しても仕方ないのでついていかせてもらって。タイヤに熱さえ入ればこっちの方が速いので、抜かさせてもらいました。僕は2H耐久、3連勝です」と飯田選手。
一方、いむら選手は「飯田さんがいいペースだったし、SCも入ったので、ちょっと周回伸ばしてもらって。僕は真ん中のつなぎだったんですが、早い段階でライバルが離れてくれたので、楽に走れましたよ」とレースをエンジョイしていた様子。
N1-86の序盤はGR Garage倉敷withタイオンの中山選手、リキモリオイル86の阪口良平選手、GR Garage倉敷with明建の新田守男選手がプロ同士で競い、その後方にHTP.Maple86の中村賢明選手が続く展開だった。
ドライバー交代後は、リキモリオイル86の佐藤俊介選手とHTP.Maple86の古谷悠河選手の一騎討ちに転じていた。阪口選手と中村選手に再び交代した後もトップ争いは続いたものの、じわじわと逃げたリキモリオイル86が優勝、総合2位もつかんだと思われたのだが……。なんと佐藤選手にSC中の追い越しがあり、30秒加算のペナルティが。その結果、HTP.Maple86の逆転優勝となった。
「最初のスティントでなかなかペース上げられなくて、その後に古谷選手に上げてもらえたので、どうにかそれで良いところにいられたのが勝ち獲れた優勝だと思います、チャンピオンも決まりました? 良かった。なかなかしんどかったですけどね」と中村選手。
「予選はトップにコンマ5秒ぐらい離されて、黄旗や赤旗が出るかもしれないからって、最初からガンガン行ったのが外れちゃって(苦笑)。決勝はチームの皆さんもミスなく、何の問題なく走り切って、トップのペナルティで優勝できて、たぶん中村選手がチャンピオンになったと思うので、それに貢献できて良かったです」と古谷選手。
VITAは、恵比寿☆萬雲塾☆VITAの谷川達也選手、TKRI松永建設VITAの片岡龍也選手が、スタート直後から激しいトップ争いを繰り広げた。それぞれ予選は3番手、5番手ながら素早く前に出て、時にポジションを入れ替え合って、大いに意地を張り続けていた。これは最初のドライバー交代直前まで続いたが、恵比寿☆萬雲塾☆VITAは3回目のSC導入の理由となったコースアウトで大きく遅れ、TKRI松永建設VITAはピットロード速度超過に対するドライビングスルーの指示を見逃して、あえなく失格となってしまう。
中盤からトップに立ったのは、清水康友選手と伊東黎明選手がドライブする、カーブティッククラブ☆Trace渡海だった。ところが、残り30分となった41周目に清水選手が再び乗り込むと……。トップに立っていたのは橋村剛選手とTAKE chan選手の恵比寿アキランドVITA制動屋。
予選はクラス9番手だったが、25周目に橋村選手からTAKE chan選手に、そして37周目に再び橋村選手に代わるたび、直後にSCが入るという大ラッキーが! 橋村選手は「勝因はSCですね、はい(笑)」とキッパリ。「それと竹内選手(TAKE chan)のクルマがものすごくセットが合っていて乗りやすかったので。基本的に僕はN1ロードスターに乗っていて、スポット参戦で経験させてもらいましたが、まさか優勝できるとは……うれしいです」とも加えていた。
そしてTAKE chan選手も「普段はスプリントで、このVITAを僕が走らせてもらっています。SCとのタイミングがバッチリで、運が良かったのが一番ですけど、僕は今まで2位にしか慣れていなかったので、初めての真ん中で大変うれしいです」と、優勝の喜びを噛み締めていた。
N1ロードスターは、MMSロードスターRSK☆K-MAXの金森選手と武智公一選手が2位を周回遅れにする圧勝に。「何とかトップを最後まで保てました。いい争いもしましたよ」と金森選手が語れば、「金森選手は師匠なので、いろいろ教えてもらって。車載とか見て勉強させてもらって、こういう結果が残せました」と武智選手も満足そうだった。
■WAKO'Sスーパーカート岡山国際シリーズ第4戦
フォト/吉見幸夫 レポート/はた☆なおゆき、JAFスポーツ編集部